早稲田大学総長選 バラまかれた「怪文書」の中身 | FRIDAYデジタル

早稲田大学総長選 バラまかれた「怪文書」の中身

都の西北に異変あり 6・16 現職の田中愛治総長に2人の学術院教授が挑む 混戦はおもわぬ泥沼に

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現総長の田中愛治氏。早稲田大学政治経済学部出身で、「政界のフィクサー」田中清玄の息子でもある

「私学の雄である早稲田大学の総長選挙を目前に控え、いま学内外で『怪文書』が飛び交っています。その内容は、現総長のワンマンぶりや総長側近の論文不正疑惑などで、反総長派による激しい抵抗が起きています」(早稲田大学関係者)

4年に一度行われる早稲田大学の総長選挙。その開票が行われるのは6月16日のこと。次期総長に名乗りをあげているのは、現総長の田中愛治氏(71)、理工学術院長の菅野重樹教授(63)、教育・総合科学学術院の藁谷友紀(わらがいともき)教授(67)の3名だ。

「現時点では再選を目指す田中総長が有利な情勢だといわれています。実は4年前の総長選で田中氏は、当初、『泡沫候補』と見られていました。ところが選挙直前で、最有力候補の票が割れ、僅差で田中氏が大逆転を果たしました。そうした経緯があり、いまでも大学内には、田中総長にアレルギーを持つ関係者がいるのです」(前出・関係者)

そんな中、出回っている「怪文書」を本誌は入手した。そこには「O案件」「S案件」「U案件」と3つの件名が記されている(原本ではすべて実名)。これらは田中氏や側近の疑惑を告発するものなのだという。早大教職員の一人が解説する。

「出回っている怪文書は数パターンあるようですが、一つ目は、理工学部の名誉教授からセクハラ行為を受けたと訴える女性秘書をめぐる話です。被害を訴えた女性に対して大学がコンプライアンス委員会を立ち上げたのですが、このコンプラ委は『総長の下請け機関』であるために機能していないと記されているのです。
二つ目は、田中総長の側近の教授に論文不正疑惑があるという告発です。この教授は、英文論文を共同執筆者に無断で日本語に訳したうえ、自身の名前だけで書籍に所収してしまったと書かれている。さらに三つ目は女性の准教授が、指導していた男子学生と、強引に性的関係を持ったというもの。これも被害学生がコンプラ委の調査に不服を唱えていることが示唆されています」

怪文書に記されているもの以外でも、かねてから田中総長には「ワンマン批判」があるという。別の早大職員が話す。

「最近、大学内のある学術院の院長が自宅待機命令を受けています。JOCの常務理事であり早大教授だった人物によるパワハラ騒動があり、その学内調査の報告書の中身が外部に漏れたことがありました。その院長が流出させたのではないかと関与を疑われ、処分されてしまったのです。この処分は田中総長の意向が大きかったと言われています。学内で総長批判ができない雰囲気になっているのは確かです」

早稲田大学広報課に話を聞いた。

「(コンプラ委が『総長の下請け機関』になっているという指摘については)本学の規定上あり得ないことで、事実ではありません。(側近教授の論文不正については)教授は共著者にお詫(わ)びをし、本件は法的に解決しております。(学術院院長の自宅待機については)個別の案件に関して、お答えすることはできません」

いずれにせよ「都の西北」に異変が起きていることはハッキリしている。

早稲田大学のシンボルである大隈講堂。総長選は学生の信任投票を経て、教職員などによる決定選挙で決まる

『FRIDAY』2022年6月24日・7月1日号より

  • PHOTO共同通信社(田中総長) 小松寛之(大隈講堂)

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