春日部市3歳女児死亡事件 住民が目撃していた「鬼母の幼児虐待」 | FRIDAYデジタル

春日部市3歳女児死亡事件 住民が目撃していた「鬼母の幼児虐待」

長野奈々容疑者(31) 真冬に娘を裸足で散歩させ、両足の骨が折れても放置、交際相手の元競輪選手は勾留中に自殺

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送検される長野容疑者。過去には怒声や騒音が原因で警察沙汰になったことも。児童相談所にも通報されていた

「冬のある日、朝8時ごろに『ちゃんと歩けよ!』と怒鳴り声が聞こえたので窓の外を見たら、子どもが裸足で歩かされていたんです。それが長野さんと娘の沙季ちゃんでした」(近隣住民)

5月31日、両足の大腿骨が骨折した状態のまま、3歳(当時)の次女・沙季ちゃんを放置したとして、埼玉県警は母親の長野奈々容疑者(31)を保護責任者遺棄の容疑で逮捕した。長野容疑者が住んでいた春日部市の住民は、何年も前から彼女の虐待行為を目撃していた。別の住民は4年前から虐待の兆候があったと明かす。

「沙季ちゃんのお姉ちゃんが毎朝、泣きながら腕を引きずられるようにして保育園に通っていたんです。泣き声は近所中に響いていましたが、お母さんはなだめるどころか『さっさとしろ!』と、すごい剣幕で怒鳴るだけ。心配だったので、家の前を通るたびに、『おはよう』とか『これから保育園に行くの?』とか声をかけるようにしていました」

前出の近隣住民が続ける。

「2年ほど前の年明けでした。沙季ちゃんはリュックを背負っていたので保育園に向かっていたんだと思うんですが、泣きながら長野さんの腰にしがみつくのを、『なにやってんだよ!』と引きはがされていたんです。沙季ちゃんは寒い中、四つん這いになって長野さんの後を追っていました。膝(ひざ)とか擦りむいていたでしょうから、保育園の先生も気づいていたはずです。長野さんは『ちゃんと歩けよ』とか、とにかく言葉使いが乱暴でした」

事件が発覚したのは昨年12月末。長野容疑者の交際相手で元競輪選手のAが「子供の呼吸がおかしい」と救急車を呼んだことが発端だった。

「心肺停止の状態で搬送された沙季ちゃんは病院で死亡。死因は脳損傷で、大腿骨骨折のほか、顔や頭にケガやアザがあったことから、埼玉県警は暴行の疑いで長野容疑者とAを逮捕。今年1月に傷害罪で地検が起訴したのですが、3月になって、Aは勾留されていた春日部署内で自殺しました」(全国紙社会部記者)

昨年11月下旬、長野容疑者と2人の娘、Aの4人で暮らし始めた直後に沙季ちゃんは保育園へ行かなくなった。県警の発表によると「12月中旬から29日まで、歩行不能状態を放置した」とあり、両足骨折の大けがはこの期間に発生したとみられている。Aとの同棲により虐待がエスカレートした可能性は高い。だが、それ以外は謎だらけだ。「2年前までは姉妹と公園にいるのを見かけた」(近隣住民)という長野容疑者の夫はいつの間にか姿を消した。夫が建てたとみられるマイホームで母子がAと暮らし始めた理由も、そのAが自死した理由もわかっていない。

児童虐待に詳しい弁護士の鈴木秀二氏が今後の捜査の展望を解説する。

「虐待の痕跡があった上で沙季さんが死亡しているので、検察は12~15年の実刑判決となる傷害致死罪での立件を狙っていると思います。しかし、これには長野容疑者の証言が不可欠で、それを引き出せていない。実際に、実刑でも5~7年の保護責任者遺棄容疑での逮捕でした。これは警察が決定的な証拠を掴めていないことを意味します。さらにAさんが亡くなっていることも大きい。『Aさんに脅されてやった』など簡単に罪を擦(なす)り付けられるので、立証はさらに困難です」

もし長野容疑者にほんのわずかでも母性が残っているのなら、事件の闇を自ら解き明かすべきなのだが――。

自宅の窓には全てシャッターが下ろされている。6年ほど前に引っ越して来たが、近所付き合いはほとんどなかったという
交際相手のA。甘いマスクで女性人気も高かった一方、競輪では結果を残せず。デビューから4年半後の’13年に引退した

『FRIDAY』2022年6月24日・7月1日号より

  • PHOTO蓮尾真司(送検、自宅) 産経新聞社(A)

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