ミサイル連発に核実験兆候も…北朝鮮「国内報道ナシ」戦慄の理由 | FRIDAYデジタル

ミサイル連発に核実験兆候も…北朝鮮「国内報道ナシ」戦慄の理由

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弾道ミサイルの前を歩く金正恩氏(画像:KNS/KCNA/AFP/アフロ)

不気味な沈黙が続いている。

北朝鮮は今年に入り、すでに17回ものミサイル発射実験を実施。6月5日には35分の間に4ヵ所から飛ばした8発の短距離弾道ミサイルが、日本の排他的経済水域に落下した。米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は、6月7日の記者会見で次のような見解を示している。

「北朝鮮は、いつでも核実験に踏み切る可能性がある。明らかに(核実験場のある北部)豊渓里(プンゲリ)で準備を終えており、すぐにでも実施可能な状態のようだ」

北朝鮮は、対外的に強硬な姿勢を強めているのだ。ところが、国内では異変が起きているという。

「5月4日に大陸間弾道ミサイルを発射して以降、国内メディアが一切報じていなんです。朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』や『朝鮮中央通信』は、完全に沈黙しています。きわめて異例な状態です。これまで北朝鮮は、ミサイル発射翌日には各メディアに兵器の画像や威力などについて公表。成果を大々的にアピールしていましたから」(韓国紙記者)

餓死者も出ている状況で……

なぜ北朝鮮は、ミサイル発射に成功しているのに国内での報道を控えているのだろうか。朝鮮半島情勢に詳しい、『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が語る。

「北朝鮮当局はミサイル発射を公表していませんが、比較的外部と接触のある、中国との北部国境地域では情報を知る住民が少なくないそうです。彼らを中心に広まっているのが、高額のミサイル発射に対する強い反発です(シンクタンク『韓国国防研究』の発表によると今年に入ってかかった北朝鮮のミサイル発射費用は約870億円)。

新型コロナウイルス感染拡大で国内では医薬品が不足し、ロックダウンにともない食糧難は深刻化しています。地域によっては、餓死者も出ているとか。そんな状況でミサイル実験をする必要があるのかと、人民の間で不満が高まっているんです。北朝鮮としては、大々的に報じることで、こうした反発が高まることを避けたいのかもしれません」

高氏は「理由は人民の不満だけではない」と続ける。

「考えられるもう一つの要因が、秘密裡の新技術の開発です。指導者・金正恩氏は、こう考えているのかもしれません。従来のミサイルの発射にいくら成功しても、もはや自慢にもならない。報道するほどの驚きはなく、当たり前のことだと。

注力しているのは、より精度の高いミサイルや威力の強い核爆弾の開発でしょう。沈黙はとても危険な兆候です。北朝鮮は、極秘で強力な兵器の研究を進める傾向がありますから。ミサイル発射実験を隠れ蓑に、世界が驚くような恐ろしい武力を身につけようとしているのかもしれないのです」

北朝鮮の静寂は、嵐の前の静けさなのだろうか。

  • 写真KNS/KCNA/AFP/アフロ

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