新人女性騎手・今村聖奈“武豊級”活躍で次々記録更新の意外なワケ | FRIDAYデジタル

新人女性騎手・今村聖奈“武豊級”活躍で次々記録更新の意外なワケ

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6月11日に女性騎手6週連続勝利記録に並んだ今村聖奈騎手。新人としてのここまでの勝利スピードは、まさに武豊級だ

6月11日から函館競馬場を皮切りに「夏競馬」がスタートした。

初の50代ダービージョッキーに輝いたレジェンド・武豊騎手が円熟の手綱さばきで勝利する中、新人の今村聖奈騎手にも熱視線が注がれている。

「今年のオークス当日(5月22日)、裏開催の新潟競馬場では、ルーキーの今村騎手が‘96年の増沢(旧姓・牧原)由貴子元騎手と’00年の西原玲奈元騎手のJRA(日本中央競馬会)新人女性騎手の最多勝記録(9勝)を22年ぶりに更新しました。

それも、3月5日のデビューから3カ月足らずでの快挙。このまま夏のローカル開催でも勝ち星を量産すれば、女性初のJRA賞最多勝利新人騎手賞(30勝以上)も狙えます」(スポーツ紙記者)

JRAの女性騎手では現役4人目となる今村騎手は、11日に14勝目をマーク。しかもこの勝利で、JRAでは短期免許で来日したリサ・クロップ(ニュージーランド)が’94年に記録した女性騎手最多の6週連続勝利に並ぶ快挙だ。また、男女を合わせた新人騎手の勝ち頭でもある。

「‘22年デビュー組は10人。角田大河騎手が8勝で追う展開ですが、今村騎手の勢いが止まりそうにない。現在、6週連続勝利を達成し、新人女性騎手の記録を更新中です」(前出・スポーツ紙記者)

JRAの女性騎手といえば、’16年デビューの藤田菜七子騎手が「ななこフィーバー」を巻き起こし、話題になったが、

「デビュー時の2人の成績を比較しては、菜七子ちゃんがかわいそう。彼女の活躍もあって、女性騎手の環境がさまざまな点で改善されて向上しましたからね。

例えばJRAの競馬学校のカリキュラムが見直され、最も大きな変化が‘19年3月からの『女性見習騎手4キロ減(50勝以下)』でしょう。それまでは通常競走の新人騎手の負担重量は一律『3キロ減(30勝以下)』でしたからね。女性騎手の騎乗機会の拡大が狙いでした」(競馬関係者)

今村騎手自身、JRA新人女性騎手の年間最多勝記録に並ぶ9勝目を挙げた時、報道陣を前にして、

「先輩方のおかげで4キロ減なども生まれ、昔と違っていい環境でジョッキーができている。いつまでもリスペクトの気持ちは持ちたいと思っています」

と、感謝していた。

ただ、今村騎手の快進撃の理由は、4キロ減のアドバンテージだけではない。

「5月の新潟開催では、騎乗パターンの多彩さが目を引いた。新人騎手は一気の逃げ切りや追い込みが目立つが、先手を奪いにきた馬を行かせて好位から抜け出したかと思えば、別のレースでは馬群の内で折り合い、しっかりと鞭を持ち替えながら内でも外からでも突き抜けることができる。

だからこそ、4キロ減が適用されないメインレースで騎乗しているし、リーディング争いを演じた。結果こそ、西村淳也騎手(8勝、2着8回)に2着数(今村騎手は6回)の差で負けるも、これまでの女性騎手のイメージさえも変えてしまいそうな勢いで、新人騎手の年間勝利数にしても、大台の50勝に乗せても驚かないですよ」(競馬専門紙記者)

過去のJRA賞最多勝利新人騎手賞(30勝以上)の受賞メンバーで、50勝以上したのは武豊騎手(69勝)、福永祐一騎手(53勝)、三浦皇成騎手(91勝)の3人だけ。まさに新人時代の”武豊級”の活躍を見せているのだ。

「武騎手や福永騎手のように、今村騎手も幼いころから競馬サークルに慣れ親しんで過ごして来たことも強みですね。元騎手の父・康成さんはJGⅠ・中山大障害の覇者で、現在も栗東トレセンで調教助手を務めているので良きアドバイザーになっている。

また、報道陣を前にしても、デビュー前から『女の子なの? と思われるぐらいカッコいい騎乗を見せられたら』と笑顔で話していたし、女性騎手の記録更新ラッシュが続く中でも、『もっといいネタが提供できれば』とニコニコしながら答えていて、まるで女性版の武豊騎手のようです」(前出・スポーツ紙記者)

さらに、福永騎手や岩田康誠騎手、岩田望来騎手の親子と同じ“敏腕のエージェント”(騎乗依頼仲介者)と契約していることも見逃せない。

「今年の夏競馬では、福永騎手が新潟、岩田親子が函館と札幌をメインに乗りそうなので、栗東の寺島厩舎所属の今村騎手は小倉で大暴れしそうです。すでにエージェントが美浦の調教師にも騎乗馬の打診をしているだけに、有力馬が集まりそう。

特に9月4日までの3歳未勝利戦は注目です。すでに300レースを切っているだけに、『4キロ減で、もうひと押し』と考える調教師も多いですからね。今村騎手自身も以前、『記録を抜くことができたなら、後輩たちが抜けないと思うように圧倒したい』と、強気な一面も見せていただけに楽しみです」(前出・専門紙記者)

コロナ禍も収まりつつあり、賑わいを取り戻してきた競馬界。“聖奈フィーバー”が巻き起こるのは時間の問題かもしれない――。

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