「120人乱交パーティ」が公然猥褻になる「不可解な理由」 | FRIDAYデジタル

「120人乱交パーティ」が公然猥褻になる「不可解な理由」

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自称自衛官主催の乱交パーティが摘発された。参加者は120人。会費を払い、貸切の場所で行われた「同好の士」の集まりが「公然猥褻」にあたる理由とは

6月13日、120人規模の乱交パーティが摘発されたとニュースで知り、思わず「ちょっと大々的にやりすぎたか」とひとりごちた。

人気のイベントに多くの人が集った

パーティがおこなわれたのは11日から12日にかけて。場所は静岡県浜名湖の宿泊施設と報じられているが、どうやら貸別荘らしい。なるほど、これなら貸し切りでパーティもできるだろう。ここ数年、同じ時期に開催されていたようで、それだけ続くというのは同好の士が集まりやすい環境が整えられていたはず。しかも年を追うごとに人気が高まり、今回はSNSで参加を募ったこともあって人数が膨れ上がったようだ。当初から警察にマークされていたのかもしれない。

カップル参加で1万円とか、ひとり1万円とか言われているが、こういうパーティの場合、女性は極端に安いはず。貸別荘の料金や主催者側が用意している飲食費などを考えれば「儲けたくてやっている」とは思えない。あくまで「趣味を同じくするグループ」の会合だ。

警察が踏み込んだのは12日午前3時半ころ。逮捕されたのは、公然猥褻罪で参加者2名、公然猥褻幇助で主催の自称・自衛官と自称・看護師の2名。逮捕された4人のうち3人は50代、自らの性的嗜好が顕著になっている年代でもある。

こういう場合、「公然猥褻罪」の「基準」は、性行為の真っ最中、もしくは全裸であること。時間的に考えれば、参加者はすでに何ラウンドか闘った後で、すでに「まったり」タイムに突入していたのかもしれない。だから参加者の逮捕は2名だけだったのだ。

なにが「公然」猥褻なのか

不思議に思う。こういった乱交パーティや5月にあった渋谷のハプニングバーの摘発など、いつも不思議な感が否めない。おそらく会員制の体をとり、あくまで賛同者のみを集めた会場で、その場にいる人に見られるのは当然の話。みんな了解しているクローズドの場所なのに、なぜか「公然」猥褻になるのだ。

公然猥褻罪における「猥褻な行為」とは、「いたずらに性欲を興奮または刺激せしめ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」をいう。

しかし、乱交パーティにおいて、「普通人」とは誰のことを指すのだろう。善良な性的道義観念に反する者だけが集まっている場では、性欲を興奮または刺激せしめるのが「普通」であって、それを見て卒倒するような人は参加しないはず。「公然」の要素は考えにくい。法的には個人の被害者は存在しないのだ。

乱交パーティの「お作法」

それでも摘発するのは、こういったことは「社会風紀を乱す」からなのだろう。それがわかっているから、120人規模は「やりすぎちゃったね」としか思えないのだ。場のキャパにもよるが、ホテルのスイートなどを借り切った場合、乱交パーティはどんなに多くても20人程度ではないだろうか。みんな手慣れたもので、周りの目を意識し、大人数では行動しない。いっぺんにエレベーターに乗り込む、なんてことは避ける。ふたりくらいずつ時間差をもうけて三々五々集まることになっている。

そういう嗜好のある人たちは、自分たちの趣味が一般的に受け入れられないことを自覚している。だからこそ、同好の士だけでこっそり集まり、こっそり楽しみを享受するのだ。大々的にやると、どうしても目立って摘発されやすいから。

だが、主催の自称・自衛官、きっとたくさんの人が集まってくれるのがうれしかったのだろう。みんなに喜んでもらいたくて、当日はあらゆることに目を配り、差配もバッチリがんばっていたのではないだろうか。次はもう少し小規模にしたほうがいいとは思うが……。

一般には受け入れられない嗜好であっても、他人に迷惑をかけないのであれば、自由にパーティくらい開いてもいいではないか。性的界隈のことすべてに言えるが、こうして抑圧し続けると、あらゆることが地下に潜る。すでに半地下にいることを自覚している人々を、さらに地中に埋めるようなことがあってはならない。何をどう摘発しようと、そういう趣味の人たちはいなくならないのだから。

  • 取材・文亀山早苗

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