死亡発表から1ヵ月…山梨・道志村女児失踪事件に残る「3つの謎」 | FRIDAYデジタル

死亡発表から1ヵ月…山梨・道志村女児失踪事件に残る「3つの謎」

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美咲さんが大切にしていたというぬいぐるみを手に取材に応じる母・とも子さん。6月3日に更新された自身のブログでは「美咲と笑顔で抱き合える日が来る事を今も心から願っています」と綴り、引き続きの情報提供を求めた

5月14日に、道志村の山中で発見された肩甲骨のDNA鑑定結果が「行方不明の小倉美咲ちゃんと一致した」と発表されてから1ヵ月が経過した。6月3日には歯が8本残ったままの顎の骨も発見。DAN鑑定も進んでおり、6月11日時点で肩甲骨以外にも左脛や右前腕部など、6つの骨について美咲さんとDNA型が一致している。

山梨県警は、肩甲骨のDNA鑑定結果をもって「生命維持に欠かせない部位の骨で、美咲さんは死亡していると判断した」と発表。一方で死因については判断できないとし、現在も捜索が続いている。

人骨や遺留品の発見により、事件は一つの転換点を迎えたものの、いまだこの事件には不可解な点が多い。「3つの謎」が残されているのである。

発見までに2年7ヵ月を要したワケ

’19年9月の事件発生時、山梨県警や自衛隊ら延べ1600人もの捜査員が導入された。その後も断続的に捜索が行われていたにもかかわらず、今年4月まで発見に至らなかった。発見箇所はキャンプ場から600mほどしか離れておらず、捜索対象区域内だったが、なぜ遺体は見つからなかったのか。

「発見箇所は確かにキャンプ場から近かったのですが、傾斜角が40度もあるような急斜面でした。『子供一人では到底辿り着けない』ということで、他の場所を優先していたのです。その先入観が捜査を難しくしました。

事件発生当時は約1600人が導入されましたが指揮は警察、消防、自衛隊のそれぞれで行っていました。もちろん、各組織のトップは綿密に打ち合わせしていたと思います。ただ現場で動いているのは捜索員。連携が取りきれなかった部分はあると思います」(県警捜査関係者)

遺留品に残された違和感

2つ目の謎は「遺留品」だ。今まで10回にわたり現地を訪れ、取材を重ねてきた元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。

「靴や靴下が数メートルしか離れていない範囲で発見されていることです。ご遺体は上流から発見箇所まで雨水や風で流れてきたとも想定されていますが、その場合、狭い範囲内に集まったことに違和感が残ります。また警察発表によると靴は『それほど劣化していない』といいます。雨風に加え、この地域は雪も降る。そんな状態で2年7ヵ月も放置されていて劣化しないなんていうことがあり得るのか……。

さらに気になるのはジーパンが見つかっていないこと。靴などは一箇所に集中しているのに、はいていたジーパンは見つかっていません。衣類だけその付近にないというのは、偶然流れてきたにしては不自然です」

事件の可能性について

最大の謎は美咲さんの死亡理由が事故なのか、それとも事件なのかという点だ。前出の小川氏が話す。

「第三者が捨てに来た可能性ももちろんありますが、遺留品だけならまだしもご遺体の一部までわざわざ持ってくるのは、犯人からすれば非常にリスクが高い。まったく違う場所に遺棄するならわかりますが、行方不明になった場所に遺棄するというのは考えにくいです。私の経験上、事故の可能性が高い。

今年4月から最大50名ほどで行われていた再捜査も、今は20名に減ったと聞きます。警察は『事件と事故の両面で捜索を続けている』と言っていますが、もし事件と見立てているのだとしたら捜査人員を縮小している場合ではない。警察も事故の可能性が高いと見て捜索しているのではないでしょうか」

6月10日も靴が発見された周辺で、人骨らしきものが発見されている。現場では懸命の捜査が行われているが、死因の特定につながる証拠はいまだ発見されていない。一刻も早い真相究明が求められている。

 

囲み取材に応じるとも子さん。4月28日には現地入りし、実際に捜索現場を訪れた
取材中にはあふれる涙をこらえきれない場面も。「私たち家族は、変わらず美咲のものではないと信じています」と声を絞り出した
捜索現場への入り口には規制線が張られ、捜査関係者以外の立ち入りは禁止されている
  • 写真蓮尾真司

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