遊撃→外野→投手…中日・根尾「起用法がコロコロ変わる」特殊事情 | FRIDAYデジタル

遊撃→外野→投手…中日・根尾「起用法がコロコロ変わる」特殊事情

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6月15日の全体練習で投手「デビュー」した根尾(画像:共同通信社)

赤いグラブを手にした、背番号「7」の選手がブルペンに入る。投げ込んだのは30球ほど。その後はランニングをこなし、投手としての「初日」を終えた。

6月15日に、本拠地バンテリンドームで行われた中日の全体練習。正式に投手登録となった根尾昂(22)は、ピッチャー陣にまじって汗を流した。しかし練習後の取材では、報道陣へ打者への未練ともとれる発言も。

「もちろん、もっと打ちたい気持ちはあります。投げたい気持ちもある。中途半端だと言われようが、どっちも自分の中では……。投手で投げる機会があれば、打席に立つ機会もあると思いますので」

1軍では通算打率.172

立浪和義監督が、根尾に今後は投手での起用となると伝えたのは6月12日の日本ハム戦前だ。報道陣へは、野手から転向させた理由をこう語っている。

「いろいろな見方はあるが、本人の意見も尊重しながら決めた結果。投手としてサポートするが、『そんなに甘いものではない』と本人にも伝えています。将来的には先発投手になれるように、期待を込めてね」

投手転向の決定的な要因は、根尾の打撃不振にあるようだ。

「守備では光るモノがあっても、打撃は1軍レベルにはほど遠かったですからね。1軍での通算成績は打率.172、1本塁打。三振は70と安打数(40)を大きく上回っています。粗さばかりが目立ちました。

結果が出なかった原因は、本人の頑固な性格です。ホームランを意識しているのか、コーチ陣が丁寧に修正点をアドバイスしても翌日には大振りに戻ってしまう。打撃コーチの中村紀洋さんも、こう苦言をていしています。『課題を与えてもスグに戻る。そろそろオレのこと信じてほしいんだが……』と」(球団関係者)

もともと根尾は、「遊撃一本で勝負したい」と直訴して中日へ入団した。しかし昨年11月に就任した立浪監督は、「根尾は外野一本」と宣言。以来、再び遊撃、投手との二刀流と起用法がコロコロ変わっている。背景には、中日の特殊事情があるという。

「根尾は、まだ高卒(大阪桐蔭からドラフト1位)4年目です。野手として将来性を判定するには、早すぎるでしょう。通常なら、もう1年ぐらい2軍でじっくり育てても良い。

1軍での起用は、フロントの意向が働いていると思います。根尾は甲子園のスターで、全国区の有名選手が少ない中日にとってはファンを呼べる貴重な存在です。どんどん1軍の試合に出させたいハズですよ。しかし現場の立浪監督は、野手としていろいろなポジションを試させたが、根尾の打撃力では1軍で通用しないのがわかった。そのため、甲子園でもマウンドに立ったことのある根尾の、投手としての将来性に賭けたのでしょう」(スポーツ紙担当記者)

これまでプロ野球界で、野手から投手へ転向し大成した選手は皆無だ。根尾は先駆者となれるだろうか。

  • 写真共同通信社

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