目当ては約300万円のボーナス⁉吉川赳議員が雲隠れするウラ事情 | FRIDAYデジタル

目当ては約300万円のボーナス⁉吉川赳議員が雲隠れするウラ事情

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立憲民主党は15日、議員辞職勧告決議案を衆院に提出。17日には自民党の富士市富士支部が議員辞職を勧告することを決め、県連に上申した。この状況を、吉川議員本人はどう感じているのか
立憲民主党は15日、議員辞職勧告決議案を衆院に提出。17日には自民党の富士市富士支部が議員辞職を勧告することを決め、県連に上申した。この状況を、吉川議員本人はどう感じているのか

“パパ活飲酒疑惑”で連日批判を浴びている元自民党の吉川赳衆議院議員(40)。6月10日に発売された『週刊ポスト』によると、18歳の女子大生と高級焼き肉店で二人で飲酒し、4万円を渡したうえで、高級ホテルの一室で1時間半近く過ごしていたという。

報道を受け、吉川議員は10日に離党届を提出した。しかし、以降公の場に姿を現さず、疑惑については無言を貫いている。岸田文雄総理(64)からの電話にも出ないようで、一向に説明責任を果たさない姿勢に、ついに自民党内からも議員辞職を求める声が上がっている。

なぜここまで雲隠れを続けるのか。その背景には6月末に迫った「議員ボーナス」があるのではないかと言われている。

「どれだけ批判を浴びようとも、議員である限りは6月30日に支給されるボーナスを受け取ることができます。議員手当は時期や受け取る人によって変化しますが、吉川議員であれば286万1358円が支給される。もちろん100万円の文通費などの歳費も毎月支払われ続けています」(全国紙政治部記者)

しかし、ボーナス以外にも吉川議員が強硬策を続ける理由があるという。政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「自民党との条件交渉がうまくいっていない」と語る。

「自民党からすれば議員辞職という形で責任を示したい。しかし吉川からすれば、ここで辞めたら二度と永田町に戻ってこられないことは明白。自民党では辞職を促すのは派閥の仕事ですから、『派閥として面倒を見るから、ほとぼりが冷めるまで政界と距離を置いてくれ』と説得しているはずです。吉川としてもその条件が飲めればバッジを外すが、何もなく『辞めてくれ』では返事できない。この根回しがうまくできていないのだと思います」

グダグダな対応のウラには自民党の“驕り”も見え隠れする。

「7月には参議院議員選挙が控えていますが、いまの自民党は内閣支持率が6割近くあり、自民党の政党支持率が4割を超えている。参院選は自民党が圧勝しそうで、党内でも楽勝ムードが漂っています。すでに参院選後の権力闘争に目が向いていて、どの派閥も『吉川の問題を次の権力闘争にどう使おうか』と様子見をしている。誰も本気で問題を解決しようと思っていないんです」(前出・角谷氏)

15日夜、国会閉会にあたり記者会見を開いた岸田総理は、

「一刻も早く、国民への説明責任を果たすべきだと考えます。説明責任を果たせないなら、議員としての進退に直結する問題になる」

と厳しい言葉を口にした。逃げ回る吉川議員に対して、今後どのように責任を追及していくのか。党としての力量が問われている。

  • 写真共同通信社

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