8歳女児を裸にしてわいせつ行為…現役慶応大生の「悪辣手口」
被害者が幼いため、認知されづらい児童の性被害。有名私大の学生が狙いを定めたのは、初対面の小学生だった
幼い少女を狙ったのは、名門私立大学の学生だった。
千葉西署は6月16日、小学生に通う8歳の女子生徒への強制わいせつ致傷の疑いで慶應義塾大学の経済学部に通う3年生の幸田龍祐容疑者(20)を逮捕した。幸田容疑者は4月14日、千葉市内の公園で8歳の女の子の服を脱がせ、体を触るなどした上で軽傷を負わせた疑いが持たれている。
「被害を受けた女子生徒は放課後に公園で遊んでいたところ、幸田容疑者に声をかけられた。その後、女子生徒の親が『娘が知らない男に体を触られた』と警察に通報したことで事件が発覚。周辺の防犯カメラの捜査などから逮捕に至りました。幸田容疑者は容疑を認めています」(全国紙社会部記者)
二人の間に面識はなかったことから、犯行動機などについても捜査が進められている。名門大学の学生が起こした何とも未熟な事件だが、一回り以上も年の離れた小学生を狙った悪質性は高い。児童問題に詳しい弁護士の鈴木秀二氏が解説する。
「そもそも児童への犯罪は明るみに出にくい。被害者が未熟であるため犯罪行為を受けたという自覚が持てないんです。児童への犯罪の認知件数は年間約1000件と言われていますが、実際はその3倍はあるとされています。つまりバレにくい。今回の被害児童は8歳と幼いですが、そういった点を考えた上で対象者を選んでいたのだとしたら、非常に悪質です」
今後の取り調べはどのように進展していくのか。鈴木氏が続ける。
「8歳の被害者から証言を得ることは難しいので、基本的には幸田容疑者の証言を中心に取り調べが進むことになります。本来であれば強制わいせつ致傷は悪質性が高い犯罪なので執行猶予が付きにくいのですが、今回は容疑者の証言をベースにする以上、容疑者の不利になる証拠は得にくいでしょう。そういった点を鑑みると、初犯だとすると懲役2〜3年、執行猶予4〜5年の判決が妥当でしょうか。数ヵ月後には釈放されると思います」
慶応大学は逮捕当日の16日、「大変遺憾です。今後、大学としても事実関係を確認し厳正に対処して参ります」とコメントを発表した。新たな被害者を出さないために、再発防止に向けた厳しい対応が求められる。
- 写真:蓮尾真司