石田ゆり子、戸田恵梨香らも反論『共演NG』報道が出る業界の背景 | FRIDAYデジタル

石田ゆり子、戸田恵梨香らも反論『共演NG』報道が出る業界の背景

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米倉涼子との『共演NG』説を自身のSNSで否定した石田ゆり子
米倉涼子との『共演NG』説を自身のSNSで否定した石田ゆり子

週刊誌の芸能ニュースで定期的と言ってもいいほどよく見られるのが『共演NG』に関する記事。『芸能界共演NG一覧』なる企画が組まれることが多々ある。

読者も興味津々のテーマであって『共演NG』は週刊誌の定番コンテンツの一つとなっている。

つい先日、『女性セブン』では、石田ゆり子と米倉涼子はもう15年以上も共演がなく、二人は『共演NG』なのだと報じた。その理由は“恋人被り”。つまり二人が過去に同じ男性と交際していたことがあるということなのだ。

時期がかぶっていたわけではないが、二人は俳優の岡本健一との交際報道が出たことがある。ただ、彼女たちが共演したくないと申し出ているわけではないようで、『女性セブン』も書いているが、あくまでテレビ局が気を回して、共演させないようにしているだけのようだ。

また、昨年には戸田恵梨香と水川あさみの不仲報道に対し両者がSNSで反論。二人のSNSに反応した上野樹里も参戦し、メディアを非難した。

芸能界の『共演NG』の歴史は古く、その理由も様々だ。

原因はいろいろだが、単純に仲が悪いケース。この場合はマネージャーや所属事務所がテレビ局などにその旨を伝えておけば、局側が配慮して一緒になる機会を作らないようにしている。過去には大物演歌歌手や大物アーティストなどに見られた例だ。

週刊誌にたびたび熱愛報道が出るなどして、“手が早い”と噂されている俳優は、若手女優を抱える事務所に敬遠されることがある。

「出演オファーが来てもその俳優と共演するとわかった時点で事務所が断る例は実際にあり、局側には本当の理由は告げないで『スケジュールが取れない』と言います。最近では二股交際を報じられたことがある人気若手俳優にNGを出している事務所はいくつかありますね」(中堅芸能事務所マネージャー)

過去に交際していたカップルや離婚した夫婦もNG対象となる。だがテレビ局が考えているほど二人の間に確執がなかったり、時間が経つと破局で生まれた溝が埋まり、再び共演可となる場合もある。郷ひろみと松田聖子、石坂浩二と浅丘ルリ子がわかりやすい例だ。

信仰している宗教が絡むこともある。

「バラエティー番組で、事情を知らないスタッフがある宗教団体と関係の強いベテラン女優と、その宗教とは距離を置いた人気女優をブッキングしたことがありました。案の定、リハーサルでスタジオ入りした直後、そのベテラン女優が人気女優に向かって“この裏切り者”と言い放ったんです。それほど大きな声ではなかったので気づいたスタッフは少なかったのですが、凍りつきましたよ」(テレビ局関係者)

また、大物女性タレントと某芸能事務所所属タレント全員が共演NGとなるやもしれぬ一大事が勃発したことがある。

大物女性タレントと若手女優があるバラエティ番組で共演したのだが、若手女優の無配慮なふるまいに激怒した大物が、自身のブログなどで公然と非難を始めたのだ。

それだけではなかった。大物女性タレントが別のトークバラエティ番組で、同じ事務所の違うタレントと意見が対立し、相手を罵倒したばかりか、カメラに映らないところで小突いていたというのだ。

「制作サイドは面白がっていましたが、所属タレントが2人も理不尽な扱いを受けたら事務所も黙ってはいられないでしょう。それこそ事務所総出で“共演NG”になるだろうと思われましたが、若手女優が意外にも大人の対応をして大物に謝罪したんです。後日和解が成立したことで、事務所サイドから文句をつけることも無かった」(ワイドショースタッフ)

たいていの『共演NG』は1対1だが、先に述べた男性俳優のように複数のNGを出されている例もあれば、逆に複数のタレントを共演NGにしている場合もある。その中にはテレビ局が『共演NGリスト』を作っている大物も。

「関西の大物タレントは有名ですね。本人がハッキリNGを出すわけではないのですが、こき下ろしますから、だれが聞いてもダメなんだなとわかります。

ですが、おかげでテレビ局側も対応しやすい。リストを作って引き継いでいけば“事故”が防げますから、ありがたい部分もあります」(在版テレビ局プロデューサー)

『共演NG』が視聴者や読者の興味を引く理由は、このように華やかに見える芸能界の下世話な部分が見えるからなのだろう。

しかし、『共演NG』報道はこれまでのようにはいかなくなってきている。これまでは報じたメディアに対し報じられたタレントが言及することなどほとんどなかったのだが、SNSの普及でタレント自身が簡単に発信できるようになったため、事実と異なる場合は反論するようになったのだ。

今回も石田が自身のインスタグラムで、

《勝手に共演NGと言われるのは非常に困ります。本当に困ります。こういう根拠の全くないネットニュースを書くかた、何を考えてるんでしょうね…》

と綴っている。そんな反論に関し、前出のキー局関係者はこう語る。

「芸能界は狭いので熱愛などの交際歴を洗えば、被る人は必ず出てきます。視聴者が共演を望んでいたり、制作の現場も共演を考えても、局の上層部や事務所サイドが変に気を回して共演NGにしている例は多々あります。そもそも、直接本人に聞くこともできませんからね。

本人が否定してくれたら、これはありがたいことです。(NGじゃないとわかれば)ブッキングができて、企画の幅も広がり視聴者の望むような作品が作れますから…」

共演NGと報じられているタレントが自ら発信し関係性を明らかにすることで、テレビ局が抱える悩みが解消できるなら『共演NG』報道は、ある意味役に立っているのかもーー。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO近藤 裕介

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