参院選 自民・朝日陣営でビラ配りをする「謎の美女」の正体 | FRIDAYデジタル

参院選 自民・朝日陣営でビラ配りをする「謎の美女」の正体

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朝日陣営でビラ配りをしていた松野未佳氏

猛暑の中、2メートルに迫る男性が演説を行っていた。少し離れた場所で水色のポロシャツを汗まみれにして、うちわ型の政策ビラを配る謎の美女。

「アサヒです。アサヒケンタロウでーす」

参院選東京選挙区で自民党の朝日健太郎氏(46)が各紙の情勢調査で一位を独走している。その朝日氏の街頭演説で、謎の美女がビラ配りをしている。集まった聴衆の中に彼女が入り、微笑みながら政策ビラを手渡すと次々にはけていった。

この美女は、2016年度「ミス日本コンテスト」元グランプリの松野未佳氏(26)。父は元内閣官房副長官の松野頼久氏。祖父は小泉純一郎元総理の「政治の師」と評された松野頼三元防衛庁長官である。

「20年9月、未佳氏は母親と共に縁の深い小泉元総理に出馬を相談。受けたその日に小泉元総理が党本部に末佳氏を連れ、当時の二階俊博幹事長と面談。トントン拍子で自民党東京都連の預かりとなった。昨年の衆院選で比例東京単独で出馬しましたが、24位で届かなかった。現在は朝日陣営の選挙スタッフとして証書貼りやビラ配りといった地味な作業も不満を漏らさずやっています」(自民党職員)

朝日氏も「私の事務所で一スタッフとして皆と同じように頑張ってくれ、頼もしい存在です」と高評価。

元「ミス日本」の支援を受けた朝日氏は選挙戦の序盤、独走を続けている。

参院選東京選挙区は全国最多6議席を巡って、34名が出馬。自民党からもう一人、アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーの生稲晃子氏(54)、れいわ新撰組の山本太郎代表(47)、『五体不満足』著者の乙武洋匡氏(46)ら知名度の高い候補者も出馬し、全国一の激戦区となっている。

「朝日が保坂さんのような目にならなければいいが」

自民党東京都連幹部はこう懸念している。

保坂さんのような目とは、07年の参院選での出来事を指す。当時、自民党東京都連は現職の保坂三蔵氏と新人で元「テレビ朝日」アナウンサーの丸川珠代氏の二人を擁立。知名度の割に票が延びない丸川氏に保坂陣営が支援団体の票を回した。結果、丸川氏が4位で当選し、保坂氏は落選の憂き目にあったのだ。

朝日氏は菅義偉前総理の支援を受け、建設業界などの支援団体をまとめ序盤から優位に進める。

情勢調査を見ると、鳴り物入りで「選挙デビュー」となった生稲氏は立憲民主党の蓮舫氏(54)の後塵を拝している。選挙直前まで生稲氏は国会議員100名に迫る最大派閥の清和会(安倍派)の全面支援を受け、知名度もあり、「トップ当選」「100万票超え」といわれ、「朝日危うし」と見立てられていた。

「参院選が代理戦争となっている。反主流派の山崎一輝都議、小宮あんり都議、宇田川聡史都議らが朝日陣営に付いて、主流派を牽制している。生稲陣営の萩生田光一都連会長、丸川珠代会長代行をはじめ、安倍派が都連を仕切っているのを何とかしたいあまりに参院選を都連内の政争の具にしているので協力体制が築けない」(前述の幹部)

「わが娘」と呼ぶ荒木氏と街頭演説を行う小池氏

加えて、都民ファーストの会から出馬している荒木千陽代表(40)が150万票ともいわれる組織票を狙っている。

「荒木氏は小池百合子知事の最側近で、知事の練馬区・江古田の自宅で同居した時期もある。国政に色気を残す小池氏は『わが娘』と評す荒木氏にバッジを付けさせ、国政進出への足がかりとしたい」(全国紙政治部記者)

その荒木氏は世論調査によると苦戦を強いられている。小池知事のいない単独での演説では人影もまばらだ。主要候補の中で、10番手が定位置となりつつある。

「東京都の各種団体にとって予算をつけるか否かの権限は知事にある。荒木氏は小池氏の名代となって各種団体とも交渉をしてきた。小池知事から各団体のトップに直の電話もあるようで、『全部自民党というわけにも行きません』と泣きを入れてきた団体もある」(都連幹部)

21年7月の都議選でも「自民圧勝」といわれた中、終盤に小池知事が病を押して都民ファーストの会の候補者の事務所をまわると、各地で逆転現象が起こった。

6月26日、浅草で高島直樹・自民党都連幹事長に優位に進める選挙情勢を問うと、

「油断大敵」

そう大きな声で語り、こう続けた。

「支援団体の多くは自民党と古くからの付き合いがある。中には知事サイドに行ってしまったが、多くは関係を築けている。私の役割は二人にバッジを付けさせること。順番や得票数はどうでもいい。二人揃って勝つ。勝たないと候補者は政策も具現化できない。二人とも必死にやっている。小池さんどうこうは関係ない」

「ミス日本」のバックアップを受ける朝日陣営を筆頭に、このまま「自民圧勝」で運命の7月10日を迎えることとなるか。終盤、「小池マジック」で逆転が起こるのか。

他には、立憲民主党の松尾明弘氏(47)、共産党の山添拓氏(37)、公明党の竹谷とし子氏(52)、日本維新の会の海老沢由紀氏(48)など34名が候補者として名乗りを上げている。

  • 取材・文岩崎大輔

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