武尊 衝撃の“無期限休養”発表後、本誌に明かした家族との会話 | FRIDAYデジタル

武尊 衝撃の“無期限休養”発表後、本誌に明かした家族との会話

直撃! 『THE MATCH 2022』 那須川天心との頂上決戦に敗れて、辿り着いた新境地

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涙ながらの記者会見だったが、帰り際、重圧から解放された武尊は本誌カメラにこんなにも柔和な笑顔を見せた
涙ながらの記者会見だったが、帰り際、重圧から解放された武尊は本誌カメラにこんなにも柔和な笑顔を見せた

東京ドームに5万6000人もの観客を集めて行われた那須川天心(23)との頂上決戦(『THE MATCH 2022』・6月19日)に敗れ、去就が注目されていた武尊(30)。出した答えは「K—1スーパー・フェザー級王座の返上」と「無期限休養」だった。記者発表の席で「拳の腱の断裂、腰の分離すべり症、ヒザの前十字靭帯損傷、パニック障害、うつ病……」と心身の異常箇所を読み上げ、「ひとりで海外に飛び、自分と向き合いたい」と述べる武尊は、どこかホッとしているように見えた。

「寝ようとしても、試合のことが頭をよぎるとアドレナリンが出てきて、心臓がバクバクする。目を瞑(つむ)るだけでも身体は休まるというので瞑想アプリで音楽を流したりしながら朝まで過ごしていました」

天心と激突した『THE MATCH2022』から遡(さかのぼ)ること1年半前、武尊は本誌に不眠を打ち明けていた。とくに’15年、天心との「世紀の一戦」プランが持ち上がってからは、K—1のエースとして天心戦前に敗れるわけにはいかなくなり、「負けたら引退」と公言。満身創痍の身体にムチ打ち、重圧をモチベーションとして腕を振った。

「これまで対戦相手を怖いと思ったことは一度もありません。僕が怖いのは積み上げてきたものを失うこと」

「ここまでの道のりは」と本誌が問いかけると、武尊は「辛(つら)かった」と即答した。

「常に恐怖と戦っていた。負け=死だと思っていた。試合直後は自分が許せなかったけど、負けて言われた『ありがとう』は、この10年間、勝ち続けて言われた『おめでとう』より嬉しかった。いつしかネガティブな気持ちは消えていた。恐怖に支配されていた自分の歪みに気づき、『もっと思い切り戦える』『もっと強くなれる』と思えた」

こう話した後、武尊は「新しい目標ができた」「僕には色々な可能性がある」と述べて会見を締めくくった。

帰路に就いた武尊を直撃した。

――SNSのファンの書き込みすべてに目を通していたとか。武尊さんらしい。

「メールやLINEの返信に、丸3日かかりました(笑)」

――「憧れのアンディ・フグ選手が活躍していたころのK—1の輝きを取り戻したい」「もう一度、東京ドームをいっぱいにしたい」という目標は達成できましたね。

「もちろん、いろんな方たちのお力添えがあったからこそですが、超満員の東京ドームを見て『取り戻せたかな』とは思えました」

――ご家族の反応はいかがでしたか。

「『お疲れさま』と。僕がどれだけ苦しんできたかを家族はわかっているからか、それ以上の言葉はなかったですね……」

――「新しい目標」を明らかにされませんでした。総合格闘技かボクシングに転向すると言われていますが、武尊さんの格闘家人生が続くことは間違いない?

「はい! 待っていてください!」

武尊がどんな未来を選ぶにしても、これからの道のりは辛くないはずだ。

「約9年ぶりに丸腰になります」。ベルト返上を前に感傷に浸る。K-1では3階級を制覇
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本誌未掲載カット
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本誌未掲載カット
本誌未掲載カット
本誌未掲載カット
本誌表紙では「K‐1後」と表記したが、「K‐1残留」も選択肢にあるとのこと
本誌表紙では「K‐1後」と表記したが、「K‐1残留」も選択肢にあるとのこと

『FRIDAY』2022年7月15日号より

  • PHOTO鬼怒川 毅

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