予算別に厳選!ボーナスで狙いたい「夏のお宝日本株」 | FRIDAYデジタル

予算別に厳選!ボーナスで狙いたい「夏のお宝日本株」

円安&インフレには投資で備えろ! スバルにホンダの円安株、猛暑・原油高で買われる電力株、 インバウンド需要で狙い目のシチズンなど投資のプロが厳選

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自動運転の『レベル4』を目指して実証実験中のホンダ。テスラなど海外競合に追いつき追い越すことはできるか

今年もやってきた、夏のボーナスの季節。経団連などの集計によると、今年は例年よりもボーナスの平均支給額が比較的高い傾向になっているとの分析がある。だが現在は、円安やインフレ懸念など、キャッシュのまま塩漬けにしておくには不安要素が多い。

それならば、配当や株主優待も得られる株式投資にボーナスの一部を回したいところだ。今回は投資のプロが厳選した日本株を10万円、30万円、50万円の予算別に分けて表を作成したので、銘柄を選ぶ際の参考にしていただきたい。

本文では、今年下半期で注目されるであろうトピックごとに銘柄を見ていこう。まずは、急激に進んだ円安を逆に追い風にできそうな銘柄だ。外需が高い企業の場合、円安だと決算が見通しより上振れすることが多い。証券ジャーナリストの今野浩明氏はこう言う。

「無人運転が可能な『レベル4』の実証実験を公道で進めるホンダは、業績予想が1ドル=120円前提になっています。現在は1ドル=135円前後で推移していますが、さらに1ドル=140円くらいまでいく可能性があると見ています。円安が進めば進むほど、ホンダの決算は上振れすることになるでしょう。また、ソニーと協業しているEV事業が今後どう展開していくのかにも注目です。同じく自動車メーカーでは、最小単元10万円以下で株を買える三菱自動車も、上振れ余地が期待できます」

「安いニッポン」を求めて

ホンダや三菱自動車と同様に、海外の固定ファンが多いSUBARUも、円安による業績の上振れが期待できる。経済ジャーナリストで雨宮総研代表の雨宮京子氏は次のように言う。

「ここ数年、EV投資に本腰を入れてきたスバルも円安による業績上振れが期待できます。また、実はスバルは戦闘機や無人航空機の飛行制御技術を持っていて、隠れた軍需防衛銘柄として名前が挙げられることも多いです。今後日本でも見込まれる、防衛費増加にも連動する銘柄と言えるでしょう」

なお、防衛銘柄関連では防衛省契約額2位の川崎重工業や、NEC発祥で防衛用情報表示装置の日本アビオニクスといった銘柄も挙げられた。7月10日投開票の参院選で自民党が圧勝すれば、「防衛費GDP比2%」の議論も加速するだろう。そうなれば、関連銘柄の存在感は増していくはずだ。

円安と言えば、「安いニッポン」を求めてやってくる外国人観光客のインバウンドに期待だ。6月10日より外国人観光客の入国制限が緩和され、都市部では外国人の姿を見かける機会が増えてきた。それを踏まえ、経済ジャーナリストの和島英樹氏はこう語る。

「日本は、他国に比べれば1年、下手すると1年半も長く『鎖国状態』にありました。円安はインバウンドには追い風で、いわゆる『リオープン(経済活動の再開)』が最も大きなテーマになると思います。その観点から、『英国風PUB HUB』を運営するハブや、『かっぱ寿司』などを運営するコロワイドは、株価上昇の機運が高まります」

電力需給が逼迫する中で

このように、観光需要はやはり今年の夏、最も期待できるトピックの一つである。とくにモノ消費関連で強い銘柄はなにか。

「中国人を中心に人気の日本製品が、腕時計です。個人所有だけでなく転売目的で大量に買う人が多く、セイコーホールディングスやシチズン時計など、幅広い価格帯のラインナップがあるメーカーの製品に堅い需要があります。シチズンは最大市場の米国でも強い」(前出・雨宮氏)

円安でも、外国人に人気が高いのはリーズナブルで高品質な日本製品である。株式アナリストの佐藤勝己氏はこう言う。

「化粧品の製造受託で大きなシェアを持つ日本色材工業研究所が挙げられます。日本の化粧品メーカー大半と取引があり、インバウンド復活で利益を享受する可能性が高いでしょう。国内でも、マスク生活が終焉し外出が活発化すればメイクアップ需要がリバウンドするはずです。
同様に、国内外で伸びが期待できるのが象印マホービンです。国内では巣ごもり需要に代わって食材のインフレ懸念が強くなってきています。そのため、外食控えが進んで自炊の頻度が増えるでしょう。また、米食の多いアジア向けに炊飯器や弁当箱の製品需要も期待できます。最小単位の100株購入で1000円の商品優待が受けられるのも魅力です」

この夏、インバウンドと共に日本を待ち受けているのは「猛暑」だ。6月にもかかわらず35℃を超えるような暑さが全国的に続いており、電力需給の逼迫(ひっぱく)が毎日のように報じられている。そのうえ、今年は世界的な原油高に見舞われ、日本もその煽(あお)りを受けている。このような状況下で、買いが入りやすいのは電力やエネルギー関連の銘柄だ。前出・和島氏が解説する。

「石油開発で業績絶好調のINPEXは政府が株を握っており、配当利回りも3%あります。また石炭や鉄鉱石を扱う三菱商事も、中長期的に見て上昇基調にあるので、今の時期に買っておいて損はないでしょう」

前出・佐藤氏は大阪に拠点を置く明星工業を関連銘柄として挙げた。

「もともとは熱絶縁工事を請け負うメーカーですが、LNG(液化天然ガス)の出荷基地、受入基地、運搬船工事などに実績を持っています。世界がエネルギー資源の脱ロシア化を進め、独自拠点の開発を進める中、すでにノウハウを持っているのは強みです。200株以上の保有でJCBギフトカード1000円分の株主優待が得られるのも株主として嬉しい」

電力会社では、中国電力の名前が挙げられた。その理由を前出・今野氏が説明する。

「電力会社は安定した電源確保が最優先で、今回の猛暑でその意義が増しているように思います。燃料高も相まって原発再稼働を評価する向きが多くなっていますが、折しも、今年6月に中国電力管内の島根原発二号機の再稼働に島根県知事が同意しました。今後、電力の原料不足が急激に解消されるとは考えにくく、原発を稼働する電力会社に買いが入るのは自然な流れと言えます」

景気変動の影響を受けづらい「安定銘柄」はどうか。今野氏が注目銘柄を二つ挙げた。

「コンタクトレンズのメニコンや、後発医薬品のサワイグループホールディングスがすぐに浮かぶ銘柄です。メニコンは内需だけでなく、中国や欧米など海外売り上げが多いのも魅力です。また、ジェネリック医薬品のサワイは同業の日医工の出荷停止などの影響で代替需要が高まっており、追い風が吹いています。景気がどう動いても必要となる日用品や薬は、ディフェンシブ銘柄の基本として押さえておきましょう」

銀行に預けるより高利回り

気軽に投資できる10万円の予算の中には、三菱UFJフィナンシャル・グループがある。同社株の配当利回りは現在4.3%で、ほぼ利子のつかない銀行口座にボーナスを入れておくくらいなら、大きく底抜けしない同行の株式を買ったほうがメリットは大きい、と言える。

それでは、同じく10万円以内で買える株で、安定と成長を両立させる株はどれか。金融情報サービス『フィスコ』のアナリスト・白幡玲美氏は次の銘柄を挙げる。

「総合リース会社の三菱HCキャピタルは、2期連続で最高益を更新する見通しです。24期連続の増配を発表していて、配当利回りも4%台後半。10万円以下で買える『ほったらかし銘柄』の注目株と言えるでしょう」

最後に、岸田政権の政策によって成長が期待される「意外な銘柄」を紹介しよう。それは、歯科産業だ。

「歯科向け製品の通販売り上げでシェアトップの歯愛メディカルに注目です。今年の岸田政権の『骨太の方針』で、『国民皆歯科健診』の実現検討が明記されました。予防歯科の考えが企業や自治体にさらに広まっていくと考えられますから、需要の拡大に注目しておいて損はないでしょう」(前出・佐藤氏)

今後の値上がりに期待するもよし、高金利の預金と思って株を買うもよし。せっかくのボーナスで得た現金の価値がダダ下がりする前に、投資に回してみてはいかがだろうか。

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『FRIDAY』2022年7月15日号より

  • PHOTO共同通信社 時事通信社

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