少女に対する淫行で…”ハウル逮捕”で「トー横」は変わるのか | FRIDAYデジタル

少女に対する淫行で…”ハウル逮捕”で「トー横」は変わるのか

現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和4年、歌舞伎町はいま……第22回

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逮捕前には『FRIDAY』に「歌舞伎町を平和にしたい」と語っていたハウル

「ハウル逮捕ってマー!?www(※「マー」はマジの意)」

6月22日、16歳の少女にみだらな行為をしたとして、小川雅朝容疑者(32)が逮捕されたとの一報が流れると、SNSにはこんな投稿があふれた。

小川容疑者は、ボランティア団体『歌舞伎町卍会』の総会長「ハウル・カラシニコフ」を名乗り、「トー横キッズ」に食料や衣服の差し入れなどを行っていた。「子供たちを守る」ことを活動目的としていた人物の淫行による逮捕は話題を呼んだが、実際の「トー横キッズ」からハウルはどんな評判だったのだろうか。

ハウルが歌舞伎町での活動を始めたのは、昨年の夏、「トー横キッズ」がメディアで取り上げられるようになった頃からだとされる。少年少女らと一緒にしゃべり、飲み、ときには相談にも乗っていた。「トー横」の初期メンバーであるアユム(仮名・19)が振り返る。

「ハウルが女の子に手を出してるっていう噂は、昔からずっとあったよ。炊き出しとかしてくれるのはありがたかったけど……ハウルにも未成年の子と仲良くなりたいっていう気持ちがあったのは間違いないと思う。なかには、ハウルにすり寄っていく子もいただろうしね」

「トー横」は当初、少年少女たちが、彼らだけでたむろする場所だった。しかし、ハウルのような”大人”が入ってきたことで、徐々に様子が変わってきたという。

「トー横の初期メンバーは、ハウルたち卍会から嫌われている印象だったな。『アイツは酒癖が悪いから出禁』、『アイツは謝ってきたから改心した』みたいなことをハウルが勝手に決めていた。なんでこんなよくわからないオッサンにルールを決められなきゃいけないんだって思っていたメンバーは少なくないし、実際に嫌気がさして『トー横』に姿を見せなくなった奴もいる。ハウルのような”大人”が支配しようとするようになってから、『トー横』はおかしくなった」

「トー横」がメジャーになるにつれ、出入りする”大人”は、どんどん増えていった。最近まで「トー横」に集まっていたミライ(仮名・17)が語る。

「今の治安はホントにヤバい。前は高校生から20代前半がほとんどだったんだけど、今は小学生から10代前半が一番多い。そんな子供たちを使って何かしようっていう大人もいっぱい入り込んできて、マジで無法地帯」

「居場所がない可哀想な未成年」というレッテルが付いたことにより、それを免罪符に飲酒・喫煙・軽犯罪をなんとも思わないような子も増えているという。ミライが続ける。

「『トー横』に来る”大人”はみんな『子供を守りたい』って言ってる。でも、普通に遊ぶ分には楽しいけど、関係が深くなるとヤバい人だったとわかることが多い。今回はたまたまハウルが逮捕されたけど、まだ捕まっていないだけで淫行や買春をしてる奴はいっぱいいると思うよ」

SNS上ではすでに、ハウルと同じボランティア団体に所属していた人たちの声明発表、トー横に出入りしていた少年少女たちによる無数のタレコミ、新しい清掃団体のアカウントの誕生など、目まぐるしい動きが起きている。これを見るだけでも、”大人”が入り込んで複雑化していることがよくわかる。

ハウルは送検の際、「帰ったらメシ作ってやるからな!」と叫んでいたが、彼らのような”大人”たちの存在こそが、「トー横」を無法地帯にしているのではないか。

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。
小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。
15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。
大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。

『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

 

『FRIDAY』2022年7月15日号より

  • 撮影蓮尾真司

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