”画家”『とろサーモン』久保田「夢は草間彌生さんとのコラボ」 | FRIDAYデジタル

”画家”『とろサーモン』久保田「夢は草間彌生さんとのコラボ」

初の個展で全54作品が完売 アートでも鬼才を見せるM-1王者が新作を片手に語る夢

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「想定していた3倍、いや、5倍の反響があった感じです。小さいボートでいいからとりあえず漕ぎ出してみようと思ったら、大戦艦に乗ってました」

初の個展「なぐりがき」を大盛況のうちに終えたお笑いコンビ『とろサーモン』の久保田かずのぶ(42)。100万円で販売していた絵画『解放の終戦』を含む54作品が完売したという。

5月の個展後も制作の手は止めていない。2回目の個展も検討中だという。画家活動はインスタグラム(@kubota_art)で、随時更新中

「100万円の絵を買ったのは高級理髪店の若旦那でした。あと嬉しかったのは、絵を買って帰られたご老人が、わざわざ個展に戻ってきて『この絵を描いたのは誰ですか?』と聞いてくれたこと。誰が描いたかではなく、絵を見て選んでくれたんです。今はもう、絵が久保田を追い越していっているという感じです」

意識したのは、事務所の先輩であるジミー大西(58)とくっきー!(46)の二人だ。

「野球でたとえるならジミーさんは草野球。子供のような純粋な色使いが魅力です。くっきーさんはメジャーリーグのような迫力のある作品を創る。僕は……女子ソフトボールですね。ニッチだけど、コアなファンが多い。今後は支持率を伸ばして五輪競技にしていきたい」

筆を執るキッカケとなったのは相方・村田秀亮(42)の仕事だった。年明け、村田に新国立劇場での舞台の仕事が決まった。コンビでの活動がなくなったことで、できた時間を創作活動に充(あ)てることにした。『火花』(Netflix)で役者として評価された相方への対抗心もあった。

「うちの親父も創作活動をしてるんです。1年かけて『宇宙戦艦ヤマト』の巨大なオブジェを作って、地元の新聞に取り上げられたこともあります。だから漠然と芸術活動に興味はあった。絵はすべて独学です。教えられるのがすごく嫌いで、『自分で考えるわ』って思っちゃいますね。教えられて嬉しいのは女王様からのSMプレイぐらいですかね(笑)」

制作現場は主に自宅。のめり込み過ぎないよう、時間管理をしているという。

「制作中は絶えず脳汁が出続けるのでやり過ぎはダメ。5〜6時間ぶっ続けで描き続けると、集中が切れた時に反動で鬱状態みたいになっちゃうので。
絵は焚き火に似ています。炎って3秒目をつぶったら変化してる。それって瞬間的な風や自然の流れの影響だと思うんですけど、絵もその時の想いとか感情とか出来事でキャンバスに対して使う色が変わってくる。今日描けた絵が明日描けなかったりする。それが魅力です」

芸人と画家の”二刀流”で、活躍の幅を広げる久保田。お笑いと絵画には、共通点があるという。

「絵は言語能力ではなく、右脳で映像や動きなどをキャンバスに落とし込む作業。キャンバスに絵を落とす。お笑いは舞台で話を落とす。落とせないのは女ぐらい(笑)。『漫才師は漫才でご飯を食べなさい』っていうのはもう古い。自分の好きなことをやる。それがどれぐらい好きかで勝負をする。僕自身、絵もお笑いも合わせた総合格闘家みたいなものだと考えてます。だからお笑い芸人として目指すものは、今はない。それこそ、その時の風向きで焚き火みたいに答えが変わってくる。それでいいと思ってます」

現在、新作を制作中だという久保田。最後に画家としての目標を聞いた。

「絵って、世間に受け入れられなくていいってわかってる人間のほうが良い作品を創れる。ウケたいと思って描いた絵には迫力がないんですよね。今の夢は草間彌生さんとコラボすること。オールナイトライブとかできたら最高ですよね。どんな作品が生まれるのか、まったくわかんないじゃないですか。だからこそ、興味をそそられますね」

たしかに巨匠にカラむのは久保田の特技(?)だが――。

本誌未掲載カット 久保田かずのぶ・とろサーモン アートでも鬼才を見せるM-1王者が新作を片手に語る夢
本誌未掲載カット 久保田かずのぶ・とろサーモン アートでも鬼才を見せるM-1王者が新作を片手に語る夢
本誌未掲載カット 久保田かずのぶ・とろサーモン アートでも鬼才を見せるM-1王者が新作を片手に語る夢

『FRIDAY』2022年7月15日号より

  • PHOTO濱﨑慎治

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