ラグビー代表デビュー間近の辻雄康 “華麗すぎる一族”の家系図 | FRIDAYデジタル

ラグビー代表デビュー間近の辻雄康 “華麗すぎる一族”の家系図

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6月11日、トンガサムライXVとのチャリティーマッチでの活躍が認められ、日本代表に昇格した辻雄康(写真:アフロ)

日本ラグビー協会は7日、国立競技場(9日、14時50分キックオフ)で行われるフランス代表選の試合登録メンバーを発表した。23人の中で唯一、代表での出場経験がないLO辻雄康(たかやす、東京サントリーサンゴリアス)がメンバー入りした。

父は故・平尾誠二と親友だった

「(今日は七夕で)辻にとってはスペシャルな日になったことでしょう」

メンバーに選んだニュージーランド人のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は古来から日本に伝わる風習を引き合いに出し、さらに辻の途中出場の可能性まで示唆した。

「(LOの主力の)ムーアとヴィンピーがケガをしているので、ファーストキャップの辻を含めて3人のLOを未来に向けて育成したい。辻はエナジーをしっかり持ってやってくれている。彼が出ることにワクワクしています。リーグワンから関心してみていたので、今週彼のプレーを見るのが楽しみです」

6月~7月にかけてウルグアイ代表、フランス代表とテストマッチ3連戦を戦ってきた日本代表の候補選手たちが6月11日、日本でプレーするトンガにルーツを持つ選手からなる「トンガサムライXV」と対戦した。1月にトンガで起きた噴火のためのチャリティーマッチだったが、若手を中心とした「セカンドチーム」の日本代表候補選手たちが31-12で勝利した試合で、コンタクトプレーやモールで力強いプレーを見せて最もインパクトを残した選手が辻だった。

外国人選手も多いロックの中で、和製ロックとして素晴らしいパフォーマンスを見せた辻をジョセフHCは「一度も(いっしょに)仕事をしたことがなかったこともあり興味を持った」と高く評価し日本代表に昇格させた。

辻は「嬉しかった。チャンスをいただけたので、できることを最大限のことをやって日本代表に入れるように頑張りたい。2023年ワールドカップにも出場したい。まずは1キャップをつかめるように、できることを一歩ずつやっていきたい」とまっすぐに前を向いた。

水泳やテニスもしていたが慶應幼稚舎時代の小学校5年からラグビーを始めた辻は、慶應高校3年時に「花園」こと全国高校ラグビー大会に出場し、慶應義塾大学ラグビー部でも副将を務めた。

ただ元プロテニスプレイヤーの松岡修造の甥としても有名であり、5月に辻が日本代表候補に初めて選出された時も、「家族としても人としても尊敬している」という叔父さんから祝福のメールをもらい「自分を見てくれるなと思いますし、家族として応援してくれているなと感じた。嬉しかった」と破顔した。

辻の父方の祖父は「料理界の東大」とも称される料理専門学校の「辻調グループ」の創始者・辻静雄氏で、辻の父・芳樹氏は現・辻調グループ代表である。ラグビー経験者である芳樹氏は元ラグビー日本代表の故・平尾誠二の友人として知られ、平尾氏が亡くなった後に行われた「感謝の集い」で友人の一人としての追悼文も読んだ。父方の祖父は生まれる前に亡くなっているが、もともと祖母の家が日本料理の調理学校の家系だったという。

そして辻の母・敏子さんには2人弟がおり、長弟の宏泰氏は洋画配給の東宝東和の会長であり、この5月から東宝株式会社代表取締役社長に就任した。そして次弟が修造氏で、その妻は元ニュースキャスターの恵美子さんである。その娘さんが宝塚歌劇団の稀惺かずとで、辻にとっては従姉妹にあたる。なお松岡家は長身の家系で、辻は190cm、辻の母も2人の叔父も180cmを超えている。

 

あまりに華麗すぎる辻の家系略図

元東宝社長でデビスカップ日本代表でもあった松岡功氏は、阪急東宝グループの創始者・小林一三の孫にあたる。その功氏の父で、辻にとっては曽祖父の松岡辰郎(元東宝社長)の妹が当時のサントリーの親会社・寿不動産の大株主だった春子(功の叔母)で、サントリー創業者の鳥井信治郎の長男・吉太郎氏に嫁いでいる。現在のサントリーホールディングス会長・佐治信忠氏は鳥井信治郎氏の孫にあたる。

功氏の妻で、辻にとっての祖母は元タカラジェンヌの千波静で、祖母の2人の妹とその娘もタカラジェンヌだった。テニス選手だった祖父・功氏は東宝入社後事業に専念したため、テニスをやっていたことを子どもたちは後から知ったというが、まずは辻の母である敏子さんがテニスを始め、それに続いて、宏泰氏、修造氏もテニスを始めたという。

ちなみに、三代目Jソウルブラザーズの「岩ちゃん」こと岩田剛典の叔祖父の娘が佐治会長の妻・英子さんで、岩ちゃんは血縁関係こそないが松岡家とは遠戚となる。

辻は、社会人1年目は肩を手術した影響でなかなか試合に出られなかった。日本人ロックとしてコツコツ体を鍛えて外国人選手に負けない体を作り上げ、2年目、3年目と東京サンゴリアスでいぶし銀の選手として存在感を発揮し、今夏、初めて日本代表に選出された。

〝華麗なる一族〟である辻だが、ラグビーをプレーするにあたって、特にそのことを意識することはないといい、低いタックルが伝統の慶應出身らしくプレーはひたむきで泥臭い。熱い男で知られている「叔父さんみたいになりたい」とは思っていないようだが、叔父の修造さんからアスリートとしての助言があれば聞き入れることも多いという。

また松岡家の家訓「ネバーギブアップ(Never Give Up)」は、辻の母方の祖父にあたる松岡功氏が言い続けている言葉であり、叔父の修造さんもたびたびこの言葉を口にしている。辻が尊敬するという祖父や叔父たちがそれぞれで新しい道を切り開いてきたチャレンジ精神そのものだ。松岡家の血を引く辻も当然、ラグビーをするにあたっても大事にしている座右の銘である。

日本代表に昇格した辻は、まずウルグアイ代表戦やフランス代表戦で桜のジャージーを着て日本代表デビューを飾りたい。そして「ネバーギブアップ」の精神でアピールをし続けて、日本人ロックとして2023年ワールドカップ出場を目指す。

叔父にあたる松岡修造。錦織圭と会見にのぞむ(写真:アフロ)
遠い親戚にあたる佐治信忠・サントリーホールディングス会長(前列左)。辻にとっては会社の上司にもあたる(写真:アフロ)
リーチとラインアウトの確認。この光景を当たり前にしたい
慶大時代。熱くなって思わず感極まるのも血筋なのだろうか(写真:アフロ)
6月11日、チャリティーマッチで力強い突破も見せた辻
社会人1年目は肩を手術した影響でなかなか試合に出られなかった間に、外国人選手に負けない体を作り上げた

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