綾野剛 新ドラマ好発信のウラに『ガーシーch』宣伝効果の皮肉 | FRIDAYデジタル

綾野剛 新ドラマ好発信のウラに『ガーシーch』宣伝効果の皮肉

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新ドラマ『オールドルーキー』が好発進した綾野剛。炎天下でも全力で撮影に臨んでいる…
新ドラマ『オールドルーキー』が好発進した綾野剛。炎天下でも全力で撮影に臨んでいる…

綾野剛主演のドラマ『オールドルーキー』(TBS系)が無事にスタートを切り、第2話まで放送された。7月10日は選挙報道のため放送は無かったが、無事にというのは、このドラマが予定通り放送されるのかどうか世間の注目を浴びていたからなのだが。

YouTuber『ガーシー』こと東谷義和氏が過去の“未成年飲酒強要”と“未成年淫行”を主張していた綾野。スルーを決め込んでいたため、東谷氏の執拗な口撃を浴びることになった。

さらに東谷氏は、当時未成年だった元アイドルという女性を『ガーシーch』に登場させて“証人喚問”を敢行して、綾野を追撃。さらに口撃の手は綾野が所属する事務所の社長にまで及び、どう対応するのか注目されていたが、所属事務所は6月13日に、

《弊社は、このような虚偽の投稿を決して容認できません。従って然るべき法的手続き等の対応を行なっております》

と、公式サイトで発表した。

その間、“新ドラマは放送されないのではないか”、“スポンサーが撤退するのではないか”、などと懸念する声が上がっていたのだ。また放送開始が6月と発表されたことで、放送途中で打ち切りになることを恐れて前倒しになったのではないかなどという疑惑も出ていたが、こちらは7月に入ると参議院選挙や世界陸上で放送休止になる日が出てくるので、それを見込んで前倒しになったとみられている。

周囲の心配をはねのけてドラマは予定通りに放送された。初回視聴率は世帯平均視聴率で11.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)とそれほど高くはなかったが、ネットでは、

《ガーシーを黙らせるほどの演技》
《綾野の演技は本当にすごい。励まされた》

など、称賛のコメントが多く見られた。

撤退が危ぶまれた番組スポンサーに関しても、もともと日曜劇場のスポンサーであるサントリー、花王、日本生命、スバルはそのまま継続することになった。特に酒造メーカーであるサントリーは綾野の“未成年飲酒強要”に対応してスポンサーを降りるのではないかともみられていた。

ところが蓋を開けてみれば、降りるどころか同社の酒類のCMは日曜劇場前ドラマ『マイファミリー』第1話で金麦の1回だけだったのが、『オールドルーキー』第1話では金麦、トリス、レモンサワー、グリーンハーフ(チューハイ)、プレミアム・モルツの計5回も流れたのだった。

「『ガーシー』の告発に呼応した視聴者がTBSにクレームの電話を入れてきました。サントリーにもあったと聞きました。ですがTBSやサントリー、そのほかのスポンサーも問題なしと見たのでしょう。

仮に東谷氏の話が事実だったとしても、7年前のことであり、未成年だったという女の子も当時はタレントで、強引に酒を飲ませたわけではないようです。綾野さんだけが一方的に責められるのもどうかと思っている人は多いです」(テレビ局関係者)

今は一般人となった件の女性は、東谷氏が滞在している中東まで行って動画に登場し“証人喚問”に応じたのだが、世間の反応はいまひとつだった。

《綾野剛はひどいな》

という声はあるが、と同時に女性に対して、

《7年前の話をなぜ今ごろになってするのか》
《そんなに許せないと思うなら、どうして警察に届けないのか》

という声も聞かれる。

小出恵介や元『TOKIO』山口達也氏は書類送検されたが、綾野に対して今のところ司直が追求しそうな動きは見られず、相手女性に対する世間のとらえ方も異なるようだ。

綾野に何のダメージも与えることができなかったことで、いっそう苛立ちを覚えた東谷氏は、第2話が放送中止になるような大きな爆弾を落とすと予告。TBSと関係者は戦々恐々となったが、東谷氏の矛先は新たな標的となった『楽天グループ』の代表取締役会長の三木谷浩史氏に向けられることになった。

と同時に自身が立候補した参議院選挙が間近に控えていたため、爆弾は先送りに。おかげで第2話も無事に放送できて、視聴率は11.2%と2桁台を維持することができた。

微妙な数字ではあるが、綾野の演技に対して評価する声やドラマ自体が面白いという声が増えてきていることは事実。また《そこまで責めるのはかわいそうだ》と、逆に応援する声も出てきている。

「そもそも、綾野さんは清廉潔白で爽やかなイメージの俳優ではない。一癖ありそうで不良っぽいところが魅力です。遊び人という噂も広がっていますが、今回の件でイメージがガタ落ちしたようには見えずファンが離れていくとは思えません。またガーシー氏が執拗に攻め続けるから、それに反発し逆に彼を守ろうとする動きもあります」(ドラマ制作会社プロデューサー)

皮肉なことに『ガーシーch』が話題作りに一役買い、綾野に同情が集まったことで追い風が吹いたようなのだ。このままならドラマの放送は続き、視聴率の伸びも期待できそうなのだが、まだまだ安心はできない。

7月10日に投開票が行われた参院選で、東谷氏は「当選確実」と報じられた。しかし、生配信で東谷氏は「当選して終わりじゃない。覚悟しといてください」と語った。今後どんな爆弾が落とされるのか。ドラマ関係者はドキドキしながら成り行きを見守っている…。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • PHOTO近藤 裕介

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