母が多額寄付で破産…山上徹也容疑者「怨念を抱いた宗教トラブル」 | FRIDAYデジタル

母が多額寄付で破産…山上徹也容疑者「怨念を抱いた宗教トラブル」

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逮捕された山上容疑者。殺人未遂容疑から殺人容疑へ切り替わった
逮捕された山上容疑者。殺人未遂容疑から殺人容疑へ切り替わった

「母親が宗教団体にのめり込んで多額の寄付をし、強い恨みがあった。団体と安倍氏が、つながっていると思ったから狙った」

7月8日に安倍晋三元総理(享年67)に凶弾を向け死に至らしめた山上徹也容疑者(41)は、警察の取り調べに対しこう供述しているという。

山上容疑者が、宗教団体へ抱いていたという恨み――。この「宗教団体」について、山上容疑者は「統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)」と供述しているという。彼の半生を振り返ると、同団体への強い怨念が見えてきた。山上容疑者が小学校時代を過ごした、奈良県奈良市内の近隣住民が語る。

「徹也君のおじいちゃんが、ここに引っ越してきたのは20年以上前だと思います。しばらくすると、徹也君の家族が越してきた。徹也君は小学生ぐらいでしたよ。利発そうだけど、大人しい子という印象です。よちよち歩きの、幼い妹さんもいましたね。おじいちゃんが建設会社を営んでいたため、比較的裕福だったようです」

転機となった父親の死

銃撃直後の安倍元首相(画像は一部加工しています)
銃撃直後の安倍元首相(画像は一部加工しています)

トラブルもなく幸せな生活を送っていた山上容疑者の家族に、突然悲劇が襲った。住民が続ける。

「(山上容疑者の)お父さんが急死したんですよ」

父親の死は、家族の状況を大きく変化させる。大黒柱の死によって一家の経済状態は悪化した。母は夫の死の悲しみを紛らわせるためか、ある宗教団体に入信した。これが統一教会だっとみられる。祖父も亡くなって実家を出ると、宗教にのめり込んでいった。

「母親は、多額のカネを団体に寄付していたとみられています。実家を出ると山上容疑者の兄も含め4人で暮らしていましたが、食べるものに困るほど生活は貧しかったとか。

山上容疑者は、警察の調べに対し次のように話しています。『母親が信者で多くのカネを寄付して破産した。必ず罰を与えなければならないと恨んでいた』と。経営していた建設会社も、解散してしまったそうです」(全国紙社会部記者)

山上容疑者は奈良県郡山市内の公立高校を卒業すると各地を転々とした後、安倍元総理を銃撃した現場のマンションで一人暮らしを始める。近くの部屋に住む住民が語る。

「会えば挨拶する程度で、近所付き合いはありませんでした。家賃は3万5000円くらい。(山上容疑者の部屋から)時々、ハンマーを打つような奇妙な音が聞こえてきました」

山上容疑者は、安倍元総理を銃撃する前日の7日、「宗教団体の(奈良市内の)施設を撃った」と供述している。実際に現場周辺でも「(7日の)朝4時頃に銃声のような音が聞こえたという話がある」という証言がある。犯行を完遂するために、試射を繰り返していたとみられる。使用した銃は「一度に6発の弾丸が発射される仕組みだった」とも。

家族を破産に追い込んだ宗教団体への恨み……。元総理の命を奪うという前代未聞の犯行の背景には、山上容疑者の強烈な「怨念」があった。

事件現場近くに停まっていた選挙カーに残っていた弾痕
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奈良県から都内の自宅に戻った安倍元首相の昭恵夫人。搬送先の病院では「晋ちゃん! 晋ちゃん!」と叫び悲嘆にくれたという
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安倍元首相の自宅には岸田文雄首相も弔問に訪れた
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事件現場となった「大和西大寺」駅前には献花をする大勢の人の列が
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  • 撮影加藤 慶 川柳まさ裕 蓮尾真司 共同通信社

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