市川由紀乃 レコード会社の垣根越え水森かおりとジョイントのワケ | FRIDAYデジタル

市川由紀乃 レコード会社の垣根越え水森かおりとジョイントのワケ

芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
6月から水森かおりとのジョイントコンサートで全国を巡っている市川由紀乃
6月から水森かおりとのジョイントコンサートで全国を巡っている市川由紀乃

《芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”》

新曲『都わすれ』が、YouTubeで42万回以上も再生されている歌手の市川由紀乃さん。そんな彼女が小学生の頃からカラオケ大会などで競ってきた歌仲間・水森かおりさんとの全国ジョイントコンサートをスタートさせた。

6月22日から京都『ロームシアター京都』メインホールを皮切りに、全国各地を回る予定だ。

「いつか二人だけのコンサートが出来たらいいね」

と話し合っていた彼女たちが、所属レコード会社の垣根を越えてのステージ。デビューは由紀乃さんの方が3年先だが、年齢は2歳年下。かおりさんの新曲『九十九里浜』も好調で、今年のNHK『紅白歌合戦』の出場も、ほぼ決まりじゃないかな。

で、由紀乃さんだが、デビューして約9年経った’02年。体力的にも精神的にも追い詰められ

「こんな気持ちじゃ、歌えない」

と歌手活動を休止してしまうこともあった。だが、歌に対する情熱は消えずに4年半後に再出発。’16年、’17年と2年連続で『紅白』にも出場した。

プライベートで由紀乃さんは、かおりさんを

「ゆっこちゃん(本名・弓紀子)」

と呼び、かおりさんも

「真利ちゃん(本名)」

と呼び合うほどの仲良し。

「歌を辞めていた時期は、かおりさんの存在があったからこそ、くじけずに前を向いて頑張ってこられたし、歌の世界に戻ってきたときも笑顔で迎え入れてくれたことがうれしかった。子供のころからかおりさんをずっと見てきて、いまも、追いかけている人なので、このジョイントコンサートは夢みたい」

と話せば、かおりさんも

「私も夢がかないついにこの日が来たなという感慨深いものがあります。なにしろ37年の絆ですから」

と大感激だ。

そして、ジョイントコンサートは、この後も北海道から九州まで続く。その由紀乃さんが、オレがMCを務めるレインボータウンFMの番組に出演してくれた。

今年の初めには、吉本新喜劇の座長・“ばたやん”こと川端泰史さんらと大阪・新歌舞伎座で「特別公演」も行っている由紀乃さん。

「もともとお笑いが大好きなんです。新喜劇の方たちと楽しい舞台をさせていただいたのは、私の財産になりました」

と吉田裕さんや浅香あき恵さんらとも共演したことは、本当にいい経験になったようだ。

「素敵な方たちで、私がセリフを噛んだら、みんなも噛んでくれて、私の失敗を失敗じゃなく見せてくれるんです。ホントに優しい人たちでした。また、舞台をご一緒できたらと思っています」

由紀乃さんの公演の宣伝のために、『なんばグランド花月』の舞台にも立ったという。そんな活躍中の彼女にオレが、意地悪に

「また休みたいという思いもあるの?」

と聞いたら

「全くありません。休んだことの後悔はあります。でも、プラスになっていると思っているし、プラスにしていきます」

とキッパリ言った由紀乃さん。休養しているときは、新宿にある有名な天ぷら屋さんでアルバイト。歌と縁を切ろうと歌番組は見ないようにしていたし、CDショップの歌謡曲コーナーには近寄らないようにしていたそうだ。

コロナ禍で、公演の仕事が減っていたが、徐々にお客さんとも会えるようになってきたようで

「直接お会いして、歌を聞いていただけて、笑顔になっていただけたら歌手冥利です」

と、つねに前向きだ。

今度は『紅白』で水森さんと共演する二人を観たいけど、演歌枠が減らされている『紅白』よりも、『年忘れ日本の歌』(テレビ東京系)で、二人のステージを観てみたい。なんといっても、二人には日本の歌謡曲を次の世代の人たちに残していってもらいたいな…。

  • 取材・文石川敏男(芸能レポーター)

    ‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中

  • 写真産経ビジュアル

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事