山上容疑者が恨み…安倍元総理が旧統一教会に理解の「意外な理由」 | FRIDAYデジタル

山上容疑者が恨み…安倍元総理が旧統一教会に理解の「意外な理由」

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旧統一教会との関係から安倍元総理を銃撃したと主張する山上容疑者

「教団を(海外から日本へ)招き入れたのが岸(信介)元総理。だから(孫の)安倍氏を殺害した」

安倍晋三元総理(享年67)に凶弾を向け命を奪った山上徹也容疑者(41)は、警察の調べに対しこう動機を説明しているという。

事件のポイントになるのが、山上容疑者の母親が入信した特定の宗教団体。母親が98年に入会したとされる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)だ。韓国の宗教家・文鮮明氏(故人)が54年に創設したキリスト教系の団体である。山上容疑者は旧統一教会について、こうも供述している。

「母親が宗教団体にのめり込んで多額の寄付をし、強い恨みがあった」

母親は生活に困窮し、02年ごろ破綻したという。こうした供述や報道を受け、旧統一教会は7月11日に会見を開く。同会の田中富広会長は一般的に高額献金する信者はいるとした上で、母親の寄付について明言を避けた。

「犯行の動機や一部で報じられている献金問題に関しては、警察が捜査中なので言及は避けさせていただきます」

友好団体へ送ったメッセージの中身

さらに山上容疑者が旧統一教会を日本へ「招き入れた」と主張する岸元総理については、こう説明している。

「私たち教団との関係というより、創設者が推進する平和運動に強く理解を深めてくださった。教団とは深くかかわっていないと思います」

安倍元総理については――。

「平和運動に賛意を表明してくださっていました。友好団体の主催行事にメッセージを送られてきたことがあります」

実際、安倍元総理は21年9月に旧統一教会の関連団体「天宙平和連合」のイベントへ「家庭の価値を強調する点を高く評価します」という趣旨のメッセージを送っている。一方で田中会長は「会員として登録されたことも顧問になったこともない」と安倍元総理との深い関係を否定し、次のように話した。

「私たちへの恨みから安倍氏の殺害にいたるのは大きな距離があり、困惑しております」

だが自身のメッセージからわかる通り、安倍元総理が旧統一教会の「活動」に一定の理解を示していたのは事実だろう。『日本の宗教と政治』などの著書がある、宗教学者の島田裕巳氏が背景を解説する。

「まず大切なのは、旧統一教会には宗教的側面と政治的側面があるということです。目的の一つに、朝鮮半島の統一があります。創設者の文鮮明氏は、北朝鮮と太いパイプがあった。朝鮮問題にかかわる政治家が旧統一教会に近づくのは、ある意味不思議ではないでしょう。ただ岸氏や安倍氏に旧統一教会と政治的なつながりはあっても、宗教的な関係はなかったと思います。

献金が多額になるのは、旧統一教会が多くの組織を抱えているからです。関連企業もある。規模が大きいため、運営に多くのカネがかかるのでしょう。旧統一教会の『正会員』は収入の10分の1程度を寄付するという話がありますが、キリスト教全体としては慣例的な考えではあります」

母親の多額の献金と破綻を恨みに持ち、安倍元総理の命を奪ったとする山上容疑者。旧統一教会の田中会長は前述の会見で、「それが動機なら教団においても重く受け止めないといけない」との見解を示している。

  • 撮影加藤 慶

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