山上容疑者が手紙&SNSに綴った「母と安倍氏への意外な感情」 | FRIDAYデジタル

山上容疑者が手紙&SNSに綴った「母と安倍氏への意外な感情」

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山上容疑者が米本氏へ送った手紙の全文。写真は一部加工しています(画像:共同通信社)

「手紙に気づいたのは、事件から5日後の7月13日です。手紙を読んで、こんな印象を受けました。『よくまとまった文章やな。頭の良い人が書いたんやろう』と。旧統一教会への非難が綴られ親近感を抱きました。ただ投函元は岡山市になっていた。私の住んでいる松江とは、バスで2時間ほどの距離です。直接来てくれれば、他にも対応の仕方があったのになと悔やまれます」

こう語るのは、安倍晋三元総理(享年67)を銃撃し命を奪った山上徹也容疑者(41)から手紙を受け取った、島根県松江市に住む米本和広氏だ。

米本氏は、山上容疑者の母親が入信した旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に対する批判的な記事をブログに投稿しているフリージャーナリスト。山上容疑者は、事件前日(7月7日)に安倍氏の演説会が行われた岡山県岡山市から手紙を投函したとみられる。中には、旧統一教会や家族への複雑な心境が綴られていた。

〈親が子を、家族を、何とも思わない故に吐ける嘘、止める術のない核心に満ちた悪行、故に終わる事のない衝突、その先にある破壊〉(原文ママ、以下同)

手紙の主な内容は、家族崩壊のプロセスだ。発端は、90年代前半に母親が旧統一教会へ入信したことにあるという。

〈母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…。この経過と共に私の10代は過ぎ去りました。その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言っても過言ではありません〉

〈統一教会と同視するのは非礼の極み〉

山上容疑者の伯父が報道陣に明かした内容によると、父親は84年に自殺している。さらに兄が小児ガンで苦しんでいることに悩み、母親は91年に旧統一教会へ入信。同会への献金は、総額1億円を超えているという。

「山上容疑者の手紙では旧統一教会や、その存在を許す社会を『人類の恥』と表現しています。意外なのは、殺害した安倍氏に対し冷静な見方をしていることです。手紙では、こう記しています。〈安倍は本来の敵ではないのです。あくまで現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません〉と。山上容疑者にとって〈本来の敵〉は、家族を破綻させた旧統一教会のトップだったのでしょう」(全国紙社会部記者)

山上容疑者は、19年10月からブログを始めている。ここでも、安倍氏への思わぬ評価が投稿されていた。

〈安倍政権の功を認識できないのは致命的な歪み〉

〈安倍政権に言いたい事もあろうが、統一教会と同視するのはさすがに非礼の極み〉

強い恨みを抱く旧統一教会へ入信した母親へも、少なからぬ愛情がにじむ。

〈オレは努力した。母親の為に〉

〈母を信じたかった〉

こうした母親や安倍氏への好意は、生活が困窮し荒むにつれ少しずつ薄れていく。冷静な判断も、徐々にできなくなっていったようだ。

「母親が旧統一教会へ巨額の献金を行なったことにより、山上容疑者は奈良県内で有数の進学校を卒業しながら大学受験を断念します。その後、海上自衛隊に入隊しますが家族間の衝突は激化し生活は苦しくなるばかり。

母親は02年に破産します。山上容疑者は食べる物にも困り、保険金で妹たちを助けようと自殺未遂を起こしました。安倍氏を銃撃した事件当日には、借金が60万円ほどあり所持金はほとんどなかったようです。心身ともに、相当疲弊していたのでしょう」(前出・記者)

身近に頼る家族もおらず、追い詰められた山上容疑者。手紙の最後では、こうも書いている。

〈安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません〉

  • 写真共同通信社

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