進退決意の羽生結弦 秘蔵写真で振り返るレジェンド「栄光の軌跡」
4歳でアスリートとしてのスタートを切ってから23年ーー。
フィギュアスケート男子・金メダリストの羽生結弦(27)が、7月19日午後5時から、都内のホテルで会見を行う。自身の言葉で、今後の進退についての決意を表明するという。
「羽生は今年2月に開催された北京冬季五輪(中国)で、自身の代名詞でもある『クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)』に挑戦しました。しかし、残念ながら転倒し4位に終わります。引退も噂されましたが、競技直後に開いた会見で『大好きなフィギュアスケートを究めたい』と前向きなコメント。今後も現役を続けると思われていました」(スケート連盟関係者)
だが、微妙な発言もあった。北京五輪最終日のエキシビジョンでは、報道陣へこう話していたのだ。
「フィールドは問わないと、自分では思っています。『羽生結弦のスケート』を、もっと納得できる形にしたい。それがアイスショーなのか競技なのか……。いろいろ考えた上で結論を出したいです」
今後の「大いなる夢」
複数の関係者によると、羽生に今後、プロに転向する意向があるという。
「将来の夢は、自身が座長を務めるアイスショーを創設することだそうです。着々と準備は進めているとか。気になるのが、10月からスタートするグランプリシリーズにエントリーしていないこと。来年3月に日本(埼玉県)で予定されている世界選手権にも、出場しない意向だといわれています」(同前)
羽生は14年に開催されたソチ五輪(ロシア)で、アジア男子初の金メダルを獲得する。続く18年の平昌五輪(韓国)でも連覇。世界選手権や四大陸選手権など、国際大会の場で優勝を飾った数は10以上にのぼる。18年には史上最年少の23歳で国民栄誉賞を受賞した、スポーツ界のレジェンドである。
「会見を開き自分の言葉で今後の決意表明をしようとする姿勢は、ファンを大切にする羽生らしい。羽生は数々のケガを乗り越え、一人で闘い続けた孤高のメダリストでもあります。日本のフィギュアスケート界への功労は、はかり知れないほど大きい。どんな決断をするにしても、ファンは心から敬意を表するでしょう」(スポーツ紙担当記者)
羽生の今後の歩みで、きっとまた新たな伝説が生まれるだろう。
- 画像:小川内孝行 日本雑誌協会 共同通信社