芸人・みなみかわ「”ウワサの嫁”との共演が実現しないワケ」 | FRIDAYデジタル

芸人・みなみかわ「”ウワサの嫁”との共演が実現しないワケ」

どのようにして”最もブレイクが期待されるピン芸人”にまで上り詰めたのかーー

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嫁の引き起こした“闇営業騒動”に戸惑いながらも、笑顔が隠せないみなみかわ

「たしかに嫁がやっていることは闇営業なんですよ! 事務所通してないんですもん。僕、本当に全然知りませんでしたから。でもまぁ、この闇営業やったら……正直『ありやな~~』とは思いましたね~~」

これまで“腐り芸人”として辛酸を舐めてきた松竹芸能所属のみなみかわ(39)は、ゆっくり天を仰ぎ、表情の読み取りづらい細い目をさらに細めて、ニヤリとほくそ笑んだ。

もちろんこれは、吉本興業所属芸人と反社会的勢力とのギャラ飲みで話題になった“闇営業”のことではない。自身のブレイクのキッカケとなった、みなみかわの嫁が引き起こした“騒動”についての話である。

「ことの発端は、昨年末、千鳥の大吾さん(42)がテレビ番組で『来年は、みなみかわが来る』って言ってくれたことなんですよ。それを聞いた嫁が、すごく喜んじゃって。でも、いざ年が明けてみたら1月は25日も休みがあって、嫁が泣いちゃったんです。それで、なんかわからないですけどインスタグラムのアカウントを作って『あなたの会社が仕事を取ってくれないから私が営業する』って言い出して。

それで気が済むんやったらええかと思い、放っといたんです。そしたらある日、マネジャーから、『東野幸治さん(54)のマネジャーさんから問い合わせが来たんですけど、これ、本物ですか?』って連絡があったんですよ。見たら、僕の嫁が東野さんに送った『YouTubeに出してほしい』というDMだったんです。めちゃくちゃ驚きました」

嫁の“闇営業”をキッカケに、東野と千原ジュニアのYouTubeに立て続けに出演。その時のエピソードが話題となり、次第にさまざまな番組に呼ばれるようになった。

「僕はもうメインで売れるのを諦めたのに、嫁が夢見ちゃったんですよね(笑)。それでも拾ってくれる先輩方がいたんで、感謝しながら仕事を受けさせてもらっています」

みなみかわの“冷めた目力”は芸人一と言われているが、冷めた言葉で笑わせる力もピカイチ

 何をやってもプチブレイクで終わり、腐り芸人に

今年で芸歴17年を迎えるみなみかわ。その芸人人生は挫折の連続だったという。2005年に吉田寛(42)と『ピーマンズスタンダード』を結成し、松竹芸能からデビュー。2008年にはピンで『あらびき団』(TBS)に出演し、韓国アイドルのバックダンサー「ぺ」に扮し韓国あるあるを披露するネタがウケて、プチブレイク。『エンタの神様』(日本テレビ系)にも定期出演するようになった。

「すんなり売れればよかったんですが……。あれは『あらびき団』用に作ったネタなので他でやっても全くウケませんでした。ただ、それはわかってましたし、ショックもありません。漫才で勝負して、賞レースで勝って初めて人気芸人になれると思っていたので。でも、漫才は散々でした。そのうちコンビ仲も悪くなり、相方が格闘技を始めたので、僕もロシアの軍隊格闘術である『システマ』を習い始めました。皮肉にも第二のプチブレイクは、このシステマをテレビで披露したことでした」

以降、“システマ芸人”と呼ばれ、先輩芸人やプロ格闘家に本気で叩かれたり蹴られても無表情で「痛くないです」と、答える芸ばかり要求されるようになった。一方、本業の漫才は軌道に乗らない。その結果、『ピーマンズスタンダード』は、2019年に解散。みなみかわはピン芸人としてキャリアをスタートさせた。

「やっぱり賞レースへのこだわりは捨てきれなかったんですけど、結果が出ないので事務所の悪口がネタみたいになっちゃって。とても扱いづらい芸人だったと思います。誰も僕のマネジャーを担当したくないって言われましたし。当時でデビューから15年ですし、そりゃ腐りますよ」

ただ、人生はわからないものだ。その“腐り”のおかげで、絶好の仕事が舞い込んだ。『ゴッドタン』(テレビ東京)の『腐り芸人セラピー』である。このコーナーは、ハライチ岩井勇気(35)、インパルス板倉俊之(44)、平成ノブシコブシ徳井健太(41)という“腐り芸人”たちが、ストレートな言葉でゲストの本性を丸裸にし、論破するバラエティーだ。しかし、みなみかわは徹底抗戦。3人を論破し返すトーク力、さらに芸人としての引き出しの多さを評価された。

所属事務所である松竹芸能への愚痴がネタになっているが、事務所愛は一番強いと自負

芸人として完全に詰んでいた

「僕は芸人として完全に詰んでいましたから、失うものはないんです。例えば、吉本芸人だったら、テレビにしても舞台にしても周りが先輩後輩だらけだから、自然とチームプレイになってトークが広がるじゃないですか。でも松竹芸人はそうはいかない。常に他事務所の芸人さんに囲まれて、一人で勝負しないといけない。だから、吉本さんには絶対に負けたくないんです。たとえば最近、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)に出させていただくことが増えたんですけど、明石家さんまさん(67)の無茶振りは正直むちゃくちゃ怖いですよ。怖いけどなんとか打ち返してやろう、という気持ちです。もちろんスベることもありますが、逃げずになんとか食らいついています」

『向上委員会』以外にも、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)など各局の人気バラエティーに呼ばれるようになった。三度目の正直で、ついに大ブレイクを迎えようとしているみなみかわに手応えを聞くと、キッカケをくれた嫁への感謝を口にした。

「実はいま、夫婦で街ブラや不動産を周るロケなど、たくさんのオファーをいただいたんです。『次の新しい夫婦タレントみたいな形で出てくれませんか?』みたいな。それって美味しいじゃないですか。僕はぜひ出たいんですけど、嫁は、『それは違うんじゃない』と言って首を縦に振ってくれません。『私はあなたの面白さを世間の人に知ってもらいたくてやっているだけだから』って、そこにブレがないんです。出会った時から『面白い僕を世に出したい』って思いのままなんです。すごく純粋に、僕を応援してくれているんです。ありがたいですよ。

だから、彼女のやりたいようにやればいいと思っているんですけど、そんな嫁が将来やりたいことってなんだと思います? 世田谷でドッグカフェやりたいんですって。『なんだよそれ?』って、思いません?(笑)」

嫁と二人三脚で歩むみなみかわ。最後にこれからの夢について聞くと、いまの想いを冷静に語ってくれた。

「僕は一度詰んだ芸人だし子供も2人いるので、家族がいればいいやって思ったんですよね。才能のある芸人って本当にたくさんいるんですよ。そんな中で、僕は毎日テレビに出るタイプの芸人ではないと思っています。もちろん、テレビには出たいし売れたい。出た時には真っ向勝負するし、吉本の芸人さんには負けたくないので全力で挑みます。だけど、これから先ずっとテレビに出続けられるのかって考えたら、たぶん無理なんですよね。だったら一人で1時間、舞台に立って漫談ができて、全国で単独ライブしているほうがいいなって思うんです。やっぱり芸人はネタをやってなんぼですから」

3度目のブレイクを目の前にしても、みなみかわの目は、やはりどこか冷めていた。それでこそ、腐り芸人の真骨頂というものなのかもしれない。

 

オシャレ芸人としても知られるみなみかわ。キャップとデニムは定番のファッション
3度目のブレイクにも至って冷静なみなみかわ。嫁の夢は「ドッグカフェ」だそうだが・・・
  • PHOTO足立百合

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