貴ノ岩「引退騒動」 貴乃花部屋は恐怖と暴力に支配されていた

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今年11月、根津神社(東京都文京区)を参拝し帰途につく元貴乃花親方。現在は仕事もなく一日中家にいることも多い

「元貴乃花親方(46)の指導は、先代の厳しさを受け継ぎ”土俵の鬼の系譜”と呼ばれていました。稽古は早朝4時から始まり、時には弟子を殴ることもあった。今回事件を起こした貴ノ岩(28)も若手に厳しいことで有名で、挨拶をしなかった力士を何度も叩いていたそうです。こうした体育会系気質は、ひと昔前はあたりまえでしたが部屋の若い衆は恐怖に感じています」(相撲協会関係者)

角界の暴力事件が後を絶たない。12月5日に、貴ノ岩が忘れ物をした付け人の貴大将(23)を素手で殴っていたことが判明。翌々日の7日に記者会見を開き、引退を表明したのだ。

「公になっていませんが、貴ノ岩は他にも暴行事件を起こしています。’17年5月には同じモンゴル出身で他部屋の力士を自宅に呼びつけ、『態度が気に食わない』と殴り倒している。8月の佐渡巡業では『風呂場のシャワーが出ないじゃないか!』と、近くにいた別の他部屋のモンゴル人力士に因縁をつけボコボコにしています。そのことを知った白鵬や日馬富士が、『他の部屋の力士に手を出すとは何事だ』と注意。貴ノ岩が反抗的な目つきをしたため、両横綱がキレた。これが昨年11月に大騒動となった、日馬富士事件に発展したんです」(前出・関係者)

ビールケースで血みどろ

貴ノ岩には、同部屋力士への暴力の噂も絶えない。後輩をエアガンで撃つ、ミスすると激しく叱りつけ殴打――。背景には貴乃花部屋の体質がある。

「’14年12月に起きた裁判(元幕下の貴斗志(たかとし)が親方に強制的に引退させられたことを不服とした民事訴訟)では、多くの爆弾証言が出ました。元三段目の貴翔馬は『世話人(用具管理や若手の指導をする元力士)の嵐望(らんぼー)がビールケースで若い衆の頭を叩き血みどろにした』と告白。殴る時に使ったまな板が、衝撃で割れてしまったこともあるそうです。稽古も他の部屋以上に激しい。今年8月の巡業では貴乃花部屋の力士だけが残され、親方に1時間四股(しこ)を踏まされました。部屋では、シゴキが日常茶飯のことになっていたのでしょう。親方に『部屋のことで口出しするな』と言われていた女将の景子さんが離婚したのは、こうした体質に嫌気がさしたのも一因のようです」(同前)

元相撲協会外部委員の、やくみつる氏が話す。

「今回の貴ノ岩事件では、加害者も被害者も貴乃花部屋出身の力士です。とくに貴ノ岩の手の早さは角界でも有名だった。貴乃花親方の指導が徹底していれば、事件は起きなかったでしょう。力士が望まぬ指導を受ければ不満が溜まり、暴力という負の連鎖になって後輩に被害が及ぶ。先日、テレビのインタビューで親方は『貴ノ岩には今後10年間会わない』と語っていましたが、元師匠としての責任を放棄しているとしか思えません」

古き良き時代を愛してきた貴乃花親方。その古き時代は、恐怖と暴力が支配する時代でもあったのだ。

12月8日に、現在所属する千賀ノ浦部屋を出る暴行被害者の貴大将。平手や拳で4~5発殴られたという
12月7日、相撲協会で引退届が受理され千賀ノ浦親方の運転で部屋に戻った貴ノ岩。最高位は西前頭2枚目
  • 撮影結束武郎撮影田中俊勝

Photo Gallary3

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