小さな翼で飛び跳ね…暑さも和らぐ”空飛ぶペンギン”貴重ショット | FRIDAYデジタル

小さな翼で飛び跳ね…暑さも和らぐ”空飛ぶペンギン”貴重ショット

可愛いヨチヨチ歩きだけじゃないんです! コミカルな動きがとても愛らしいペンギン。 飛べない鳥として知られているが、 彼らが鳥であることを実感させてくれる 貴重な飛行の瞬間をお届け!

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オレのキメポーズ見てくれよなッ!

南極半島や周辺の島に生息するジェンツーペンギン。巣作りのため、岩場での大ジャンプを繰り返す
南極半島や周辺の島に生息するジェンツーペンギン。巣作りのため、岩場での大ジャンプを繰り返す

ペンギンの翼は「フリッパー」と呼ばれ、骨と筋肉が密集しているため、かなり重く、とても硬い。水中では船のオールのような働きをするフリッパーだが、陸上では、外敵から身を守るための武器になる。その威力は、大型の鳥類の翼をへし折るほど。フリッパーはペンギンが生きるためになくてはならない、重要な部位なのだ。

では、ペンギンは体の何倍もの高さの氷河をどのように跳び越えるのか。ペンギンの調査・研究、保全活動を行うペンギン会議研究員の上田一生(かずおき)氏が話す。

「水中から氷山へジャンプする際、ペンギンは目視でその高さを測り、一番速いもので時速約35㎞まで加速します。そしてジャンプする直前で、一気に水深約15mまで潜り、浮力とフリッパーを利用して勢いよく跳び出します。フリッパーが重いからこそ水圧に耐えられ、最大限のパワーを発揮できるのです。

南極周辺でこのような大胆なジャンプをするのは、体が大きいコウテイペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンの4種類です。ジャンプができるようになるまでに生後3〜4年かかり、メスよりも体が大きいオスのほうがより高く跳ぶことができます。彼らが大ジャンプをするのは、互いに競い合っているわけではなく、天敵のシャチやアザラシが水面近くで待ち伏せをしている可能性があるからなのです」

命の危険から一刻も早く抜け出すために、ペンギンは今日も空を飛ぶのだ。

小さい体で果敢に跳ぶ姿がカッコイイ!!

敵はいない!いざ、出陣!

アデリーペンギンが採餌(さいじ)に行く様子。天敵がいないか注意深く確認してから海に飛び込む瞬間
アデリーペンギンが採餌(さいじ)に行く様子。天敵がいないか注意深く確認してから海に飛び込む瞬間

このぐらいの高さは余裕さ♪

体長約70㎝のアデリーペンギンは、自身の約5倍の高さまでジャンプすることができる
体長約70㎝のアデリーペンギンは、自身の約5倍の高さまでジャンプすることができる

あともう少しだ!がんばれ!

ペンギンの中で最も泳ぐのが速いジェンツーペンギンの最高速度は、なんと時速35㎞に達する
ペンギンの中で最も泳ぐのが速いジェンツーペンギンの最高速度は、なんと時速35㎞に達する

ロケット発射!

コウテイペンギンの体長は約130㎝。世界最大のペンギンのジャンプシーンは迫力満点
コウテイペンギンの体長は約130㎝。世界最大のペンギンのジャンプシーンは迫力満点

ビッグウェーブは乗りこなしてナンボでしょ!

まるでサーフィンをしているかのような動きも、ジェンツーペンギンの身体能力があればこそ成せる技だ
まるでサーフィンをしているかのような動きも、ジェンツーペンギンの身体能力があればこそ成せる技だ

オレたちペンギン三銃士‼︎

他の鳥類と同じように上下にフリッパーを動かして前に進む。水中では飛ぶように泳いでいる
他の鳥類と同じように上下にフリッパーを動かして前に進む。水中では飛ぶように泳いでいる

空を飛ぶような美しいフォーム♡

前出写真のヒゲペンギンやジェンツーペンギンは、沖合で餌を採り、陸地に戻ってくる時にも華麗にジャンプをする
前出写真のヒゲペンギンやジェンツーペンギンは、沖合で餌を採り、陸地に戻ってくる時にも華麗にジャンプをする

『FRIDAY』2022年7月29日・8月5日号より

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