尹政権の支持率急落…若き与党代表「性接待疑惑」に大統領夫人の影 | FRIDAYデジタル

尹政権の支持率急落…若き与党代表「性接待疑惑」に大統領夫人の影

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
才色兼備のファーストレディとして人気の高い金夫人(画像:The People Power Party/Lee Jae-Won/アフロ)

「証拠もないのに、なぜ懲戒処分を受けるのか理解できない。とうてい納得いかないので再審を求めたい」

7月8日に開かれた韓国与党「国民の力」の中央倫理委員会の審議で、こう訴えたのは同党代表・李俊錫(37、イ・ジュンソク)氏だ。李氏が受けたのは、党員資格6ヵ月停止の処分。来年1月まで半年の任期を残しての懲戒宣告は、事実上の「政治生命の終焉」を意味する。

「李氏は韓国随一の進学校・ソウル科学高校を卒業後、米ハーバード大学に入学した超エリートです。国会議員は未経験ながら、昨年6月に36歳の若さで党代表に就任しています。自ら主導した昨年4月のソウルと釜山の2大市長選挙を制し、今年3月の大統領選挙で政権交代を実現させた功績が評価されたんです。

SNSを駆使しての発信力に優れ、20代、30代の若者からの支持が高い。メディア対応も歯切れが良く、与党の『プリンス』として次期大統領候補にも目されていました」(韓国紙記者)

李氏の処分は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権にも深刻な打撃を与えている。発足当初50%以上あった支持率は、7月15日に32%まで下落。評価抜群だった李氏が懲罰処分を受けた理由は、性接待疑惑だ。朝鮮半島情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長・辺真一氏が、疑惑発覚までの経緯を解説する。

「李氏の政界でのスタートは、李明博政権下の11年にさかのぼります。当時、次期大統領選挙への出馬を準備していた朴槿恵氏にスカウトされ、14年には29歳の若さで革新委員会委員長に就任。以後、朴政権で寵愛され『朴槿恵キッド』と呼ばれていました。

しかし16年、朴政権に知人への利益供与のスキャンダルが発覚すると態度を一転させます。党を離れ、朴大統領の弾劾を支持する側に。このため親朴派からは裏切り者扱いをされ、攻撃を受けていました」

7000万円で証拠隠滅か

李氏の性接待疑惑が明るみになったのは、昨年12月だ。辺氏が続ける。

「裏切られたと感じた親朴槿恵派のユーチューブチャンネル『カロセロ研究所』が、『李氏は13年にIT関連企業の代表から2回性接待を受けている』と暴露したんです。李氏が否定すると、同研究所の顧問弁護士らが党倫理委員会に提訴し中央地検に告訴します。

さらに『カロセロ研究所』は今年3月に、動画で再告発。こう訴えました。『李氏の側近が性接待したIT側と会い、疑惑を否認する一筆を取るため約7000万円の投資誘致を確約する覚書を渡し証拠隠滅を図った』と。側近は『7000万円の覚書を渡したが李氏とは関係がない』と反論し、李氏も『警察の捜査が始まったばかりだから捜査結果を待つべきだ』と倫理委員会の処分が捜査より先行したことに反発しています」

身内である与党から前代未聞の処分を受け事実上、代表の座を追われた李氏。背景には、尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が関係しているとの見方もある。

「同じ与党とはいえ、元大統領の朴氏に若くして重用された李氏を快く思わないベテラン議員は現政権内に多くいます。次期大統領と目される李氏が与党トップであり続ければ世代交代を断行し、自分たちの地位が危うくなりますから。支持率下落を承知で、今回の性接待疑惑発覚を扇動したといわれているのが与党系の弁護士A氏です。A氏は金夫人のファンクラブ『ゴンサラン(建希愛してる)』の、実質上の代表でもあります。

A氏個人には、それほど影響力はありません。騒動が大きくなっている背景には、バックに金夫人がいるからといわれます。『ゴンサラン』の会員は10万人近くにのぼる人気で、尹大統領も国民への影響力の強い金夫人に頭が上がらないとか。つまり李氏失脚の背景には、与党ベテラン議員の意向を汲んだ金夫人の存在が影響しているという見方もあるんです」(辺氏)

李氏は自身の人気を大統領選に利用され、その後切り捨てられたと感じているようだ。懲戒処分後、報道陣に対しこう不満をブチまけている。

「私は大統領選の勝利後、誰からも評価されていません。みんな『選挙後』のことを考えていたんだ」

  • 写真The People Power Party/Lee Jae-Won/アフロ

Photo Gallery1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事