逮捕された美人経営者・ファーウェイ副社長の「華麗すぎる経歴書」

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「孟」は離婚した母方の姓。性格は父である任CEO譲りで、目立つことは極端に嫌うという

「実は彼女、逮捕の2週間前にも日本に来ていたんです」

12月1日、アメリカの制裁下にあるイランと取引をしたとして、中国の大手通信機器メーカー「ファーウェイ」の最高財務責任者(CFO)兼副会長の孟晩舟(モンワンジョウ)氏(46)が、カナダ・バンクーバーで突如として逮捕された。

その美貌以外、私生活についてはまったくといっていいほど情報がなかった孟氏だが、謎に包まれた素顔の一端が明らかになった。

冒頭のように語るのは、中国の女性実業家。’87年にファーウェイが創業した当時から、孟氏をよく知る人物だ。逮捕直前、孟氏は日本でいったい何をしていたのか。

「日本国内におけるファーウェイスマホのシェアは、15%超。ファーウェイにとって日本は大事なお得意様であるだけに、副会長である孟さんは日本支社をたびたび視察に来ています。でも、日本に来る目的は視察だけじゃない。むしろ一番の楽しみは、銀座でのショッピングだそうです。いわゆる爆買いですね(笑)。今回も仕事をこなした後、銀座で買い物を楽しんで帰ったと聞いています」

たとえ、数千万円分爆買いしたとしても、孟氏としてみればお小遣いくらいの感覚だろう。ファーウェイの昨年の売上高は約10兆円。孟氏の父で創業者の任正非(レンツェンフェイ)CEO(74)の総資産は、32億ドル(約3600億円)にのぼる。

「理系大学を卒業後、孟CFOは就職した銀行を1年で退社し、ファーウェイに入社しました。入社当初、CFOはただの電話番でした。CFOは3度の結婚歴がある任CEOの最初の奥様の娘ですが、入社当時からずっとそのことを隠していました。CFOは入社後、大学に入り直して会計学のマスターを取得。以来ずっと財務畑です。性格は控え目で、声を荒らげるところは見たことがありません。ただ、誰よりも勤勉。それが孟CFOという人です」(ファーウェイ関係者)

創業者の娘”という肩書に甘えることなく、自身の力で周囲を認めさせた孟氏を父も高く評価。’11年、CFOに抜擢されたことで、任氏の実の娘であることも周知された。

「任CEOの信頼は極めて厚く、習近平国家主席にも紹介していると聞きます。さらにCEOは、’14年にモスクワで開かれた国際投資フォーラムも孟CFOに任せている。ここでCFOがプーチン大統領と対談し、ファーウェイはロシアとのパイプを強固なものとしました」(同前)

まさに中国を代表する財界人と言える孟氏だが、逆に言えば、華麗すぎる経歴の持ち主だからこそアメリカに目をつけられたのかもしれない。国際ジャーナリストの山田敏弘氏が解説する。

「このタイミングで孟氏を逮捕したのは、それだけファーウェイの世界進出が看過できない規模になってきたからでしょう。アメリカは中国企業と中国政府を一体と見なしており、ファーウェイの進出により、自国の技術や情報が中国側に流出することを本気で懸念している。ファーウェイの”顔”とも言える孟氏を逮捕することで、アメリカがいかに中国企業を危険視しているかを世界各国にアピールし、これ以上の事業規模拡大を防ぐ狙いがあったと考えられます」

もちろん、「ファーウェイの姫」を逮捕されて、中国もこのまま黙っているつもりはない。12月11日には8億5000万円を支払って孟氏が保釈されたが、中国はアメリカに対して「無罪」を訴え、猛批判をくり返している。孟氏の逮捕をキッカケに、米中通信戦争の火蓋は切られたのだ。

ファーウェイを訪問した習近平国家主席を案内する任CEO。中国は国を挙げて同社の世界進出を支援している
社食に現れた任CEO。日本通でもありカラオケの十八番は『北国の春』
  • 写真ZUMA Press/アフロ Press Association/アフロ

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