「ヤクザから回収とは何様だ!」工藤会が関東でシノギの特殊背景 | FRIDAYデジタル

「ヤクザから回収とは何様だ!」工藤会が関東でシノギの特殊背景

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20年9月に福岡県警の家宅捜査を受けた工藤会・野村総裁の自宅(画像:共同通信社)

「工藤会がどんな組織が知っているのか! 殺されたいのか」

男性はこう脅され、監禁されたレンタカー内で長時間にわたり殴る蹴るの暴行を受けた。両手足は粘着テープで縛られ抵抗できない状態。最後は「工藤会の仕事を手伝え」と言われ、車から解放されたというーー。

警視庁と福岡県警の合同捜査本部は7月26日に、知人の男子大学生Aさんに全治約2ヵ月の重傷を負わせたとして、特定危険指定暴力団・工藤会(福岡県北九州市)系組員の荒井幹太容疑者(22)ら4人を強盗致傷などの疑いで逮捕したと発表した。事件が起きたのは、今年5月だ。

「Aさんは、容疑者の1人に120万円ほど貸していました。しかし容疑者は返済を拒否。あろうことか荒井容疑者らと共謀し、Aさんから高級腕時計など417万円相当を奪い、外国製高級車(約400万円)を盗んだ疑いが持たれています。

さらに容疑者らは、千葉県柏市内などでAさんをレンタカーに監禁し激しい暴行を加えたそうです。荒井容疑者はAさんに、こうスゴんだとか。『カタギがヤクザからカネを回収するとは何様だ! 工藤会がどんな組織か知っているのか』と」(全国紙社会部記者)

「アンタ、後悔するぞ!」

工藤会の野村総裁(画像:時事通信社)

工藤会は、地元・北九州では特別な存在だ。北九州市に住む住民が語る。

「工藤会がらみの傷害事件が起き、被害を受けた関係者に事情を聞いたことがあります。すると彼は私の肩をポンポンと叩き、こう言いました。『オマエのためや。何も知らないほうがエエ。オマエの親も兄弟も地元におるやろ。下手に詮索するとヤバいことになる』と。

一般人に手を出すこともあります。昔のことですが、北九州市内のバーが、『暴力団お断り』の張り紙を玄関に貼っていたことがあるんです。しばらくすると、そのバーは銃器でメチャクチャに破壊されるような目にあいました。工藤会の倉庫には対戦車用のロケットランチャーなど、自衛隊も驚くような武器が保管されているといわれるんです」

市民を襲撃したとして4件の事件で殺人罪などに問われている同会総裁・野村悟被告や、ナンバー2で会長の田上不美夫被告は現在、一審の判決を不服とし控訴中だ。昨年8月に福岡地裁で死刑判決を受けた際、野村被告は足立勉裁判長をにらみつけこう威嚇している。

「公正な裁判をお願いしていたんだけどねぇ。こんな裁判あるんか……。アンタ、生涯このことを後悔するぞ!」

田上被告も、退廷直前に次のように言い放った。

「ヒドいなぁ、アンタ……。足立さん!」

全国各地でトラブルとなっている工藤会。北九州を本拠地とする同会が、関東で事件を起こす背景にはどんな事情があるのだろう。暴力団事情に詳しい、フリージャーナリストの鈴木智彦氏が解説する。

「トップやナンバー2ら幹部の逮捕で、工藤会の求心力が落ちているのは間違いないでしょう。警察の摘発が厳しくなり、地元でかつてのような『シノギ(収入を得るための手段)』もしづらくなっています。東京はパイが格段に大きいので、シノギの場として魅力的なんです。

ただ、関東に進出しているのは工藤会に限ったことではない。大きな収入を目当てに、全国のほぼすべての組織が出てきています。形態もファッションや飲食店など一般的な内容が多く、暴力団のシノギかわかりづらく複雑化しているんです」

自分たちの思い通りに事態を進められなければ、関東でもトラブルを辞さない工藤会。大学生への強盗致傷事件は、氷山の一角なのかもしれない。

12年10月、家宅捜索を受ける工藤会の事務所(画像:時事通信社)
  • 写真共同通信社 時事通信社

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