今年も現れた最恐巨大ヒグマ「OSO18」の”最新画像” | FRIDAYデジタル

今年も現れた最恐巨大ヒグマ「OSO18」の”最新画像”

63頭の牛を襲った体重300キロ超えの巨大熊 近隣住民は恐怖に震える日々

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暗闇にうごめく「OSO18」。過去に撮られた写真は下のものと合わせて2枚だけ。神出鬼没ぶりから地元では「忍者熊」とも呼ばれる
暗闇にうごめく「OSO18」。過去に撮られた写真は下のものと合わせて2枚だけ。神出鬼没ぶりから地元では「忍者熊」とも呼ばれる

「約200キロある乳牛が、背骨を叩き折られて死んでいました。どんなパワーなんだって思いましたよ。牛を襲うクマなんて、ここ50年聞いたこともありません。電気柵(さく)や罠(わな)も設置していますが、今のところ、効果はゼロです」(被害農家の男性)

体重300キロ超えの巨体に、牛を軽々と仕留めるパワー……。被害が顕著な北海道標茶(しべちゃ)町のオソツベツという地名と、横幅が18㎝という巨大な足跡から、『OSO18』と呼ばれる最恐ヒグマが今年も現れた。標茶町役場の職員が語る。

「最初の被害が確認された’19年から今年7月末までで63頭の牛が襲われ、被害総額は1800万円に上ります。町としても対策は講じていて、今年度もハンターの稼働費など860万円を投じて駆除にあたっています」

本誌はそんな「OSO18」の最新写真を入手した。上の写真は標茶町内に設置された監視カメラが7月中旬の深夜0時ごろ撮影したもので、山林から姿を現した「OSO18」は、300キロの巨体とは思えない機敏な動きで平野部へ下りていった。近辺には5日ほど前に1頭の牛が犠牲になった牧場がある。

「『OSO18』は警戒心が強く、監視カメラに映ったとされるのは過去2回だけ。光と音で動物を追い払う最新の撃退装置にも慣れてしまい、罠にも当然かからない。むしろ他の若い雄グマばかりが捕獲される現状に、農家からは『ライバルがいなくなり、かえって居心地の良い環境を作り出しているだけではないか』という批判の声まであがる始末です」(地元の農協関係者)

はたして被害を止める手立てはあるのか。ヒグマを専門に研究する酪農学園大学の佐藤喜和教授が指摘する。

「温暖化の影響で、主食である植物の成長時期が変化し、夏場の餌不足が起きています。加えて大規模放牧の増加で、人目につかない場所で家畜を襲えるようになった。効果的な対策はなかなか難しい。ハンターを増員し、巡回を増やすくらいでしょうか。応急処置ですが、まずは被害を食い止めないといけません」

一刻も早い解決が待たれる。

’19年に撮影された「OSO18」とされるヒグマ。トラップ内のエサには目もくれずに立ち去った
’19年に撮影された「OSO18」とされるヒグマ。トラップ内のエサには目もくれずに立ち去った

『FRIDAY』2022年8月19・26日号より

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