3度目のメジャー戦力外 筒香嘉智「日本復帰もツラ過ぎる」未来 | FRIDAYデジタル

3度目のメジャー戦力外 筒香嘉智「日本復帰もツラ過ぎる」未来

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メジャーでは厳しい表情を見せることが多い筒香(画像:共同通信社)
メジャーでは厳しい表情を見せることが多い筒香(画像:共同通信社)

期日までに名乗りをあげる球団はなかった。

8月4日(日本時間)にパイレーツは、メジャー出場の前提となる40人枠から筒香嘉智(30)を除外し事実上の戦力外とした。6日までに獲得の意思を示すチームは現れず自由契約に。今季は開幕で4番に座るも、腰の筋肉損傷などで打率.171、2本塁打、19打点と不振だった。

「筒香が、メジャーで戦力外通告を受けるのは3度目です。20年から2年総額1200万ドル(約13億1000万円)の契約を結んでいたレイズは、打撃不振から翌年5月に筒香へ戦力外通告をします。直後にドジャースへ移籍しますが、6月にはマイナーに降格。昨季途中から加入したパイレーツでも、満足のいく働きはできませんでした」(スポーツ紙担当記者)

筒香はプロ野球で通算205本塁打を記録。侍ジャパンでも4番を務めた、日本を代表するスラッガーだ。なぜメジャーで活躍できなかったのだろう。

日本の一流打者のはずが……

「メジャー投手の豪速球に、押されていたからです。筒香は日本にいた時から変化球や失投を狙うことがうまい打者でしたが、メジャーでは速球にタイミングが合わず三振する場面が多く見られました。ライトへ引っ張るクセも見抜かれていた。たまにイイ当たりがあっても、相手チームは右方向へ特別なシフトをしているので簡単に捕られてしまうんです。

もちろん獲得した各球団の首脳陣も、筒香の弱点が速球だと理解はしていました。ただ日本の一流打者なので、アジャストできるだろうと期待していたのでしょう。さすがに、ここまでとは……。筒香も必死だと思いますが、マジメな性格なため思い悩みスランプに拍車がかかっている状態です」(同前)

現役を続行するなら、筒香に残された選択肢は多くはない。マイナーやメキシカンリーグで若手に混じって汗を流しメジャー復帰を目指すか、日本球界へ復帰するかーー。

「本人は、マイナーに降格しても米国にとどまるつもりのようです。15年オフにはドミニカのウィンターリーグに参加し、決して恵まれているとは言えない施設で泥まみれになった経験もあります。厳しい環境にも慣れているでしょう」(同前)

筒香が希望を持ち、いくらマイナーで歯を食いしばっても、3度の戦力外となり30歳を超えた選手にメジャーが再び目をつけるとは考えにくい。今期中に声がかからなければ、日本復帰が現実的となるだろう。パドレス傘下のマイナーに在籍しながらメジャー復帰がかなわず、今年6月に広島と契約した秋山翔吾の例もある。だが、日本の実情も筒香にとって甘くはないようだ。

「受け入れ先の最右翼は、古巣のDeNAでしょう。長年4番を担った功労者ですから、DeNAも拒否はしないハズです。ただ筒香が守る一塁あるいは外野は佐野恵太、オースティン、桑原将志、さらには牧秀悟やソトも入ることがあり、つけ入る余地がありません。

日本に帰ってきても、このままではベンチを温める可能性もある。復帰当初からよっぽどアピールしないと、出番は少ないかもしれません」(球団関係者)

米国に残っても、日本に戻っても明るい未来が見えない筒香。元侍ジャパンの主砲が、アスリートとしての岐路に立たされている。

  • 写真共同通信社

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