市川海老蔵が息子・勸玄君主演の『毛抜』を強行する”ウラ事情” | FRIDAYデジタル

市川海老蔵が息子・勸玄君主演の『毛抜』を強行する”ウラ事情”

十二代目市川團十郎白猿と、八代目市川新之助を同時襲名する親子は今、正念場を迎えているが……

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今年の2月3日、成田山新勝寺(千葉・成田市)で豆まきをする海老蔵と勸玄くん。襲名披露公演は一体どうなるやら…
今年の2月3日、成田山新勝寺(千葉・成田市)で豆まきをする海老蔵と勸玄くん。襲名披露公演は一体どうなるやら…

11月に歌舞伎座で『十三代目市川團十郎白猿襲名披露』を行う市川海老蔵(44)。これまで何かと問題が取り沙汰されてきたが、今度は、息子の堀越勸玄くん(9)にまで飛び火している。

海老蔵の十三代目團十郎襲名と共に八代目市川新之助を継ぐ予定の勸玄くんは、披露公演として12月に史上最年少で『毛抜』の主演を務めることが決まっている。しかし、その共演者が未だに決まらないと女性誌が報じたのだ。背景には、海老蔵の求心力の低下があるという。

「本来であれば海老蔵が役者の方々や関係各所に事前にお伺いを立てた上で発表するのが筋ですが、海老蔵がそのようなことをすることは滅多にない。彼は『(歌舞伎界の中心である)成田屋がやると言ったらやるもの』というスタンスなんです。今まではそれでもなんとかなっていたのですが、今年3月の多重交際報道や、小林麻耶さん(43)の“騒動”などで、周囲も海老蔵から距離を置いてしまった。興行が決まったからには、松竹関係者は説得に必死ですが、残念ながら関係者から応援する声は聞こえてきません」(梨園関係者)

自身の置かれた状況を鑑みれば、勸玄くんの『毛抜』出演をごり押しすれば、反発が起きることは予想できたはずだ。なぜ海老蔵は強硬策に踏み切ったのか。

「一にも二にも、観客が入らない。そもそも海老蔵の襲名披露だけで客席が埋まれば問題はなかった。しかし、本来は3ヵ月間行う披露公演の期間を短縮してもチケットが売れ残る日もあるような状態です。苦肉の策として海老蔵が頼ったのが勸玄くんというわけなのです。

『毛抜』は成田屋ゆかりの『歌舞伎十八番』の演目の一つで、かなりの難役として知られています。海老蔵ですら30歳で初演したほどで、それを9歳の子供が演じるのはかなり無理がある。今回の強硬策からは、とにかく話題を集め、集客につなげたいという、海老蔵サイドの焦りが垣間見えています。“炎上商法”ではないですが、そんな方法に頼らなければいけないほど、海老蔵も追い込まれているのです」(全国紙記者)

ある梨園関係者は、重たい口を開き、絞り出すようにこう語った。

「役者さんたちは、共演を断る理由をいろいろと挙げていますが、『海老蔵さんとできるだけ関わりたくない』というのが本音なのです。今、歌舞伎界は本当に苦境に立っていて、役者さんたちはどんな役でも舞台に立ちたい。だからと言って、『(海老蔵と)一緒に沈むのはごめんだ』というのが本音のようです。ある演者さんは、『一度でもいいから頭を下げてくれれば……』と仰ってました。海老蔵さんも本当に歌舞伎界のことを思うのであれば、変わらなければいけないと思います」

作家・中川右介氏は、自著『悲劇の名門團十郎十二代』(文春新書)の解説文にこのように書き記している。

〈團十郎家とは傲慢であることが家訓なのだ。それくらいの気構えがなければトップスターは務まらないということなのだろう。だが、威張っているだけではない。歴代の團十郎は劇界全体をまとめ、改革のリーダーでもあった。そして何よりも、『客を一番呼べる大スター』だった〉

海老蔵は、このまま裸の王様として「沈んで」しまうのだろうか。

  • PHOTO蓮尾真司

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