グラドルが海外旅行中にコロナ陽性で直面した「絶望隔離生活」 | FRIDAYデジタル

グラドルが海外旅行中にコロナ陽性で直面した「絶望隔離生活」

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シンガポールを満喫する筆者。このあと“悲劇”が…
シンガポールを満喫する筆者。このあと“悲劇”が…

はじめまして! ド底辺グラドルのさりぃです。ずっと売れないままグラドル活動を続け、兼業でライターをしている新宿の小太りです。

そんな自己紹介はさておき、ド底辺らしからぬ話なのですが、つい先日、友人とシンガポール旅行に行ってきました!!!

そこまではよかったんですが、私だけコロナ陽性になり(死)、海外で1人隔離生活を送っておりました。そこで様々な経験をしたので、今後海外に行く予定のある人や検討している人の参考になれば、とペンをとらせていただいた次第です。

もともと私は海外旅行が好きで毎年行っていました。ただ何と言ってもコロナ禍。昔のように簡単には行けません。ワクチンを最低2回は打って、陰性証明、「my SOS」、「ICA」のアプリを登録しなければいけません。ワクチンは普通に打てましたが、アプリの入力作業は友人とZoomを繋いで何とかクリア出来た感じでした。絶対1人旅なら面倒で行ってないです。そして出国前は、飲みに行くことや密を避けて大人しくしていました。

熱も一切なく、周りでコロナも皆無。万全の状態でシンガポールに到着しました。久々の海外はやっぱイイ!!! もう街中を歩いてるだけで楽しい!!!
1日目、2日目と朝からホテルの朝食ビュッフェを食べちらかし、昼から観光しながらタイガービールをゴクゴク。「はぁ〜日本帰りたくないなぁ〜」と思いだしたころ、事件は起こるのです。

現在、日本のルールでは帰国72時間以内にPCR検査を受けて、陰性証明をもらえないと飛行機に乗れません。抗原検査ではダメ。なので旅行3日目、唾液のPCR検査を受けに行きました。出国する前から健康優良児、陽性の可能性なんて1ミリも考えていませんでした。

私が受けた唾液のPCR検査は検査後、約6時間ほどでメールにて結果が届くものでした。受けたのは12時前後。まぁ19時には結果が来るなぁ〜と呑気にルーフトップバーで飲んでいました。

するとまず友人にメールが来ました。陰性でした。「よかったよかった」と言って乾杯。でも私にはメールが来ません。おかしいなぁ〜と思いつつも一緒にいた友人は陰性だし「大丈夫でしょ〜?」と次のお酒を頼もうとしたとき、「positive」と赤文字が印象的なメールが私だけに届きました。

“やっぱり大丈夫だ!!” と安堵していると、友人は青ざめ「バカ! positiveは陽性だよ!」と言いました。大バカ者な私は陽性の意味であるpositiveをそのまま「ポジティブ」に受け取っていたのです……。

私だけなんてありえないだろ!! と思いつつも陽性は陽性。このメールが届いた瞬間、私だけではなく友人の予定も全て変わってしまいました。

コロナに対する考えはもちろんのこと、陽性になった人が守るべきルールは国によって違います(私はそれすら知りませんでした)。シンガポールでは基本的に、陽性になった人はその場から動けません。72時間後まで、私はホテルの部屋から出られなくなりました。

ホテル内のコンビニにも行けません
ホテル内のコンビニにも行けません

まず同室だった友人はすぐ他の友人の部屋に避難。そこで今後について各自調べることになりました。濃厚接触者なわけだから、友人も療養しなければいけない可能性がありました……が、シンガポールでは抗原検査を受けて陰性であれば基本的に普通に過ごして大丈夫。唾液の検査で陰性だった友人は、更に抗原検査を受けて陰性だったので、問題ありませんでした。

そして、私に大量の抗原検査キットを15日分と、カップラーメンやお菓子、「元気だから」と大量のお酒を買って部屋の前に置いてくれました。とりあえず抗原検査をしてみると思いっきり陰性だったので「なんでーーー」と思ったのを今でも覚えています。

1番やばい……と思ったのはお金のこと。私は限度額が100万円くらいのクレジットカードと現金4000円しか持っていませんでした。

ホテルは結構いいところに泊まったので、1人で払うとなると本当に破産します。

今回、出国間際に“万が一” のため、空港で海外用の保険に入っていたのでとりあえず安堵するものの、一体いくら何にお金が支払われるのかが全くわからない。問い合わせの電話も全く繋がらない!

30分以上かけてやっと繋がったと思ったら、今度は担当の人が全く自社の保険内容を理解してなくて、私が何か聞いても「そうなんですねぇ」と言うだけ。いや、バイトかもしれないけど、こっちは海外でどこまで何の補償が出るのか不安でたまらないのに……。ラチがあかず、上の人に代わってもらい“追加のPCR検査代” “追加でかかった交通費” “ホテルの追加宿泊代” は補償してくれることがわかりました。

食費節約のため、朝食を3回に分けて食べた
食費節約のため、朝食を3回に分けて食べた

ホテルや飛行機代はアップグレード等をしないかぎりは満額出るので、そこは1番安心しました。

食費が出ないのは正直ちょっと痛かったですが、毎朝ホテルの方が朝食ビュッフェを大量に持ってきてくれたし、友人が買ってきてくれた救援物資を小分けにして食べたので問題ありませんでした。むしろありがたいことに少し多いくらいでした。

飛行機代は出るにしても、友人と一緒にチケットを取っていたので、何か友人に不備があってはいけないと空港会社の変更手続きの対応の電話をかけるもこちらも一向に出ない。

有料ダイヤルに繋いでも平気で10分以上繋がらず、フリーダイヤルにかけましたが、最長120分以上繋いでいても繋がりませんでした。結局2日間かけ続けても1度も繋がりませんでした。先に帰国した友人が何とかカウンターで事情説明してくれてキャンセルと時間変更をしてくれましたが、これでもし行った全員が陽性でしかも症状有りだったら…と考えたらゾッとしました。一生繋がらない電話しかないなんて……。

あとシンプルにパンツが足りない。寝るとき用とお出かけ用に大量の下着を持ってきたつもりが、全然足りなくて石鹸でゴシゴシ洗いました。

隔離の3日間は3食ちゃんと食べて、夕日を眺めながらお酒を飲んだりしてました。「本当に陽性?」と疑いたくなるくらい我ながら元気でした。

毎日毎日抗原検査は陰性でしたが、万が一、次のPCR検査でまた陽性が出たら72時間隔離。その次もまた陽性反応が出てしまうと、偽陽性の可能性も出てきます。このままずっと陰性にならなければ、在外公館に行って諸条件を満たしたうえで領事レターを発行してもらわなければなりません。「もう私、日本に帰れないんじゃ……」と寝る前は毎日憂鬱になってました。

そうこうしている間に隔離期間が終わり、これでもか! っていうくらい鼻を洗いまくってPCRに臨みました。鼻の検査は唾液より高く日本円で約3万円。いくらあとで返ってくるとはいえ、大きな出費でした。

結果として、神がかった友人たちのフルサポートにより助かりました。何なら去年、症状有りで自宅で1人で自宅待機していたときよりも快適だったかもしれないです。不幸中の幸いですが、何より旅行をフルで楽しめなくなった友人に申し訳ないです。

今から海外旅行を検討中の方…もう少し待ったほうがいいかも。英語堪能で旅行慣れしていてリモートで仕事が出来る方ならいいですが、私みたいな適当なタイプはよほどサポートしてくれる人と行かないと危険すぎます。

あと必ず保険に入ってください。大体クレジットカードに海外保険は入っています。が!! 種類によっては、海外でコロナ陽性になったときの補償が少なかったり、最悪何もついていないこともあるそうです。

私も最初「クレカあるから大丈夫だよ」と言っていましたが、しっかり者の友人が空港で強く入るようにすすめてきて、あまりにしつこいので根負けして入りましたが、入ってなかったら財政が死んでました。

海外に行って何をするかよりも“海外でコロナになったら” を1番に考えたらいいと思います。

何はともあれ、コロナはよ、終わってくれ〜〜〜〜!!!!!

水着姿でくつろぐ筆者
水着姿でくつろぐ筆者
  • 取材・文吉沢さりぃ

    85年、山梨県生まれ。100㎝オーバーの巨乳を武器にグラビアアイドルとして活躍。2016年「ミスFLASH」ファイナリスト。ライターとしても活躍中で近著に『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(彩図社)がある。最新動向はTwitter(@sally_y0720)をチェック

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