「もふもふ」「ぱふぱふ」見ているだけで心と体が温まる冬の動物5 | FRIDAYデジタル

「もふもふ」「ぱふぱふ」見ているだけで心と体が温まる冬の動物5

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見ているだけで癒される愛くるしい表情の動物たち。ストックフォト界でも人気で、写真集も出されているほど。それらの中でも冬にぴったり、「もふもふ」「ぱふぱふ」の動物たちを、ストックフォトの株式会社アフロでフォトコーディネーターを務める内山恵理子さんに紹介してもらった。寒い冬でも、「もふもふ」たちが、心も体も温めてくれそうだ。

Minden Pictures/アフロ
Minden Pictures/アフロ

キンシコウ

パンダ並みに保護されている金色の毛をもつ「もふもふ」

金色の美しい毛並みをもつことから「ゴールデンモンキー」とも呼ばれるキンシコウ。中国固有種で、湖北省や四川省など寒い地域の標高1800~3300mぐらいの森の木の上で生活し、夏は木の葉や果実、冬は樹皮や木の芽のほか、昆虫や小鳥や、その卵を食べている。孫悟空のモデルだという説もあるが、確証は得られていない。絶滅危惧種に指定されていて、世界的にとても貴重で珍しく、中国ではジャイアントパンダと同じように、中国国家一休重点保護野生動物に指定され、厳重に保護されている。過去には、中国と、日本の動物園で「キンシコウ繁殖共同研究」が共同で行われ、繁殖に成功した例もあったが、研究機関が満了となり、キンシコウは中国へ返還。現在日本で見ることができるのは、熊本県の「熊本市動植物園」だけとなっている。

「ちょっと困ったような大きな瞳と、ふわっふわの毛並み。弊社で毎年作成しているノベルティカレンダーの表紙にも使うほどの人気者です」(内山さん)

 

Mark Newman/アフロ

ホッキョクギツネ

真っ白な体毛に覆われて、マイナス80度でもへっちゃら

北極圏に住み、冬になると真っ白な体毛に厚く覆われるホッキョクギツネ。ホッキョクグマと同じように、足の裏も毛で覆われ、なんとマイナス80度にも耐えられるのだとか。体長50~65㎝、体重は3~4㎏ほどで、北海道のキタキツネや、本州のホンドギツネより10~20㎝ほど小さく、体重も半分ほど。最近では温暖化の影響か、アカギツネが北欧のスカンジナビア半島まで生息域を広げてきて、絶滅する恐れを心配されている。

日本では、北海道の「旭川市旭山動物園」で見ることができるが、昼間はほとんど動かず、放飼場に積もった雪と同化し、どこにいるかわからないぐらいだそう。これは無駄なエネルギーを使わないためで、夕方のエサの時間になると動き出すとか。動物園に見にいくなら、夕方がいいかもしれない。

「真っ白な雪原に溶け込む姿も素敵ですが、暗めの背景にたたずむ姿は、凛とした美しさにあふれています」(内山さん)

 

Science Faction/アフロ
Science Faction/アフロ

コウテイペンギン

極寒の地でお父さんとお母さんを待つヒナたち

ペンギンの中でも最大の大きさを誇るコウテイペンギン。世界一過酷な子育てをすることでも知られている。夏は海で生活し、秋になると海岸近くの天敵から身を守るため、50㎞~120㎞も移動し、内陸の繁殖地に向かう。メスは卵を産むまでの40日間絶食し、卵を産むと、エサを取りに、再び50㎞~120㎞も歩いて海へ。オスは60日以上かけて卵を暖め、ヒナが生まれると、戻ってきたメスと交代し、やはり50㎞以上も歩いてエサを求めて海へ。オスの絶食期間は120日にも及ぶと言われる。なんと1年の3分の1を絶食して過ごすのだ!

ヒナが食べ盛りになると、オスとメスは両方でエサを取りに出かける。その間、ヒナたちは1ヵ所に集まって体を寄せ合い、寒さや危険から身を守る。そんなコウテイペンギンの赤ちゃんが見られるのが、和歌山県の「白浜アドベンチャーワールド」。パパの足元でお昼寝するかわいい姿や、大人のコウテイペンギンが1列になってずんずんと行進する姿が、見られるかも。

「シルキーなシルバーグレーの毛並みは、赤ちゃんのときしかまとえないもの。『この中に混ざりたい!』と思う人もいるのでは?」(内山さん)

 

北川孝次/アフロ

タテゴトアザラシ

愛くるしさは「もふもふ」界随一! カレンダーの常連

カナダやグリーンランド、北ヨーロッパからロシアにかけて生息するタテゴトアザラシ。2月から3月にかけては、カナダのセントローレンス湾に流れ着いた流氷の上で、出産、子育てをする。真っ白で、もふもふの赤ちゃんは人気の的! 日本でも見てみたいものだが、残念なことに日本で飼育しているところはない。本物の赤ちゃんを見るためには、セントローレンス湾に赤ちゃんを見に行くツアーに参加するしかなさそうだ。ちなみに、日本の海上保安庁のマスコットキャラクター、“うみまる”と“うーみん”は、タテゴトアザラシをモチーフとしている。

「もふもふ界の大御所! もふ系写真集やカレンダー(12月)での登場回数がもっとも多いといっても過言ではありません」(内山さん)

 

Ardea/アフロ
Ardea/アフロ

サモエド

いつもほほえんでいるような“サモエドスマイル”が魅力

シベリアのツンドラ地帯で、古くからサモエド族と生活を共にしてきた犬種サモエド。「現存する犬種の中でもっとも美しい」といわれることもあるほど、真っ白な毛並みは美しく、「サモエドスマイル」と呼ばれる、微笑んでいるような表情も魅力。

長い間、人間とともに暮らし、狩猟やソリ引きなど人間と一緒に仕事をしてきたため、協調性があり、性格も穏やかでやさしく、お年寄りや小さな子も安心して一緒に遊べるのだとか。そのため、日本でも飼い始める人が増えているが、甘えん坊で、寂しがり屋なので、留守がちな人は飼うのは不向き。写真で我慢しよう。

「さすが極寒の地シベリア原産だけあって、もふもふ度は最高値を誇ります。真っ白な毛皮のせいでだいぶふくよかに見えますが、シャンプー後は、だれだかわからないほどスリムになるのも魅力の一つです」(内山さん)

もふもふの可愛い動物たち。写真を見ているだけでもいいけれど、実際に会いに行けば、さらに癒されそう。「明日もがんばろう!」と元気をもらえそうだ。

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