後藤祐樹が語った フライデーとの“因縁”と“出所後の10年間” | FRIDAYデジタル

後藤祐樹が語った フライデーとの“因縁”と“出所後の10年間”

”ゴマキの弟”と言われ続けた男が ようやく見出した自分の生きる道 自伝『アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方』を上梓

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首に入った鯉のタトゥーを除去中。亡母に生前「消してほしい」と言われていた。「あと一回の施術で終わるんです」
首に入った鯉のタトゥーを除去中。亡母に生前「消してほしい」と言われていた。「あと一回の施術で終わるんです」

「自分と同じように、非行に走っている若者たちが、この本を読んで『こういう風にはなりたくないな』と立ち直ってもらうきっかけになればいいと思います」

そう語るのは、元『EE JUMP』のメンバー・後藤祐樹(36)だ。彼の自伝『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』(講談社ビーシー)が、9月1日に刊行される。元『モーニング娘。』後藤真希(36)の弟という触れ込みで’00年に芸能界デビューしてから2年で引退。’07年には工事現場の銅線を盗んで逮捕され、5年間の刑務所暮らしを経験した後藤が、赤裸々な言葉で半生を振り返った一冊だ。

後藤と『フライデー』には浅からぬ”因縁”がある。中学生当時、歌舞伎町のキャバクラのVIPルームで飲酒している姿を報じたことで、結果的に後藤は芸能界を引退した。

「今は中学生でキャバクラって……と思いますが、撮られた当時は事の重大さにまったく気づきませんでした。姉の影響で芸能界に入って、自覚を持って活動している意識がなかった。たぶん、何も考えてなかったんです」

後藤はそのまま、道ならぬ道を歩む。地元の友達と夜遊びに出かけ、窃盗を「スリル満点のゲーム感覚」で繰り返す。そして’07年、本誌は「後藤が逮捕直前」との情報をキャッチし、取材を開始。姿を収めるべく待機していた取材班の車に勘づいた後藤は、取材班を車で追いかけ回した挙げ句、フロントガラスを木刀で小突き、威嚇。パトカー10台近くが集結する警察沙汰になった。

「あの時は本気で(記者を)車から引きずり出してやろうと考えていました。自分は芸能界を引退していましたし、週刊誌が姉や家族をつけまわしているんだと思って、頭にカッと血が昇ったんです。でも、フライデーが狙っていたのは僕だった。マスコミに漏れるくらい、自分に捜査の手が伸びているなんて考えもしなかったんです。逮捕が近いことを感じ、家族に罪を打ち明けて出頭を決めました」

20代前半を過ごした刑務所で、落ちるところまで落ちた後藤の人生は変わった。受刑者からのイジメに耐え、ルーティン化した生活の隙間で漢検や英検などの勉強にのめり込み、更生を誓った。

「出所直後、すっかりアウトローの人間だと見られていたようで、『トバシ(架空の名義)のケータイを用意できないか』とか、裏の仕事を持ちかける人が次々現れました。『3億円でアダルトビデオに出ないか』というオファーもありました。そういう誘いに乗らなかったのは、迷惑をかけた家族への思いが一番にありました。あと、一緒に悪さをしていた連中が、逮捕されたら手紙ひとつ送ってこなくなった。出所後”ムショぼけ”していた時期もあったんですが、彼らを見返そうと思ったのも原動力のひとつでした」

十字架を背負い続けて10年。現在は、’15年に再婚した千鶴さんの父が経営する空調関連の会社で働きながら、YouTubeなどで積極的に私生活を投稿。20年ぶりの芸能界復帰も宣言した。

「いくら罪を償ったと言っても、一般の方からすれば僕はアウトローな生き方をしてきました。でも、そんな僕だからこそできることもあるんじゃないか。道を踏み外してしまった若者たちが出直す場所を提供できる人間になるのが目標です。もちろん、今の若者からしたら僕はただのオッサン。YouTubeや芸能活動は、認知度を高める一環です。今僕は人生の節目を迎えている”ゴマキの弟”ではなく、後藤祐樹としてどう見てもらえるか、試行錯誤していきたいと思います」

回り道をした。でも、アウトローだからこそできる贖罪(しょくざい)がある。

出頭前夜の家族とのやりとり、今の妻との出会い、格闘技挑戦の経緯などを包み隠さず綴った自伝
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本誌未掲載カット 後藤祐樹が語りつくした フライデーとの“因縁”と“出所後の10年間”
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『FRIDAY』2022年9月2日号より

  • PHOTO濱﨑慎治

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