原監督は「打破しないと」…巨人「最下位も現実味」絶不調のワケ | FRIDAYデジタル

原監督は「打破しないと」…巨人「最下位も現実味」絶不調のワケ

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原監督(左)や表情のさえない巨人の指導陣や選手たち(画像:共同通信社)
原監督(左)や表情のさえない巨人の指導陣や選手たち(画像:共同通信社)

「今が頑張り時ですね。力の見せ所なワケでね。そこは選手たちも重々承知していると思います。なんとか打破しないと……」

8月21日、1対6と阪神に惨敗し今季初の6連敗を喫した巨人の原辰徳監督の言葉に力強さは感じられなかった。リーグ最速で60敗にたっし、借金はワーストタイの7に。6位・中日との差は1.5ゲームに縮まり、最下位転落も現実味を帯びている。最下位となれば、75年の長嶋茂雄政権下以来47年ぶりの屈辱だ(成績は8月21日現在)。

「ベンチの雰囲気は良くありません。エース菅野智之の調子が上がらず、キャプテンの坂本勇人は腰のケガで戦列を離れがちで、投打にまとめ役がいないんです。チームを引っぱる存在がいないため、悪い流れを止められない状態なんですよ」(球団関係者)

巨人のチーム防御率は3.97と12球団ワーストだ。特にリリーフ陣は防御率4点台とボロボロ。先発が踏ん張っても、終盤に逆転されるケースが目立つ。

打線は、主砲の岡本和真が打率2割台前半と不調で4番を降格。気を吐いているのは、代わりに4番に入った中田翔ぐらいだろう。冒頭で紹介した阪神との3連戦では、3試合で2点しかあげられなかった。

コーチの役割が細かすぎて……

「不調の遠因となっているのが、コーチ編成の仕方です。原さんは、役割分担を明確にしようと各コーチの仕事を細かく決めています。各々の役割は、コーチの名称に現れている。元木大介さんはヘッド兼オフェンスチーフコーチ、阿部慎之助さんは作戦兼ディフェンスチーフコーチ、村田修一さんは打撃兼内野守備コーチ……。

しかし選手たちはスランプに陥っても、指導者の役割が細かすぎて誰にアドバイスを受けて良いのか戸惑いぎみです。打撃なら打撃、守備なら守備と、総合的に指導したほうがわかりやすいと思うのですが」(同前)

原監督は球団から全権を委任され、チーム編成から現場の指揮、選手起用まですべて自分の判断で行っている。山口寿一オーナーの信頼も厚い。

「今季で球団史上最長の16年も監督を務め、任期も2年残っています。チーム編成やコーチ起用に疑問があっても、絶対的権力を持つ原監督に誰も意見を言えませんよ。しかし、今季は首をかしげたくなる采配がたびたびあります。先発を早めに交代させるケースが目立ち、脆弱なリリーフ陣に頼ろうとしているんです。

象徴的なのが、7月17日の広島戦でしょう。4対0とリードし、先発の高橋優貴が1点を返されると4回途中で交代。前日に敗戦処理登板した鍬原拓也を投入し、満塁本塁打を浴びました。精彩を欠いた采配と言わざるをえないでしょう」

シーズンの残りは29試合。原ジャイアンツは、逆転優勝どころかAクラス入りも怪しくなっている。

  • 写真共同通信社

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