リーゼントに長ラン、先輩議員を一喝…萩生田議員の”武闘派列伝” | FRIDAYデジタル

リーゼントに長ラン、先輩議員を一喝…萩生田議員の”武闘派列伝”

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旧統一教会の関連施設を訪れたことで“火だるま”になっている萩生田氏と生稲氏(撮影:共同通信社)
旧統一教会の関連施設を訪れたことで“火だるま”になっている萩生田氏と生稲氏(撮影:共同通信社)

8月10日、旧統一教会(現、世界平和統一家庭連合)との関係が指摘された7人の閣僚を外し、第2次岸田改造内閣が発足。経産相から自民党の政調会長となった萩生田光一氏(58)は旧統一教会とのズブズブな仲が連日報じられ、火だるま状態となっている。

8月18日、自民党党本部で今年6月、萩生田氏は参院選候補者の生稲晃子氏(54)と東京・八王子市内の教団の関連施設を訪問し、生稲氏の支援要請をしたと認めたことで報道に火がついた。

当初は2014年10月の関連団体の式典での挨拶のみを認めた萩生田氏。だが、これまで説明していなかった旧統一協会との濃厚な接点が、次々と明るみとなっている。清和会(安倍派)の中堅議員は語る。

「萩生田氏は安倍元総理からも可愛がられ、旧統一教会や加計学園など“安倍人脈”に巧妙に食い込んでもいる。ただ、ここに来て、元信者と称する人が各マスコミで語り出しているように、旧統一協会との関係を下手に断ち切れば、報復的な暴露が続く恐れもある。

政調会長であれば党内の記者会見やぶら下がり取材で済みますが、閣僚となれば予算委員会などで野党から繰り返し質される。国会で追及される姿がさらに報じられ、政権としてもダメージとなり、党務に移動させたのでしょう」

萩生田氏は、兄貴肌な気質で八王子市議会議員からの叩き上げの党人派。安倍派の若手からも「ぎゅうちゃん」と慕われている。人柄については「武闘派」とも言われる。

「高校が早稲田実業なのに早稲田大学に進学せず、一年浪人して明治大に入学したのは、高田馬場駅で朝鮮高校の生徒と乱闘をし、警察沙汰で停学となり、推薦をもらえなかったから、といわれている。髪型はリーゼントで学生服は“長ラン”で“早実のジャイアン”と呼ばれていた、との噂があります。

武闘派の面影は残り、数年前、清和会の会議で愛煙家の大西英男議員と二人でタバコを吸っていた。見かねた先輩議員が『周囲に人のいないところで吸うべきだ』と注意をしたら、『どこで吸ってもいいでしょうが』と吐き捨て、一睨みしていた」(前述の議員)

空位となった、安倍派会長ポストの有力候補の一人でもある。萩生田氏は、1991年、八王子市議会選挙に当時27歳と最年少で初当選。2001年に都議会議員にコマを進めると、03年の衆院選(東京24区)に出馬し、当選。09年の政権交代で落選をするも、12年に国政復帰を果たす。安倍元総理の側近として知られ、内閣官房副長官や文科相、経産相など重職を歴任。21年には東京都連会長にも就任した。

「同じく安倍元総理の側近で、10歳年長の下村博文氏とはライバル関係。下村氏は旧統一教会の名称改定を巡る問題で関係が取り沙汰され、分が悪くなった。安倍派内で下村氏が『俺だけじゃないのに』と考え、ライバル潰しに走ったのでは、との見方もある。

今夏の参院選の生稲選対でも、下村氏の元秘書K氏が混乱の元凶となっていた。勝手にNHKのアンケートへ『未回答』で返信したりもした。今回も本来、表に出ないはずの日程が流出している。K氏が生稲氏の日程を管理する役割だったのは偶然か」(元生稲選対関係者)

9月27日の安倍元総理の国葬まで「一致団結」を誓い合うも、次期会長ポストを巡り、水面下では足の引っ張りあいが繰り広げられている。萩生田氏の今後を前述の議員がこう不安視する。

「後ろ盾の安倍元総理がいない今、どこまで耐えられるのか……」

旧統一教会との関係について、言い訳ばかりでなく、説明責任を果たすべきだろう。

  • 取材・文岩崎大輔

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