<figure id="attachment_261327" aria-describedby="caption-attachment-261327" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e45b5368"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/kuroshima.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-261327" class="wp-caption-text">破局報道も出ている黒島結菜と高良健吾。20年６月撮影</figcaption></figure>
<p>NHK朝ドラ『ちむどんどん』が、どんどんアンチファンを増やしている。</p>
<p>物語は、沖縄出身の主人公・比嘉暢子（黒島結菜・25）が、料理人を目指し上京。様々な苦難を乗り越え、東京で沖縄料理店を開業し、自らの人生を切り開いていく姿を描いている。</p>
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<p>が、この暢子がすこぶる評判が悪いのだ。自分に恋する幼なじみに対し「それは恋心じゃない、友情だ」と決めつけてフッたり、友人の婚約者を略奪したり、結婚に反対する相手の母親のもとに毎日お弁当を届けては「うちは何か間違ったことをしている？」と言ったり……。「とにかく自己中！」「成長がなさすぎてイライラする」と、ネット上のコメントが荒れに荒れまくっているのだ。</p>
<p>しかし面白いのは、炎上の量に比例して視聴率も上昇していること。中盤は14～15％台を推移していたのが、暢子の自己中度が増した終盤に入って、16％台をたたき出すことが増えている。完全にアンチファンを増やしていると言えるだろう。</p>
<h2>「＃ちむどんどん反省会」</h2>
<p>この現象に関して、朝ドラ通の芸能ライターは次のようにコメントしている。</p>
<p><span class="strongInContent">「これは主演の黒島結菜さんのおかげだと思います。というのも、暢子の嫌われ度に対して黒島さんを嫌いという声はほとんど出てきていないんです。暢子はムカつくけど黒島結菜は嫌いじゃない。だから皆、何だかんだ見続けることができているのでしょう。</span></p>
<p><span class="strongInContent">かつての朝ドラは、役が嫌われると演じる女優さんも嫌われることが多かった。たとえば夢への一貫性がないと非難された『まれ』（’15年）の土屋太鳳さん、エキセントリックな主人公が『見ていられない』と酷評された『純と愛』（’12年）の夏菜さんなど。でも黒島さんの場合は、むしろ『暢子のせいで彼女もイメージダウンになるのでは？』と心配する声のほうが多いくらいです」</span></p>
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<p>実際、『ちむどんどん』に対する非難は、黒島ではなく脚本を手掛けている羽原大介へと集中している。Twitterには「＃ちむどんどん反省会」というアカウントが立ち上がり、連日、物語構成への不満が書き連ねられている状態だ。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="黒島結菜が嫌われない２つの理由"></div>
<p>しかしなぜ、黒島結菜はこんなにも嫌われないのか？　そのことのほうが気になり、芸能事情に詳しい関係者たちに取材をおこなってみた。そこから見えてきた２つの理由とは……。</p>
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<p><span class="strongInContent">「黒島さん本人が、決して暢子のような自己中な人ではないからだと思います。こう言っては何ですが、土屋太鳳さんはその後、バラエティ番組での言動などから『あざとい』と不興を買うようになりました。夏菜さんも、演じたキャラクターと同様、エキセントリックな一面をスクープされたりしています。もともと役とかぶる一面もあったゆえ、視聴者も本人と役を切り離して見ることができず、敬遠されてしまったのではないでしょうか。</span></p>
<p><span class="strongInContent">でも黒島さんは、真面目で大人しい性格で知られています。大学と仕事を両立できずにいたときは、仕事を辞めようと真剣に悩んでいたほど。浮いた噂も少なく、初スクープは23歳と地に足のついた恋愛をしていることも印象が良いと思われます。それゆえ皆、暢子と黒島さんは別もの、と切り離して見ているんじゃないでしょうか」（テレビ局の編成担当）</span></p>
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<p>一方で、こんな分析も……。</p>
<p><span class="strongInContent">「意地悪い見方をすれば、黒島さんのインパクトがそれだけ薄いとも言えます。彼女は15歳でデビューしてから、これまで大作の主役に大抜擢されたり、数々の賞も受賞している。事務所も彼女を推しているし、実際に実力もあるのですが、今回の朝ドラで初めて名前を知ったという人がほとんどです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">『嫌われるのは人気がある証拠』なんて言われますが、今ひとつインパクトに欠けるため、嫌われるほどのオーラも放てていないというのが実情かもしれません」（週刊誌記者）</span></p>
<p>嫌われるも悪し、嫌われないのも悪し。つくづく朝ドラの主役とは因果な役どころだ。</p>


愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

山本奈緒子

原 一平

沖縄料理をテーマにしたNHKの朝ドラ『ちむどんどん』。しかし主人公の女性がワガママすぎると非難続出。それでも彼女を演じる黒島結菜は嫌われていない。なぜなのか。背景にある特殊事情を紹介ーー。

非難続出『ちむどんどん』…それでも黒島結菜が嫌われない特殊事情

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