不謹慎批判に涙の釈明…フィンランド首相「セクシーダンス」画像

「私も人間……」

こう切り出すと彼女は目に涙を浮かべ、声を震わせながら続けた。

「暗闇の中で、時には明るさや楽しみが恋しくなる。プライベートな時間で何をしているかではなく、どんな仕事をしているかを見てほしい。私は、一日たりとも仕事に手を抜いたことはない」

８月24日、首都ヘルシンキ近郊で開かれた与党のイベントで涙をこらえながら語ったのは、フィンランドのサンナ・マリン首相（36）だ。19年12月に、世界最年少の34歳で首相となったマリン氏。若者を中心に高い人気を誇り、今年５月には北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）への加盟を正式に申請し注目された。そんな若い女性首相が、涙の釈明に追い込まれた理由とは――。

激しく腰をくねらせ……

「マリン氏が個人宅で開いた、パーティ動画がＳＮＳ上に流出したんです。その内容が過激で、野党を中心に『不謹慎だ』と批判が高まっています」（全国紙国際部記者）

動画は数週間前に撮影されたモノだという。映像は確かに過激だ。大音量の音楽が流れる中、黒いキャミソール姿のマリン氏が激しく腰をくねらせる。参加者と肌を密着させ、カメラ目線で脇の下を見せポーズをとるシーンも。コカインを表す隠語のような言葉も聞かれる。

「動画の流出直後、マリン氏は『アルコールは飲んだが違法薬物は使用していない』と釈明しました。野党が薬物検査を求めると自費で受診。８月22日に、陰性だったと公表しました」（同前）

だが、騒動はこれで収まらなかった。８月23日には、新たな問題写真が流出。上半身を露わにした２人の女性が、「フィンランド」と書かれたボードで胸を隠しキスしているという内容だ。

「２人はマリン氏の友人で、７月に開催された音楽イベント後に撮影されたようです。場所は首相公邸。マリン氏は事実関係を認め、『あのような写真が公邸で撮影されるべきではなかった』と謝罪しました」（現地在住ライター）

一連の騒動に対し、フィンランドではさまざまな意見が出ている。「首相といえども休日に余暇を楽しむ権利はある」と擁護する声がある一方、「国のトップとして品性に欠ける」「ロシア情勢や物価高騰対策に集中すべきだ」と批判も高まっているのだ。若い女性首相に噴出したスキャンダル。フィンランドのメディアは、さらに別の動画や写真が流出する可能性を指摘している。