二階俊博「自民党はビクともしない」統一教会問題で国民感情逆撫で | FRIDAYデジタル

二階俊博「自民党はビクともしない」統一教会問題で国民感情逆撫で

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幹事長交代後も自民党内で隠然たる力を持ち続ける二階俊博氏
幹事長交代後も自民党内で隠然たる力を持ち続ける二階俊博氏

旧統一教会と政治の接点が問題視される報道が連日なされる中、自民党の二階俊博元幹事長が8月24日、講演で口を開いた。

統一教会のイベントや関係者と知らずに付き合ってしまったと話す議員は多いが、それについて二階氏は

「電報を打ってくれって言われりゃ、打つんですよ。『応援してやろう』と言ってくれたら、『よろしくお願いします』っていうのは、もうこれは合言葉ですよ。

モノを買いに来てくれたら、『毎度ありがとうございます』って商売人が言うのと、同じなんですよね。問題あればどんどん出してね、そして究明し修正をしてやっていくべきだと思いますが、自民党はビクともしないよ」

確かに‘09年から3年間は民主党政権だったが、それ以外は戦後自民党が政権を握り続けている。重鎮の二階氏からすれば統一教会との関係が取りざたされた程度で“自民帝国”が揺らぐはずがないと高をくくっているのだろう。

「その言い草に気分を害した人も多いかもしれませんが、実際に二階氏の言う通り自民党が非常に強いことは間違いない。統一教会がたとえ反旗を翻したとしてもさほど変わらないでしょう。

特に二階氏は御年83歳ですが 和歌山3区で‘83年から現在まで連続して当選しています。地元和歌山には大いに貢献しているので、安定して組織票が入るため何歳になろうが当選する」(政治記者)

たとえば二階氏が経済産業大臣だった‘09年度予算では、国から和歌山に4300億円もの公共事業予算が割り当てられた。その年は東京が3800億円だったが、人口が約14分の1程度の和歌山県が東京都の予算を上回った。

「地元では“二階さんのおかげ”と言われていますよ。こういった地方に強い議員が多く、有権者の大半が高齢者ということもあり政治は変わらないのでしょう。それを体感しているため、二階氏も強気でいられるのでしょうね」(同・政治記者)

世間との温度差は広がるばかりだ。同講演では安倍元首相の国葬についても言及。外国から要人がたくさん来るため

「当たり前のことで、やらなかったら馬鹿だ」

と発言。国民から国葬への反対意見も出ている中、そういった人たちの感情を逆撫でするような発言をしても全くお構いなしということだ。しかし有権者に選ばれて国会議員になっているため文句は言えない。

「二階さんはあと何年政治家をするのか分かりませんが、年齢から考えても引退はそう遠い未来ではないでしょう。しかし今統一教会の問題などが原因で、組閣後も支持率は36%台まで急落している岸田総理からすると、“今は余計なこと言わずにしばらく黙っておいて”という気持ちはあるでしょうね。

国民を挑発するような発言をしても得することなどありません。テレビ的にもそういった過激な発言は視聴率が取れるので進んで使いますからね」(ワイドショー関係者)

今の自民党にとって二階氏は頼りがいのあるベテラン議員なのか、それとも空気の読めない足かせなのだろうか…。

  • 写真つのだよしお/アフロ

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