セの打率ランク 意外な大物2人が最下位争い「低迷の特殊事情」 | FRIDAYデジタル

セの打率ランク 意外な大物2人が最下位争い「低迷の特殊事情」

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今季の岡本は三振してさえない表情でベンチに戻るケースが目立つ(画像:共同通信社)
今季の岡本は三振してさえない表情でベンチに戻るケースが目立つ(画像:共同通信社)

セ・リーグの規定打席到達者の中で、意外な選手が打率ランキングの最下位争いをしている(成績は8月28日現在)。

巨人の主砲・岡本和真(26)だ。18年6月から巨人の4番に座り、昨年まで4年連続で30本塁打超えを記録。20年と21年には、2年続けて本塁打王と打点王の2冠を獲得している。だが、今季は見る影もない。

「打率は2割台前半に低迷しています。開幕当初は好調だったものの、5月の月間打率は.180に急落。6月は.317と復調しましたが、7月は.222と再びスランプに。8月に中田翔へ4番の座を明け渡すと、打順も5番、6番に降格します。一部には昨オフの体重増が影響していると言われますが、明確な要因はわからず本人も悩んでいます」(球団関係者)

痛手となった名コーチの移籍

「トリプル3」山田は8月の月間打率1割台と苦しむ(画像:共同通信社)
「トリプル3」山田は8月の月間打率1割台と苦しむ(画像:共同通信社)

周囲に的確なアドバイスができる人物がいないのも、不調が長引く原因だという。

「巨人の打撃コーチは横川史学さんですが、選手としての実績は高くなく指導歴も浅い。失礼ながら、巨人の主砲に有効な助言を与えられるとは思えません。昨年まで野手コーチなどを務めていた石井琢朗さんなら、選手に寄り添い的確なアドバイスができたでしょうが、今季から古巣DeNAに移籍してしまった。巨人にとっては、大きな痛手です。

原辰徳監督は、岡本のことを以前『ビッグベイビー』と呼び厳しい態度をとっています。主砲を叱咤するために、あえて距離をとっているようです。岡本は、感情をうまく表現できるタイプではありません。ストレスを発散できず、苦しんでいるのでしょう」(同前)

悩む岡本と、打率最下位争いをしているのがヤクルトの山田哲人(30)だ。15年には「トリプル3(打率3割、30本塁打、30盗塁超え)」を達成。本塁打王1回、盗塁王3回、最多安打1回を獲得した、セ・リーグを代表する好打者である。だが今季は岡本同様、打率2割台前半に沈んでいる。

「7月に感染した新型コロナウイルスの影響が出ているようです。山田はキャプテンとして責任感がとても強い。ヤクルトはコロナ感染により離脱選手が続出すると、最大28あった貯金を一時は10ほど減らしてしまいました。山田は責任を感じ、体調が十分に回復していないにもかかわらず戦線に復帰したんです。

しかし、8月の月間打率は1割台。4番・村上宗隆が孤軍奮闘し、『自分もなんとかしなければ』という思いが空回りしているのかもしれません。山田は攻守に手を抜かず全力プレーが持ち味ですが、長年の疲労も蓄積しているのでしょう」(スポーツ紙担当記者)

2人の大打者はいつ復調するのか。巨人とヤクルトのシーズン終盤の展望は、岡本と山田の活躍により大きく変わってきそうだ。

  • 写真共同通信社

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