動揺、呆然…直撃取材に著名人11人が見せた「テレビとは別の顔」

ブチギレ、呆然、動揺、逃走……人は窮地に陥ると、自分でも思ってもみない反応をしてしまうものだ。熱愛報道にたじろぎ記者に声を荒らげる明石家さんま（67）、闇営業を追及され呆然とする宮迫博之（52）など、その反応は人それぞれ。今まで本誌は、そんな著名人らのテレビでは見せない素顔を目撃してきた。近年では、不祥事やスキャンダルの際、直撃取材やその後の対応で芸能人生命が左右される場合が多い。元週刊誌記者で報道対策アドバイザーの窪田順生(まさき)氏は、直撃取材への対応をこう分析する。

「嫌な顔をしたり、横柄な態度で接したり、恫喝をしたりすると、そのまま活字にされてしまう。嫌な相手だからといって下手な対応をすると相手の思う壺なわけです。俺は洒落が通じない人間だぞ、と伝えるために暴力をふるう人もいましたがそれはもう昔の話。大物ほど週刊誌とはうまく付き合っているものです」

また、現場で記事を作成してきた記者ならではのノウハウもあるという。

「直撃部分は記事に掲載されやすいので、週刊誌に悪く書かせないよう馬鹿丁寧に対応した方がよいです。逃げたり怒鳴ったりすると、そこだけが取り上げられてしまうこともあります。背を向けて逃げたりすると、事あるごとに蒸し返されてしまいます」（前出・窪田氏）

しかし時にピンチはチャンスになる。過去には直撃取材で見せた姿で好感度をあげた著名人もいる。いつの時代も最後は”人間味”で勝負するしかないのだ。

沢尻エリカ （36）
自ら記者に声をかけ興奮気味に対応（’12年2月3日号）

直撃のため現場に到着したFRIDAYスタッフの車を見つけるや、急接近。コンコンと車の窓を叩き、「名刺くださ〜い！」と先制口撃。そのまま30分間、ハイテンションで出演映画への意気込み等を語った。

明石家さんま （67）
愛車の運手席から「どいて下さぁ〜い！」と絶叫（’03年2月21日号）

当初は冷静に応対するも、アイドルとの交際について尋ねられると、慌てて車の窓を閉め、「ないないない！　どいて下さぁ〜い！」と絶叫。そのまま走り去った。

宮迫博之（52）
「闇営業」疑惑を問われタジタジ（’19年6月21日号）

自分を含む芸人ら数名が詐欺グループの忘年会に出席している動画に見入る宮迫。この直撃後、宮迫含む13人の芸人が関与を認めた。

伊藤健太郎 （25）
ひき逃げ騒動から初の直撃にビックリ（’21年4月9日号）

’20年10月28日、愛車を運転中に起こしたバイクとの接触事故により謹慎していた伊藤。記者の直撃に驚きつつも名刺を受け取り、深々とお辞儀して神妙に答えた。

舛添要一（73）
本誌直撃にママチャリで逃走（’16年10月7日号）

豊洲市場移転について聞くべく、「舛添さん！」と声をかけた途端、夕暮れの商店街をママチャリで猛ダッシュ。途中の坂道で体力が尽き、追いついた記者に吠えた。

マリエ（35）
セレブモデルが超ラフ姿で登場（’21年5月14日号）

インスタライブで「島田紳助に枕営業に誘われた」と告発。出川哲朗らも巻き込む騒動に。直撃の際は、謎のお菓子をほおばり、「今後も次世代のために沢山のメッセージを伝えていきたい」と答えた。

霜降り明星　せいや（29）
女性とのデート中の直撃に目をキョロキョロ（’22年2月4日号）

ちょくちょく密会していた『３時のヒロイン』福田麻貴（33）との破局について尋ねると、目を泳がせた。後に生放送のラジオで「空(から)記事出ました」とコメントした。

霜降り明星　粗品（29）
美女とのお泊まりを問われ、咄嗟のモテアピール（’19年9月20日号）

後に妻となる秋山衣梨佳(えりか)（27）とのお泊まりについて尋ねると「色んな女性が来ている」と謎のモテアピール。後にラジオで「完全にテンパっていた。何を答えたか覚えてない。バリバリ付き合ってます」と苦笑いした。

渡部 建（49）
愛犬３匹との散歩中に現場復帰を語る（’20年11月6日号）

ラジオ番組での復帰について聞くと、愛犬を散歩させつつ、「せいぜい良く書いておいてください」。”直撃され疲れ”が見て取れた。

木下優樹菜（34）
車越しの直撃に「チョリース」ポーズ（’21年11月19日号）

「タピオカ屋恫喝事件」の裁判で40万円の賠償命令が出た後、当事者のユッキーナを訪ねると「子供のために頑張る！そんだけ！」と明るく”チョリース”ポーズで応えた。

桂 小枝（67）
突然の記者の来訪にギョッ！（’13年6月7日号）

記者が不倫相手の名前を出すや、顔をこわばらせ、「う…あぁ…」と言葉を詰まらせてこの表情。何も答えぬままタクシーに乗り込んだ。

『FRIDAY』2022年9月9日号より