橋下徹になりたい吉村洋文&たかじんになりたい松井一郎の「今後」 | FRIDAYデジタル

橋下徹になりたい吉村洋文&たかじんになりたい松井一郎の「今後」

どうなる?維新の会 「出来レース」で決着した新代表選に所属議員はシラケっぱなし キーマン二人もすでにやる気を失って……

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ご機嫌の馬場新代表(右)と仏頂面の松井前代表。これまで、馬場議員はナンバー2として調整役に徹していた
ご機嫌の馬場新代表(右)と仏頂面の松井前代表。これまで、馬場議員はナンバー2として調整役に徹していた

「吉村さん、写真撮ってくださ~い!」

8月27日、大阪市内のホールで行われた「日本維新の会」代表選後、吉村洋文大阪府知事(47)の前には記念撮影を求める議員らが列をなしていた。投票を終えたばかりだというのに、彼らの表情には高揚感もなければ緊張感も見られない。それもそのはず、そもそもこの代表選は最初から「出来レース」だった。馬場伸幸衆院議員(57)、足立康史衆院議員(56)、梅村みずほ参院議員(43)の3者が立候補したが、最初から馬場議員の勝利は確実だったのだ。

「大阪では、最古参の一人である東徹(あずまとおる)参院議員(55)を支持する声が大きかった。しかし、松井一郎代表(58)は早々に『馬場支持』を表明。それに加え、松井さんの意を汲んだ若手国会議員から説得され、東さんは出馬を辞退してしまった。やる前から勝負はついていたんです」(維新の会所属のベテラン府議)

松井代表に逆らえば、党での立場を失うかもしれない――。所属議員が恐怖するほど、党内での松井代表の力は絶対なのだという。結果、馬場議員は8割という圧倒的な票を得て、新代表に就任した。

「代表選後、すぐに馬場さんは共同代表に吉村さんを指名し、松井さんには顧問をお願いした。これらもすべて松井さんの指示でしょう。ほとんどの議員は、吉村さんが共同代表になるなんて、当日までまったく知りませんでした。馬場さんは『調整役』としては確かに優秀ですが、カリスマ性はない。そこで、実務は馬場さん、看板は吉村さんでいく、と。松井さん自身は顧問として、院政を敷いていくんだと思います」(同前)

新体制となった維新の会にとっての最大の山場は、来年4月の統一地方選挙だ。現在の約400名の議員を600名にするのが目標。馬場新代表はそれを達成できなければ「辞任する」とまでぶち上げた。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「7月の参院選で12議席を獲得したものの、選挙区で勝てたのはわずか4つ。維新ブランドが全国まで波及していないことが露呈した結果です。実は維新は、参院選の真っ最中にも地方選の候補者と面談をしていました。まずは統一地方選挙でしっかりと全国に根付かせた上で、次の衆院総選挙で野党第一党を目指すというシナリオでしょう」

一方で松井代表は、来春の大阪市長任期満了をもって政界から引退することを明言している。陰から党をコントロールしながら、表では何をするつもりなのか。

「松井さんがよく飲み会で口にするのが、『やしきたかじんになりたい』という言葉です。ご意見番として、テレビなどにどんどん出演していくつもりだと思いますよ。MCが上手いかどうかはまったくの未知数ですが(笑)。ただ、松井さんは典型的な大阪人で、大阪が大好き。在阪メディア以外はほとんど出るつもりはないと思います」(維新の会関係者)

共同代表となった吉村知事も、’25年の大阪万博を機に政界を離れるという見方もある。

「’20年に大阪都構想の住民投票が2度目の否決となり、吉村さんはモチベーションを失っている。実現に向けて動き続けてきた万博が終わった後も、維新に留まるとは思えない。橋下(徹)さんの活躍ぶりも目にしているでしょうし、政界引退後は弁護士と並行してタレント活動をするんじゃないでしょうか。とにかく吉村さんの主婦層への人気は半端じゃないですからね。メディアに引っ張りだこになるのは間違いないと思います」(同前)

統一地方選での飛躍を目指す維新。事実上のトップ二人がやる気を失っている状態で、目論見通りに行くのだろうか。

その人気に議員たちもあやかろうというのだろう。代表選後、吉村知事の前には記念撮影を求める列ができた
その人気に議員たちもあやかろうというのだろう。代表選後、吉村知事の前には記念撮影を求める列ができた

『FRIDAY』2022年9月16日号より

  • PHOTO加藤 慶

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