クセ役がダメになり…香川照之”復帰したとしても大ピンチ”のワケ
俳優・香川照之が大ピンチだ――。
週刊新潮に端を発した銀座ホステスへの“性加害”報道の影響で、金曜MCを務めていたTBS系朝番組『THE TIME,』を降板。9月2日放送の同番組にVTR出演し
「当事者の方々はもちろん、私の今までの人生、すべてに関わってこられた方々の中で、私が不快な思いをさせてしまった方々に対して、その方々すべてにお詫び申し上げます…すいません」
と頭を下げた。
CMも“全滅”の危機に瀕している。
トヨタ自動車はオウンドメディア『トヨタイムズ』編集長として香川を起用していたが、CM放送を停止し、年末で契約満了。『アリナミンEXプラスα』のCMキャラクターに起用してきたアリナミン製薬も契約満了を発表した。
カップ麺『QTTA』の東洋水産も9月初旬のタイミングで契約満了。『おとなの自動車保険』のセゾン自動車火災保険は広告などについて、ホームページなどへの掲載を見送る。
また、『パーフェクトサントリービール』のサントリーも今後の起用を見送り。また、関西電力グループの光放送サービス『eo光』を提供するオプテージもCMや広告を差し替えるという。
『ゴキブリムエンダー』のキンチョーは今後の対応を検討中というが、厳しい結果が予想される。
「酒グセにまつわるエピソードが次から次へと出てきたことで、イメージは完全に失墜。これまでは俳優トップクラスのCM1本5000~6000万円でしたが、今回の騒動で半値以下、いや、値段はつかない状態です」(広告代理店関係者)
1日発売の新潮ではさらに“鬼の形相”と題した香川の恐怖写真を掲載。不敵な笑みを浮かべながら、ホステスの頭をわし掴みにする現場はドラマのワンシーンと見紛うほどだった。
「あの写真が撮られた詳しい状況はわかりませんが、ホステスの髪の毛はセットに時間とお金がかかります。そこに悪びれる様子もなく手をかけるのは、ネタであれ、何であれ、いただけない。
聞くところによると、香川さんは他のホステスのセットされた髪もぐちゃぐちゃにしている。ある種の“癖”かもしれません」(スポーツ紙記者)
香川といえば、“顔芸”と評される独特の演技で、超人気ドラマ『半沢直樹』シリーズの大和田暁常務や、映画『カイジ』の利根川幸雄役などで抜群の存在感を残してきた。CMやスポンサーの意向が働くテレビドラマは無理にしても、映画やネットドラマならまだまだイケるのでは…という意見も多いが、今回はその“アクの強さ”が悪い方に出そうだという。芸能プロ幹部の話。
「主人公よりも“クセのある役”を演じてきたことで、今回のような騒動が起きると、実際のキャラとシンクロしていまい、使いづらいんですよね。例えば、クスリで捕まった俳優に薬物中毒者の役をオファーするのは難しいのと同じです。
香川さんはセクハラだけでなく、パワハラ&暴力報道も飛び出しています。今後クセのある役をオファーするのは、逆に難しくなってしまいました」
つまり、今後は大和田常務や利根川のような高圧的なブッ飛びキャラを演じることは難しいということ。これは香川の俳優としての存在価値を大きく損なうと言っていい。
「俗に言う“クサイ芝居”というやつですが、年々ひどくなっていましたからね。本人もそれがウケるとわかっているから、どんどんアレンジを加えてくる。
『半沢直樹』の現場では、香川さんとの共演シーンはみな笑わないよう、特別に気合を入れていました。それでOKが出て映像をチェックする時に堺雅人さんをはじめ、みんなで大笑いするんです。そうしたこともできなくなりそうですね」(同・芸能プロ関係者)
もともとは演技派で、静かな芝居もできるというが、昨今の視聴者が求めているのはそこではなかった。翼をもがれた香川は俳優としてどう再起していくのか――。
- PHOTO:原 一平