月130万稼ぎ…新宿“立ちんぼ公園”の女性が「ここにいるワケ」 | FRIDAYデジタル

月130万稼ぎ…新宿“立ちんぼ公園”の女性が「ここにいるワケ」

現地ルポ 「トー横キッズ」と思しき少女たちや売春女性の戻りを待つ男たちも多数 低年齢化が進み月に100万円以上稼ぐツワモノまで現れた

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「この界隈では20歳前後でウリをやっているのが普通だし、最近は明らかにアンダー(未成年)らしい女の子も増えたよ。どう見ても高校生みたいな子が、声をかけてきたオジサンとホテルへ向かうところもよく目にするね」

推しのホストに貢ぐため、売春を続けるレナ。「お客さんは、だいたい30代から50代くらいの人が多いかな」
推しのホストに貢ぐため、売春を続けるレナ。「お客さんは、だいたい30代から50代くらいの人が多いかな」

公園で援助交際を持ちかけるから、通称”交縁(こうえん)”――。新宿・歌舞伎町の大久保公園周辺に、若い”立ちんぼ”が急増している。路上には”トー横キッズ”を彷彿とさせる”ぴえん系”ルックの少女や、売春とは無縁そうな見た目の若い女性が毎日5~10人は立つ。そして、その数倍はいるとみられる男性が、彼女たちに話しかけたり、目当ての女性が売春を終え、再び公園に戻ってくるのを待っていたりして、異様な雰囲気を醸し出している。

冒頭のように語ったのは、’21年の11月ごろから公園で売春するようになったというレナ(仮名・22歳)だ。大久保公園を囲む四方の道路や、隣接する健康施設『ハイジア』の一帯は、以前から外国人や中年女性が身体を売るスポットとして密かに有名だった。だが2年ほど前から、20歳前後の若い女性が増え始めた。

「この辺りが有名になり始めたのは、去年の秋、小学校の女性教員がここで立ちんぼして逮捕されたニュースがあった頃かな。今年の5~6月頃からはユーチューバーが取り上げるようになって、野次馬っぽい男の人も増えた。ただ女の子と話したいだけのオジサンもいる」

レナは週に3~4回、夜に6時間ほど立ち、「コンドーム着用、ホテル代別1万5000円」の相場で援助交際を持ちかけている。一日の稼ぎは6万~10万円ほどで、実際に路上で客と交渉を行い、成立すれば近隣のラブホテルやネットカフェに移動。そのまま本番行為に及ぶ流れだ。立ちんぼと併せて、レナはツイッターを駆使して客を募り、歌舞伎町で待ち合わせることもある。そのためひっきりなしに男性客が集まり、今年7月は130万円以上を稼いだという。大金の使い道はひとつ、推しのホストに貢ぐためだ。

「もともとウチは名古屋のヘルスで働いてたんだけど、東京に旅行した時に行ったホストクラブで、今の『担当』にハマって……。通うのがダルいから、東京に来ちゃった。担当のホスクラでは毎月50万円くらい、ヤバい時には月200万円ぐらい使ったかな。散財して所持金が1万円も無くても、『明日、公園に立てば、6万~7万円ぐらい入ってくるからホスト行けるか』って感覚になる。

名古屋のヘルスでは一日10時間待機して、給料は4万~5万円。その点、公園は稼ぎがすぐ入るし、時間も拘束されないからコスパがいい。歌舞伎町には『出会いカフェ』もあるんだけど、そこは女の子のレベルが高くてあんまりウチには客が集まらないんだよね。そんなんで公園で稼いで、テキトーにカネが貯まったらホスクラに行っての繰り返し。その担当がホスト辞めてくれたら、ウリやらなくて済むんだけどね」

プレーヤーが増えれば相場や条件が変動するのが盛り場の常だ。中には「NN=生中出し」1万円で応じる日本人女性も出てきているらしい。これは、数年前までこの公園に立っていた外国人女性が提示していた価格よりも安いだろう。

公園での立ちんぼが、危険と隣り合わせであることは論を俟(ま)たない。

「交渉段階で『ゴムつけないと無理』と伝えているのに、ホテルに着いてから『生でやりたい』『中出ししたい』と言ってくる人は多いよ。あと『カネ払ってるのに全然サービスしてくれない』とキレる人とか、ツイッターで見た目とかプレイ内容を晒してくる人とか。警察も時々職務質問してるし、公園界隈が無くなるのも近いかもとは思ってるよ。だから、ツイッターで信頼できる固定客を探してる」

警察が目を光らせている間隙を縫って、公園に立ち続ける彼女たち。以前から売春スポットとして有名だったその場所は、何らかの引力を持っているのだろう。

  • 取材・文林 英雄

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