細田衆院議長「自民党離脱」で旧統一教会アンケート回避の悪あがき | FRIDAYデジタル

細田衆院議長「自民党離脱」で旧統一教会アンケート回避の悪あがき

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“三権の長”である衆議院議長の細田博之氏。慣例に従い自民党から離れたカタチを取っていることを言い分に…
“三権の長”である衆議院議長の細田博之氏。慣例に従い自民党から離れたカタチを取っていることを言い分に…

「党として一致結束し、毅然とした対応をとる」

9月6日、自民党役員会でこう宣言したのは岸田文雄首相だ――。

自民党は現在、党所属国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係性について全議員にアンケート調査をしている。

さらに茂木敏充幹事長は今後、統一教会と関係を断つことができない議員については

「同じ党では活動できない。活動できないとなると、同じ党にはいられないということだ」

と離党を求めていた。なんとも強い意志で決別を誓ったのかと思いきや、思わぬ“抜け穴”があることが判明した。

その“抜け穴”をかいくぐっているのは、これまで“回答を控える”として一度たりとも統一教会との関係に言及してこなかった細田博之衆院議長だ。

「細田議長は’21年、衆議院議員会館で開かれた『日本・世界平和議員連合懇談会第一回総会』という会合に出席。そこには旧統一教会創立者である文鮮明が韓国と日本で結成した政治団体『国際勝共連合』の会長・梶栗正義氏の姿もありました。

梶栗氏は日本国内の統一教会の実質トップといわれている人物。安倍元首相がメッセージを送り、銃撃されるきっかけとなったUPF(天宙平和連合)の会長でもあります。ちなみに安倍元首相にメッセージを依頼したのも梶栗氏。去年10月に本人が礼拝でそう話していることが確認できています」(ワイドショー関係者)

その梶栗氏の隣に細田衆院議長らをはじめ20人の議員が笑顔で写真を撮っている。そのほとんどが自民党の議員だ。さらに細田氏は’19年に関連団体のイベントでは

「きょうの盛会を、会の内容を安倍総理に早速、ご報告致したいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現した、この国際指導者会議の場は、大変意義が深いワケでございます」

とスピーチ。ちなみに韓鶴子総裁とは、安倍元首相やトランプ元大統領も口にした文鮮明の妻で、現在の教団トップだ。

「細田さんは“濃淡”でいえば、かなり“黒”に近い方の1人。過去に流出した『国際勝共連合』に賛同する推進議員の名簿にも名前がありました。そんな細田さんは一切口を閉ざし、今回のアンケートにも回答しないそうです。そのカラクリは、彼が“衆院議長”なので、表向きは中立な議会運営を行うために“所属会派を離脱している”という慣例を盾にしているからです。

すなわち“自民党から今は離脱している”という言い分です。しかしそれは議長の職についている時だけの話であって、今も自民党のホームページには名前が掲載されています。議長職でなくなれば、当然また自民党に戻るでしょう。統一教会と付き合いがあるのかないのか、関係を断つのか、それを答えればいいだけなのになぜこんな必死に回答を嫌がるのか。全く理解に苦しみますね…」(政治ジャーナリスト)

茂木幹事長は6日の記者会見で、議長職で現在自民党の党籍を離脱している細田衆院議長と尾辻秀久参院議長の両者は“調査の対象にならない”との認識を示している。紙切れ一枚、たった8項目の点検くらい一応しておけばいいと思うが、“中立な議会運営”とやらのために回避することに、果たして国民の理解は得られるのだろうか…。

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