労働時間は長いが……TBS『ラヴィット!』の”現場ウラ話” | FRIDAYデジタル

労働時間は長いが……TBS『ラヴィット!』の”現場ウラ話”

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「川島がいれば番組は何とかなる」とテレビマンからの評価は高い。’21年2月半ば、本誌は『ラヴィット!』MCに抜擢された『麒麟』の川島明を直撃。人柄も柔らかく、丁寧に取材に応じた
「川島がいれば番組は何とかなる」とテレビマンからの評価は高い。’21年2月半ば、本誌は『ラヴィット!』MCに抜擢された『麒麟』の川島明を直撃。人柄も柔らかく、丁寧に取材に応じた

「毎朝、バラエティの特番を作っているようなものなので、正直言ってすごく大変です。けれど、プロデューサーやディレクターはもちろん末端のADまで面白い番組を作ろうという気概を持って頑張っていますよ」(番組製作スタッフA)

TBS、朝の情報番組『ラヴィット!』は、お笑いコンビ『麒麟』の川島明(42)がMCを務める人気コンテンツだ。’21年3月に放送が開始され、放送時間は平日の朝8時から約2時間。出演者はタレントやお笑い芸人が中心で、芸能人の不祥事やコロナウィルス関連の情報など、ネガティブな話題には一切触れず、ファッションやグルメ、ショッピングなどの生活情報を紹介する姿勢を貫いてきた。今回は、番組制作スタッフがその裏側を明かす。

「特に話題になったのは『水曜日のダウンタウン』(TBS系)とのコラボ回です。あのちゃんが千原ジュニア(48)ら芸人が考えた回答を、『ラヴィット!』内のクイズコーナーで自分で考えたかのように回答するというもの。司会の川島さんふくめ、共演者らは本当の回答者がいることを知らされず、あのちゃんが珍回答を連発しているのだと思い、唖然としていました」(前出・番組制作スタッフA)

また、当時実際にスタジオにいたスタッフBはこう振り返る。

「サブ(副調整室)にいるスタッフはドッキリということを知っていましたが、スタジオにいるスタッフは誰も知らされていなかったので、緊張感がありました。ADはもちろんのこと、演者にカンペを出すフロアディレクターですら知らなかったので、素人とは思えないトリッキーな回答を続けるあのちゃんを目の当たりにして本当に焦っていました。バラエティ番組で百戦錬磨の川島さんですら動揺を隠せていなかったですね(笑)」

麒麟・川島とともに『ラヴィット!』のMCを務める田村真子アナ(26)。美貌もさることながら、アナウンス能力も抜群だという(写真はコロナ禍以前)
麒麟・川島とともに『ラヴィット!』のMCを務める田村真子アナ(26)。美貌もさることながら、アナウンス能力も抜群だという(写真はコロナ禍以前)

奇抜な発想の企画が人気の『ラヴィット!』。毎回生放送で、さらに番組内のコーナーも多く、スタッフの作業量は我々の想像以上だ。時には1ヵ月もの間、会社に泊まり込むこともあるという。

「月の労働時間が300時間を超える人もいます。普通のADさんなら、月に4日休めたらいい方ですね。曜日ごとに40人ほどのチームを組んでオンエアの準備をしており、これは普通の情報番組の4、5倍の人数です。情報番組としては多くみえますが、毎日2時間のバラエティ番組を作っていると考えると決して多い人数ではない。特に水曜日チームは人数が少なくてより大変だと思います。でも、末端のスタッフが出した企画でも採用されることがあるので、やる気が出ますよ」(前出・スタッフB)

また、放送後、担当プロデューサーはロケで取り扱った店に必ずお礼の電話をしているという。そういった細かな作業も多く、現場はピリピリしがちかと思いきや、撮影現場は演者とスタッフの距離が近く、和気あいあいとした雰囲気だという。

「みなさんいい人ばかりですが、スタッフと一番距離が近いのは『見取り図』の盛山晋太郎さん(36)ですね。盛山さんは喫煙所などでディレクターやADに話しかけてくれて笑わせてくれます。川島さんは、普段スタッフの目も見れないほどの人見知りで寡黙なのですが、スタッフが企画などを提案した際には『それだと台本以外の余白で笑いが生まれにくいのでこうしませんか』など企画から一緒に練ってくれます。実際に川島さんが提案した通りにやってみると思ってもみない良い展開に転ぶし、本番中も円滑に番組が進むよう司会進行してくれるのでとても信頼しています」(前出・スタッフA)

今年7月末、マッチングアプリのイベントに登場したお笑いコンビ『見取り図』の盛山晋太郎(左)とリリー(38)。現在は週に3~5日はロケの仕事をしているという。現場での評判もよい
今年7月末、マッチングアプリのイベントに登場したお笑いコンビ『見取り図』の盛山晋太郎(左)とリリー(38)。現在は週に3~5日はロケの仕事をしているという。現場での評判もよい

7月の世帯視聴率を見ると、『めざまし8』(フジテレビ系)が朝の番組として4.6%の高視聴率を獲得する一方、放送開始から1年半の『ラヴィット!』も3.3%を獲得。着実に朝の時間帯の視聴率トップに近づいている。

「朝に放送されている番組でも、いつかゴールデンタイムのバラエティ番組と同じくらい視聴率をとれる番組にしたいです。その目標は全員で共有していて、300人ほどのスタッフと演者さんたち、現場全体で団結感があります」(前出・スタッフA)

TBSラジオの生放送収録を番組収録内に行うなど、奇抜な発想でテレビ界に新しい風を吹かせた『ラヴィット!』。“暮らしが10倍楽しくなるきっかけを届ける”番組づくりのウラには、普通の10倍を超えるスタッフの働きがあるということだ。

  • 写真田中俊勝(川島)、西圭介(田村アナ)、中村和彦(見取り図)

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