渡邊雄太が挑むスター軍団「ブルックリン・ネッツ」の厚すぎる壁
日本人NBAプレーヤー 大人気チームと契約を結ぶも 本人はツイッターで「崖っぷち」と発言
|スポーツ
日本人最長のNBA5シーズン目を迎える渡邊雄太(27)が、新たな挑戦をスタートさせる。8月28日(現地時間)、ブルックリン・ネッツと契約を結んだ渡邊。ネッツは’12年、ニューヨーク・ブルックリンに本拠地を移転後、大型補強を重ねて屈指の人気チームになった。得点王4度のケビン・デュラント(33)やオールスター出場7回のカイリー・アービング(30)らがコートを支配する”スター軍団”だ。
だが渡邊は「崖っぷち精神でまた頑張ります」とツイッターに投稿。そこから滲み出るように、トップチームで活躍するには、乗り越えるべき分厚い壁がある。
「現地のNBAファンのSNSには『ダイヤの原石を拾った』という投稿もありましたが『安いから選ばれた』と厳しい声も。報道では『大きな動きではない』など、若干冷ややかな論調が目立ちます」(在米ジャーナリストの飯塚真紀子氏)
渡邊に求められるものは何か。スポーツライターの杉浦大介氏が解説する。
「最初の難関は10月の開幕までロースター(登録選手)に残ることで、ネッツはベンチも選手層が厚く、簡単ではありません。ただ、彼の持ち味である3ポイントシュートとディフェンスを発揮できれば、攻撃的なチームの中でスーパーサブとして期待されるはず。枠に残れば、努力家で愛される人柄なので、チームメイトから歓迎される選手になるでしょう」
スター軍団に新しい化学反応を起こせるかが、渡邊に課せられたミッションだ。

『FRIDAY』2022年9月16日号より
写真:共同通信社 アフロ