食事は肉とサラダ…まだあった! 西村経産相 驚愕の「トリセツ」
経産官僚が作成した内部文書流出に党内からは「やっぱりね」の声 官僚&自民党関係者が辟易
「頭は良いし仕事熱心。でも、部下の心はまったくわからない人だから……」
西村康稔経産相(59)の「トリセツ」(写真右)を見た官僚や自民党関係者たちは、一様にこう口を揃えた。〈お土産の購入量が非常に多いため、荷物持ち人員が必要〉といった内容は衝撃的だが、彼らによると、面倒くさすぎる西村経産相に対応するための「トリセツ」はまだまだあるという。
・囲み取材が大好き
’20年3月から翌年10月までコロナ担当大臣を務めていた際には、毎日必ず囲み取材を受けていた西村経産相。秘書官らは連日対応に追われた。
「土日も報道番組に積極的に出演し、番組後に必ず囲み取材の時間を設けていた。番組用と取材用、官僚は毎日大量の資料を作成して準備をしておかないと、西村さんの逆鱗に触れる」(経産省キャリア)
・鬼の戸別訪問
部下に厳しいことで知られる西村経産相だが、選挙に関係する話になるとさらにボルテージはあがるようだ。
「秘書は戸別訪問をしながら地図を塗りつぶしていくんですが、塗られていない場所があると、『何でこの家のピンポンを押さないんだ』と怒られる。『共産党のポスターが貼ってあったので……』と言ってもお構いなしです。『父親が共産党でも、奥さんや子供はわからないだろ!』と怒鳴られる」(元秘書)
・”超”ヘルシー志向
西村経産相は基本的に肉とサラダしか食べない。特にサラダは必須で、食事に用意されていないとやはり逆鱗に触れる。
「清和会の会合で、約100人の所属議員に弁当を配るのが事務総長である西村さんの役目。西村さんの命を受けて秘書が発注するんですが、ヘルシーすぎるメニューを見て、生前の安倍首相も『精進料理みたいだね』と苦笑いしていました」(前出・元秘書)
そのモーレツな人柄ゆえに周囲の人間の苦労は絶えない。「トリセツ」が流出したことについて、政治ジャーナリストの角谷浩一氏がきっぱりと語る。
「腹に据えかねた官僚が、『横柄な奴』ということを知らしめるためにあえて漏らしたと見るべきでしょう。こういった文書が漏れること自体に、大臣の器や品格が現れている」
これを機に、部下への接し方を見つめ直してくれればいいが。
『FRIDAY』2022年9月23日号より
- PHOTO:鬼怒川 毅