岸田文雄首相「聞く力」が裏目に…統一教会&国葬問題で押し切られ | FRIDAYデジタル

岸田文雄首相「聞く力」が裏目に…統一教会&国葬問題で押し切られ

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「聞く力」をアピールする岸田文雄首相だが…
「聞く力」をアピールする岸田文雄首相だが…

自民党の岸田文雄首相が持ち前の“聞く力”を存分に発揮し、いいようにやられてしまっている。

自民党は9月8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と党所属国会議員の関係をめぐる「点検」結果を公表した。自民党の衆参国会議員379名のうち、濃淡はともかく接点のあった議員の数は179名。そのうち、会合への出席や資金のやりとり、選挙支援などがあった議員は121名で、氏名が公表された。

茂木敏充幹事長は会見で

「今回、氏名を公表した議員本人が出席をし、あいさつをしたケースでも、大半の議員は当時、旧統一教会の関連団体であると認識はなかったと話している」

と説明したが、野党の立憲民主党・安住淳国対委員長は

「世間に向けてやってます感を出すだけのことで、本当の真実ではないというふうに断ぜざるを得ない」

と断罪。国民からも

《全員の氏名公表を》
《結果は不十分》

という声が相次いでいる。

岸田首相は当初、濃淡に関わらず接点のあった議員全員の氏名を発表し、関わりの深い案件については人数で公表する構えだったという。政界関係者によると

「旧統一教会問題が出てきてから内閣支持率は右肩下がり。向こう3年間、選挙がないといっても岸田首相は危機感をあらわにしていた。

国民が納得する形で、旧統一教会との関係を清算しないことには前に進めない。岸田首相も教団との接点があるが、自身の名前も公表し、謝罪した上で幕引きを図ろうと考えていた」

という。ところが、これに猛反対したのが茂木幹事長だったという。時事通信によると、茂木氏らは議員名の公表は関わりの深かった数十人程度にとどめるべきだと訴えて譲らなかったという。岸田首相は

「一部でも議員名を伏せれば、国民の理解を得られない」

と主張したが、結局、茂木氏らに押し切られる形で121人の名前を公表する“玉虫色”の決着となったと報じている。

「岸田首相の“聞く力”がブレブレで、聞いているうちに丸め込まれてしまう。調査結果に対しては、案の定、国民から反発の声が上がっている。教団関連の会合に出席した細田博之衆院議長らは会派離脱中という理由で対象に含めず、亡くなった安倍晋三元首相や地方議員も調査の対象外。幕引きどころか、疑惑は一層深まってしまった」(野党関係者)

岸田首相の“聞く力”は安倍元首相の国葬でも発揮された。

世論調査で国葬反対が賛成を上回る中、振り上げた拳を下ろせない状況に陥っている。実はここでも岸田首相は当初、国葬ではなく、内閣と自民党の“合同葬”を模索していたのだという。

これに「待った」をかけたのが、安倍元首相の盟友である麻生太郎副総裁。岸田首相に3回電話し、最後は

「これは理屈じゃねぇんだよ!」

とまくし立てたという。直後に岸田首相は国葬実施を決めた。

「ここでも麻生さんに押し切られた。岸田首相は『検討中』という言葉を乱発することから“検討士”と揶揄されていますが、自分の信念がないんですよね。あったとしても、“聞く力”で簡単に翻ってしまう。一連の出来事で一国の首相として頼りなさを感じた人も多いのではないでしょうか」(全国紙記者)

前出の調査結果で言えば、関わりが薄いと判断され氏名非公表となった議員の中に、これまで1度も報じられていない大物議員がしれっとカウントされているという。早速、メディアが動いており、公になるのは時間の問題だ。

岸田首相は新たな難題を突き付けられることになりそうだ…。

 

  • 写真代表撮影/AP/アフロ

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