統一教会問題 自民党は安倍氏「清和会タブー」に触れず強制終了も | FRIDAYデジタル

統一教会問題 自民党は安倍氏「清和会タブー」に触れず強制終了も

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統一教会との関係を「点検」し、発表した自民党の茂木幹事長だが…
統一教会との関係を「点検」し、発表した自民党の茂木幹事長だが…

「結果を重く受け止めている。率直に反省し、今後は旧統一教会と一切関係を持たないことを党内に徹底していく」

9月8日、自民党は所属する議員にアンケートを行い、いわゆる統一教会と接点があった国会議員が179人に上ることを明らかにした。そのうち氏名を公表したのは121名だ。

アンケートは8項目で、最も接点が“濃い”とされる選挙支援を依頼または組織的支援を受けた議員としては、これまで判明していた井上義行参院議員に加え、斎藤洋明衆院議員の名前も公表。

井上氏に関しては統一教会の賛同会員だったが先日、茂木敏充幹事長が“関係を断てない議員を離党させる”と明言したことで慌てて賛同会員を辞めたのだ。斎藤氏に関してはこれまでさほど報じられていなかったが、選挙ボランティアに応援に来てもらい“電話かけ”などをしてもらったという。

「茂木幹事長が強調していましたが、これは党による“調査”ではなくあくまでも自己申告によるアンケートです。井上氏は選挙の映像も出回っていてバレバレのため、正直に答えるしかなかったと思いますが、斎藤氏は自分からよく正直に言ったなと思いました。信者が選挙ボランティアで支援していた議員なんてもっといますよ。

さらに秘書に信者を使っていた“真っ黒”の議員もいますが、8項目の中にそういった内容が入っていないので答えていない。自民党は本気で解明しようなんて気はない。あくまで自己申告なんでアンケート後に発覚しても自分で責任を取れというスタンスです」(テレビ局報道記者)

細田博之議員は衆院議長という中立的な立場のため、自民党から党籍を離脱しているためアンケートから外された。細田氏は統一教会の関連団体である『世界平和国会議員連合』の名誉会長を務めているほどズブズブな存在だ。これまで何度も記者やマスコミから質問されても、一度も統一教会との関係に回答したことはない。これにはもっと根深い問題があるようだ。

「細田氏が一切口を開かないのは安倍晋三元首相を守るためでしょう。清和会のトップだった安倍氏ですが、その前は細田氏がトップだった。安倍さんが統一教会の組織票を振り分けていたという報道や元議員の証言がたくさん出てきている中、細田さんはその実態を把握しているであろうキーマンです。

組織的に自民党が関わっていたことが明るみに出れば、安倍さんの国葬で国民から反感を買い、自民党にとって大打撃になる。だからこそ“本丸”である清和会に絶対にメスを入れさせないんです」(政治ジャーナリスト)

自民党の茂木幹事長は“統一教会と関われば離党”と言った。それは統一教会が決別しなければならないほど、霊感商法や高額献金が社会問題になっていることを意識しているからだろう。政府としても河野太郎消費者担当相が霊感商法対策を進めているほどだ。

「そんな関わるべきではない教団の関連団体にメッセージを送っていた安倍氏について、政府はどういうスタンスなのか。党として調査をしない、細田氏に証言させない、清和会にメスを入れない。これでは全て安倍氏を守るため、国葬を断行するための”アピール”と言われても仕方ないでしょうね」(同・政治ジャーナリスト)

国葬が終わってしまえば、政府は国民に納得してもらう必要がなくなる。”統一教会問題”は一気にトーンダウンする気がしてならない――。

  • 写真代表撮影/ロイター/アフロ

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